本日の一品
「うんこボタン」で赤ちゃんの身もママの心もスッキリ?
2018年5月30日 06:00
とあるクラウドファンディングで見つけた「うんこボタン」。そのネーミングから興味をひかれ想像をかきたてられる。ワンプッシュでいろいろ注文できちゃう、あの著名通販サイトのボタンみたいなものかしら? それとも押したら何かが出てきちゃう夢の道具?
細長いスタイリッシュなボタンを2つ配したそれは予想したものとは少し違っていて、実際は乳児のうんち・おしっこなどの情報を入力するツール。ボタンが押されると、Wi-Fiを経由してWebアプリに記録され、LINE上に作成したタイムラインに通知される。それが意外と新米ママを助け家族の絆を深めるホットなものだった。
私は生後2カ月の双子を育てる里帰り中の母親。ちょうど乳児には事欠かない環境。早速この「うんこボタン」を試してみた。
これまでにも赤ちゃんのお世話情報を記録するアプリは数多く提供されてきた。いくつか使ってみたのだが、出産直後からいきなり始まる24時間体制の育児。1秒でも多く寝たい。深夜、赤ちゃんがギャン泣きする中でスマートフォンを手に取りアプリを立ち上げて……と、それらのアプリを使いこなすことはできなかった。そんなわけで紙にメモするアナログ派だったのだけど、うんこボタン、これ、押すだけ。
インターフェイスは実にシンプル。横に並んだ2つのボタン。デフォルトでは「おしっこ」と「うんち」なのだが、「おっぱい(左・右)」、「ねんね」、そしてユーザーが自由に設定できる任意の内容など、それぞれ入力したい項目を割り振ることができる。おしゃれなデザインながら、夜間の薄明かりでの使用に配慮してか、突起でボタンの左右が判別でき、裏面には落下を防ぐための滑り止めが施されている。
今回は、ボタンをそれぞれミルクとうんちに設定。押せばWebアプリに記録され、私と夫のLINEに通知が届く。時間だけでなく、うんちの詳細、ミルクの量を記録したいなんて時もLINEに送られたURLから詳細なメモを記録できる。
もし里帰り中で夫と離れていても「うんちやっと出たよ」「疝痛かわいそうだった」「夜通し眠れなかったんだ」というような情報が共有される。この「情報共有」はうんこボタンの大事なポイント。うんこボタンの魅力は、入力が簡単という点もさることながら、この情報共有の部分にある。
産後クライシスや産後うつなど、育児はブラック企業も真っ青の過酷さで新米ママの精神を削ってくる。そんな中、パートナーからの「大変だったね」「頑張ってるね」があれば少しだけ回復できるかもしれない。
また、赤ちゃんはまだ成長の途中。うんちがうまく出ずに便秘になり、陣痛か! というような訴えのあと、ドラマチックな排便をすることも多い。そんな場面に出くわした新米ママは「出ました!」と誰彼構わずお知らせして喜びたい気持ちにもなったりして。
おっぱいを吸うのも下手、寝るのも下手、そしてうんちするのも下手。新米ママはそんな赤ちゃんに付き合うのもまだ一苦労。小さなことでも、少しずつ記録をつけて共有することで、里帰り中や日中離れていても、育児の感覚をシェアでき、夫婦として、家族として、育っていくことができるのではないだろうか。
うんこボタンは、外出中でもWebアプリを使って記録したり、さかのぼって修正したりできる。また、育児だけではなくて、ルーティーンな物事を記録するのにも便利。たとえば、故郷に単身ですむ親の健康管理として、薬の服用管理、毎日の体温・血圧などを記録してもらうといった形だ。はたまた在宅での仕事の際のオンオフの記録や通知にも使えそう。
赤ちゃんのうんちの共有でママの心もスッキリする(かもしれない)このボタン、妊娠中や新生児のお世話中の女性にプレゼントしてみては?
製品名 | 提供元 | 価格 |
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うんこボタン | 144Lab | 3600円 |
【お詫びと訂正】
記事初出時、価格表記に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。