本日の一品
二重のファンで超強力送風、無印良品のUSB扇風機
(2014/7/14 06:00)
USBで駆動する扇風機としてはケタ外れの風量、という噂は以前から聞いていた。無印良品のUSBデスクファンのことだ。ラインナップ上は標準タイプと首振りタイプの2種類があるが、今回は後者、首振りタイプを購入したので、購入してあらためて実感したこの製品のポテンシャルを紹介する。
一般的に、扇風機の風量を増すにはファンの径を大きくするか、あるいはファンを高速で回転させるというアプローチが採られるわけだが、本製品はまさに卓上扇風機といったルックスで存在感こそあれど大柄というわけではないし、ファンの回転が高速すぎて騒々しいこともない。見た目は家電量販店の店頭に並んでいるUSB扇風機と大差ない。
にもかかわらず風量が強い理由は、二重反転羽根を採用しているからだ。USB扇風機の中には、50cmも離れるとほとんど風を感じなくなる製品も少なくないが、本製品は2つのファンが同時に回転するというギミックゆえ、1m以上離れても充分に感じられるほどの風を受けられる。USBの電力供給の制限内でこれだけ強い風が出るというのは、少なからずカルチャーショックである。
風量は強弱の2段階で切り替えられる。外出先からの帰宅時や風呂上がりなど汗をかいている際は「強」、ふだんは「弱」という使い分けになるだろう。USB扇風機には珍しい首振り機能も内蔵しているので、風に当たりっぱなしになることを避け、適度に分散しておけるのもよい。ちなみに使ってみた限りでは風は直進する傾向が強く、扇風機というよりはサーキュレーターに近い性質だ。
目についた欠点も挙げておこう。ひとつは首振りが若干カクついた動きになりがちなこと。USB扇風機では、首振りの「左→右」と「右→左」のスピードが違う製品もざらにあるので、むしろ良好な部類に入るが、市販の扇風機と比較して違和感を感じる人もいるかもしれない。
もうひとつは、スイングする台座部分にケーブルが取り付けられているため、首を振るたびにケーブルが引っ張られる格好になること。それゆえケーブルが何かに引っかかると、首を振っていたはずがあらぬ方向を向いて止まっている、ということが稀に起こる。ケーブルが周囲と干渉しないよう、ゆとりを持って設置したほうがよさそうだ。
価格は2900円で、USB扇風機としてはやや高い価格帯だが、これまで何十種類というUSB扇風機を試してきた筆者に言わせると、価格ぶんの価値は十分にある。夏本番に向けて、心強い味方になってくれる一品としておすすめしたい。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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USBデスクファン | 良品計画 | 2900円 |