本日の一品
使いたくなる、残したくなる、人にあげたくなる「ブロッククリップ」
2017年5月8日 06:00
複数の紙を一時的に留めるための合理的で最高傑作の発明だと言えるモノは19世紀ころから存在したと言われている創案者不詳の「ゼムクリップ」だろう。その後も、クリップと名のつくものは数多く考案され、素材を変え、デザインを変え、大きさを変えと、今までさまざまなものが登場してきている。
今回ご紹介するのは、そんな歴史あるステーショナリーのクリップに登場したポリプロピレン製の「BLOCK CLIP」(ブロッククリップ)。デザイン文具の総合メーカーである”ミドリ”が発売した製品だ。
ブロッククリップの最大の特徴は、クリップとして使わない時には、ブロック同士を組み合わせて遊べるレゴのような玩具でもあることだ。カラーセンスや造形センスのある人ならクリップとして使わない時にはさまざまな楽しみ方ができるだろう。
構成する基本カラーの違いによって全部で4種類のパッケージが発売されている。筆者が購入したのは、基本色が緑(緑・うすオレンジ・青・白)と基本色が赤(赤・黒・黄色・グレー)の2つのパッケージ。他に基本色がピンク(うすピンク・ピンク・うす紫・黄緑)と基本色が青(水色・オレンジ・青緑・紫)が用意されている。
各パッケージに含まれているクリップのサイズはSサイズとMサイズの2種類。2つのサイズで各色3個で4色(24個)のパッケージだ。全パッケージを購入すれば全部でS/Mの2サイズ、16色、96個のクリップを使ってさまざまな楽しみ方ができてしまう。異なるパッケージを揃えてカラフルに遊ぶか、いたずらに色数を増やさず、同時にオフ系のシックなカラーを使って大人なチョイスを試すかは気分次第だ。
使っていないブロッククリップは、組み合わせてまとめておき、紛失を防ぎ、ペンケースなどへの収納、取り出しを容易にできる。いざクリップとして使う時には、組み合わせて持っている大きなブロックから必要な数、サイズを指先で引っ剥がして使用できる。かなりハードなポリプロピレンなので、強度もあるが、引き剥がす時には指先にもそれなりの力が必要だ。爪を伸ばしている女性は多少注意が必要かもしれない。
SサイズとMサイズでは、留められる紙の枚数に違いがある。Sサイズで留めることができるのは一般的なコピー用紙で10枚、Mサイズでは15枚がスペックのようだ。筆者は、異なるカラーの7色を使用して目的別のToDo管理の補助に使用しようと考えている。試しに、名刺程度の厚さのカードを10枚束ねてMサイズのブロッククリップで留めて1日だけ使用する簡易メモを作ってみたが、最上面にあった記入済みページを最後部に移動させて、再度クリップする動作もスムーズにできた。
サークルや、家族や友人達でそれぞれが異なるカラーパッケージで使いはじめ、時間がたって自然とカラーミックスになるのも面白そうだ。より多くのブロッククリップを使えば、ショップカード・スタンドやフォトスタンド、ゼムクリップやブロッククリップそのものを入れる簡易的なステーショナリーなども作れるだろう。組み合わせて、使いたくなる、残したくなる、人にあげたくなるユニークなオブジェを作ってみよう。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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ブロッククリップ | デザインフィル(ミドリ) | 500円(税抜) |