本日の一品
高いレベルで完成されたPixel 3用のワイヤレス充電スタンド「Pixel Stand」
2019年1月31日 06:00
自腹でハードウェアを購入する機会が多い筆者は、それらを手放す頻度もまた高い。それゆえ特定のハード専用に設計されたオプションは、あまり手を出さないようにしている。買うのはよほどのプラスがあると判断した場合のみなのだが、今回そのハードルをクリアして購入に至ったのが、Googleのワイヤレス充電スタンド「Pixel Stand」である。
「Pixel Stand」は一般的なQi規格に対応した充電器で、Qi対応の他社スマホ、例えばiPhoneとの組み合わせでも問題なく利用できるのだが、同社のスマホ「Pixel 3」および「Pixel 3 XL」との組み合わせでのみ利用できるさまざまな独自機能があり、これがなかなか重宝するのである。
まず充電周りでは、専用品ということで最大10Wの急速充電にも対応しているほか、本体を横向きにしての充電にも対応しており、動画などを視聴しながらの充電が行えるのが利点だ。汎用的なスタンドタイプのQi充電器では、これに対応できる製品が意外と少ない。また外観面では、背丈が低く、未使用時にデスク上で威圧感がないのもプラス要因だ。
また、目覚ましが鳴る15分前から徐々に画面を明るくしていくめざましディスプレイ機能や、Pixel 3本体に保存した画像をローテーションで表示してくれるフォトフレーム機能なども、機能的にはそう目新しくなくとも、スタンドに立てるだけでオンになるので、非常に快適に利用できる。
もうひとつの目玉は、ボタンを押したり画面にタップすることなく、Googleアシスタントが使えることだ。日本向けのウェイクワード「ねぇ Google」には反応せず、「OK,Google」でなくてはならないのはマイナスだが、問いかけに対する答えが音声ではなく画面に表示されるのが、いまどきの画面付きスマートスピーカーのようで重宝する。
つまり突出したひとつの機能ではなく、複数の機能の合わせ技によって便利と感じているわけだが、完成度は非常に高いせいで、しばらく使ったあとで汎用のQi充電器を使うと、物足りなさを感じてしまうほどだ。汎用のQi充電器の価格が劇的に下がっている現在、ギリギリ1万円を切る本製品は割高なのは事実だが、使ってみるとナルホドと納得できる一品だ。
なおマイナス点も挙げておくと、Pixel 3の厚みを前提にストッパーの位置が決められているため厚みのある保護ケースに対応しにくいこと、また背面の指紋認証センサーが背面プレートに半分ほど隠れており、ロックを解除するにはスタンドから持ち上げなくてはいけない点が、個人的にはやや不満だ。モデルチェンジの際はぜひ改善を期待したい。
製品名 | 発売元 | 価格 |
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Google Pixel Stand | 9504円 |