本日の一品

使いたくなる、残したくなる、人にあげたくなる「ブロッククリップ」

着想次第でいろいろ遊べて、楽しいブロッククリップ

 複数の紙を一時的に留めるための合理的で最高傑作の発明だと言えるモノは19世紀ころから存在したと言われている創案者不詳の「ゼムクリップ」だろう。その後も、クリップと名のつくものは数多く考案され、素材を変え、デザインを変え、大きさを変えと、今までさまざまなものが登場してきている。

 今回ご紹介するのは、そんな歴史あるステーショナリーのクリップに登場したポリプロピレン製の「BLOCK CLIP」(ブロッククリップ)。デザイン文具の総合メーカーである”ミドリ”が発売した製品だ。

 ブロッククリップの最大の特徴は、クリップとして使わない時には、ブロック同士を組み合わせて遊べるレゴのような玩具でもあることだ。カラーセンスや造形センスのある人ならクリップとして使わない時にはさまざまな楽しみ方ができるだろう。

筆者は2種類のパッケージを買ったがあと2種類ある。4パッケージ買えば2000円だ

 構成する基本カラーの違いによって全部で4種類のパッケージが発売されている。筆者が購入したのは、基本色が緑(緑・うすオレンジ・青・白)と基本色が赤(赤・黒・黄色・グレー)の2つのパッケージ。他に基本色がピンク(うすピンク・ピンク・うす紫・黄緑)と基本色が青(水色・オレンジ・青緑・紫)が用意されている。

SサイズとMサイズの2種類、カラーは1パッケージに4色、24個入りだ
2パック買えば異なる色が8色揃う。さまざまなカラーコンビネーションが楽しい

 各パッケージに含まれているクリップのサイズはSサイズとMサイズの2種類。2つのサイズで各色3個で4色(24個)のパッケージだ。全パッケージを購入すれば全部でS/Mの2サイズ、16色、96個のクリップを使ってさまざまな楽しみ方ができてしまう。異なるパッケージを揃えてカラフルに遊ぶか、いたずらに色数を増やさず、同時にオフ系のシックなカラーを使って大人なチョイスを試すかは気分次第だ。

Sサイズはきわめて小さいので、間違ってベビーが飲んでしまわないように苦味を感じる塗布剤が付けられているらしい。そう聞いたら舐めずにはいられない。早速舐めてみたが間違いなく苦くてまずい

 使っていないブロッククリップは、組み合わせてまとめておき、紛失を防ぎ、ペンケースなどへの収納、取り出しを容易にできる。いざクリップとして使う時には、組み合わせて持っている大きなブロックから必要な数、サイズを指先で引っ剥がして使用できる。かなりハードなポリプロピレンなので、強度もあるが、引き剥がす時には指先にもそれなりの力が必要だ。爪を伸ばしている女性は多少注意が必要かもしれない。

レゴのように思いついた着想のままいろいろな造形にチャレンジできる
ゼムクリップのようにケース不要でまとめてペンケースに収納して持ち運べる

 SサイズとMサイズでは、留められる紙の枚数に違いがある。Sサイズで留めることができるのは一般的なコピー用紙で10枚、Mサイズでは15枚がスペックのようだ。筆者は、異なるカラーの7色を使用して目的別のToDo管理の補助に使用しようと考えている。試しに、名刺程度の厚さのカードを10枚束ねてMサイズのブロッククリップで留めて1日だけ使用する簡易メモを作ってみたが、最上面にあった記入済みページを最後部に移動させて、再度クリップする動作もスムーズにできた。

カラーリングを利用してタスク別、日別、人別で分類クリップにも使える
名刺くらいの厚さのメモカードを10枚ほどクリップしてメモとして使ってみた
書き込んだカードを背面に回して、再クリップしてページ切り替えも簡単だ

 サークルや、家族や友人達でそれぞれが異なるカラーパッケージで使いはじめ、時間がたって自然とカラーミックスになるのも面白そうだ。より多くのブロッククリップを使えば、ショップカード・スタンドやフォトスタンド、ゼムクリップやブロッククリップそのものを入れる簡易的なステーショナリーなども作れるだろう。組み合わせて、使いたくなる、残したくなる、人にあげたくなるユニークなオブジェを作ってみよう。

製品名販売元購入価格
ブロッククリップデザインフィル(ミドリ)500円(税抜)