本日の一品

曲げや衝撃に強い、ネームタグ型のモバイルバッテリー「Tag」

ネームタグ型のモバイルバッテリー「Tag」、名入れなどが可能

 モバイルバッテリーもさまざまな容量や方式があり、必要に応じていろいろなものが選べるようになっている。スマートフォンのバッテリーが足りなくなって補うことを想定すれば、数千mAhクラスの大容量な製品を選びたくなるが、今回紹介するモノはどちらかというと非常用、予備用に適しているネームタグ型のモバイルバッテリー「Tag」だ。

 最初に申し上げておくと、「Tag」はソフトバンク コマース&サービス(ソフトバンク C&S)が手がける次世代バッテリー技術を採用した製品シリーズ「Power Leaf(パワーリーフ)」の第1弾となる製品。法人向けに販売される予定で、現時点では一般販売の予定はないという。今回はサンプル品をお借りしての試用となる。

 容量は700mAhで、出力電流はもともとのUSB規格の最大給電能力よりもやや少ない最大0.4A。今どきのモバイルバッテリーからすれば小さいものとなる。厚さ5mmのリチウムセラミックバッテリーを採用し、曲げや衝撃に強いほか、切断しても発火や液漏れが発生しないという特徴を持っている。また、フル充電から1年間経過しても90%の電池容量を保つとしている。

 形状は「Tag」の名称の通り、タグ部分とベルト部分から構成されている。ベルトにカラビナを付けて、バッグに付けっぱなしにできる。

バッテリーを使うときは、コインでネジを外して組み替える

 バッテリーの利用が必要になった場合は、まずベルトをタグ部分から外す。コインで回せるネジで留められており、ネジを外し、ベルトの片側のキャップを外すとmicroUSB端子が現れる。次に、もう片方を元のようにタグにネジで止める。タグとベルトに接点があり、ベルトの中にケーブルを内蔵しており、これでバッテリーから出力することができる。

キャップを外せば出力の準備完了
USB機器を充電する。これはモバイルルーター
充電するときは、チャージャーボックスに組み替える

 「Tag」に蓄えられた容量を使い切ったら充電しなければならないが、充電の場合はベルトを外してチャージャーボックスをネジ止めし、チャージャーボックスにmicroUSBで接続して充電する仕組みとなる。

 給電、充電、バッグに取り付ける状態の切り替え時には、すべてネジを外して組み替える必要があるのが面倒だが、何かの際の非常用、予備用と考えれば、これもあまり問題がないだろう。充電も1年間で90%程度持つという特性も非常用に向いている。ただし、充電をあまりしないとチャージャーボックスを紛失してしまいそうで不安だ。また、タグのネジは電気接点を兼ねる特殊なものなので、組み換えの際に紛失してしまわないように注意が必要だ。

チャージャーボックス装着完了
microUSBケーブルがあれば、USBポートから充電可能

 そして、バッグに取り付ける場合だが、航空機を利用する人は注意が必要だろう。現在、航空機の場合はいわゆるモバイルバッテリーは預入手荷物に含めることができない。たとえ曲げや衝撃に強いからといっても預けるスーツケースに取り付けておくことはできないということだ。機内持ち込みならこの容量は問題ないので、付けるなら機内持ち込みのバッグとなる。

重さも大きさも小さいので、バッグに付けっぱなしがよさそうだ

 いろいろ制限はあるものの、予備としてバッグに付けておけば、忘れたころで役立ちそうな気がする。

 法人向けの展開としているが、企業のオリジナルロゴなどが配されたノベルティとして受け取る機会があるかもしれない。また、反応によっては個人向けに販売される可能性もあるかもしれない。1つ持っておくと便利に使えそうなモバイルバッテリーだ。

製品名販売元購入価格
Tagソフトバンク コマース&サービス非売品