本日の一品

モバイルユースに最適、USBポートも搭載した折りたたみ式の電源タップ

製品パッケージ。今回紹介しているホワイトのほかにブラックもある

 何十年にもわたって形状が変わらないイメージのある電源タップだが、ここ数年で発売された各社のラインナップには、ある明確な変化が見られる。それはUSBポートを搭載した製品が増えたことだ。USBで充電するデバイスが増えたことで、変換アダプタなしで充電できるよう、あらかじめUSBポートを搭載した電源タップが増えつつあるというわけだ。

 もともとこの流れが始まったのは、持ち歩いて使うモバイルユースの製品からだ。なるべく荷物を減らすことが重要なモバイル用の電源タップで、USBポートを統合したオールインワンのモデルが登場し、それが家庭などで使う据置タイプのモデルにも波及してきたという流れになる。

コンセント4個口に加えて、USBを2個口搭載する
コンセント口は2つの面に分かれて配置される

 そんなモバイル用電源タップの進化系にあるのが、今回紹介するトップランドの「TPM100-WT」だ。コンセントを4個口、USBポートも2個口を搭載したこの製品は、中央からポッキリと折りたためるため、バッグの中に入れても邪魔になりにくいことが特徴だ。折りたたむとプラグが収納されるため、突起部分がなくなるのも気が利いている。

 USBポートの出力は最大2.4Aということで、タブレットとスマホを両方同時に充電するにはやや力不足だが、どうしてもタブレットとの同時充電が必要であれば、コンセント口に変換アダプターを挿せばよい。個人的には「コンセント4つ+USB2つ」よりも「コンセント2つ+USB4つ」くらいの比率のほうがよかったのだが、「2ポートまでならUSB充電器がいらない」くらいに考えておいたほうがよいのかもしれない。

中央でポッキリと折りたためる
折りたたんだ状態。プラグは内側に折り畳まれるため、突起もないスッキリした形状になる

 そもそもこのサイズでコンセント4個口+USB2個口も搭載した製品は数少ないことに加えて、ボディは折りたたんだ時の噛み合わせもしっかりしており、強度的な部分も問題はなさそうだ。全体の安全性は長期間使わなければ判断できないが、筐体まわりが粗悪な電源タップとは一線を画すクオリティで、個人的にはよい買い物をしたと思っている。

 唯一気になるのは、本製品側のプラグが固定式であることだ。ビジネスホテルやコワーキングスペースに見られる、デスクに埋め込まれたコンセント口に上から差し込んだ際、差込口に対して本製品が横向きとなるのが理想であるところ、縦向きになってしまう可能性がある。次期モデルではぜひ、本製品側のプラグを90度回転できる仕様にしてほしいところだ。

壁面のコンセントに挿した状態。付け根に当たるプラグの方向が固定となるのがやや惜しい
製品名購入場所購入価格
USB付きモバイルタップトップランド1770円