本日の一品

「Fitbit Charge 2」はバンドを交換するとかっこよくなるぞ!

Fitbit Charge 2

 バンドを交換しただけでここまで印象変わるのか! とおどろいた活動量計があります。8月に発売された、Fitbit Charge 2です。

 活動量計とは、身につけていると1日の歩数、移動距離、消費カロリー、睡眠サイクルなどを自動的に測定してくれるものです。スマートフォン用の無料アプリが用意されているのがほとんどで、活動量計側とスマートフォンをBluetoothで接続してデータを転送。さらにクラウドと同期して管理というのが一般的です。得られた数値データは各社独自のデザインで表にしたりグラフ化したりしています。そのデータをみながら、日々の健康管理、体調管理に生かすわけですね。

 その活動量計の中でも老舗がFitbitです。筆者も3年ほど前のクリップタイプから、機種変更しながらずっと使い続けていますが、Fitbit Charge 2は過去最高に身につけやすく、使いやすく、機能も充実したモデルとなりました。

 前モデルのFitbit Charge HRから大きく変わったのは、大きなディスプレイを備えた点。本当に時計いらずで、ディスプレイを見ようと手首を返すだけで画面が点灯。リアルタイムの心拍数を確認することもできるようになりました。

大画面になりました
側面にボタンが1つ。ディスプレイはタップ操作可能

 バッテリー持続時間は約5日間。側面にボタンを1つ備えており、ボタンの押下で表示の切り替えや機能選択ができます。ディスプレイはタップしても表示を切り替えることができます。ディスプレイの表示デザインは、専用のアプリから変更することもできます。また、スマートフォンの着信やアラートなどの通知も表示できて、スマートウォッチとしても使えますし、文字盤のデザインも選べます。

 見た目にはサイズはFitbit Charge HRとほぼ変わらないものの、バンドがワンタッチで交換できるところや見た目の雰囲気などは、5月に発売されている心拍センサーをもたないスリムなFitbit Altaを踏襲しているようです。つまり、Fitbit Charge HRとFitbit Altaを融合させ、さらに機能をブラッシュアップしたのがFitbit Charge 2といっていいでしょう。

Fitbit Charge 2(右)は、Fitbit Charge HR(中央)とFitbit Alta(左)それぞれのいいところが融合しています
充電は専用ケーブルが必要です
ハンドは簡単に取り外して交換できます

 Fitbit Charge 2で測定できるのは、歩数、距離、消費カロリー、登った階数、アクティブな時間(分)、睡眠サイクル、および心拍数。いずれも常時自動的に記録します。

 自動運動認識機能により、運動の種類もランニング、ウェイトトレーニング、またはヨガのような特定のエクササイズを自動的に判定して記録できます。運動時はカーディオフィットネスレベルという指標で運動強度を測定(最大酸素摂取量から計測)できるので、チェックしながらの本格的なエクササイズにも活用できます。

 心拍は運動時だけでなく、安静時心拍数も記録します。これによって自分では気づかないような体調やストレスの変動がわかりますし、1日の心拍数の変動グラフから自分の活動の傾向もつかめます。

光学式の心拍センサー

 1日椅子に座りっぱなしという方が1日を活動的に過ごせるよう、1時間ごとに250歩を歩くくように促す通知を、毎時50分に送ってくれます。これはFitbit Altaから導入されている機能。Fitbit社によれば、長時間の着座によって健康を損なう可能性があるそうで、その例が心臓病、糖尿病、肥満、がん、うつ病、筋肉・関節疾患などだとか。

 しかし、毎時間ごとに数分間、つまり毎時250歩分ほど身体を動かすだけでそのリスクが減らせるといいます。Fitbit Charge 2の場合「あと189歩」などと具体的な指示があったりするので、それくらいならと席を立とうという気にさせてくれます。

毎時50分になると足りない活動を促します。左がFitbit Charge 2、右はApple Watch Series 2
自分の呼吸をベースに深呼吸に導くメニューが。選択は任意

 面白いのは、デバイスだけで呼吸セッションが行える点。リアルタイムの心拍数をもとに表示されるガイドに従って呼吸すると、落ちついた呼吸に導かれるというもの。2分および5分の深呼吸セッションがあって、側面のボタンでメニューを選択できます。

 これも「長期的にガイダンスに基づく呼吸法を行うことで、ストレスや不安の削減、血圧低下などの健康効果があることが示唆されている」とのこと。そういえばApple Watchにも「深呼吸しましょう」といって呼吸セッションが導入されていますが、呼吸法は今のトレンドなのかもしれません。

 Fitbit Charge 2は、活動時と安静時の両面から健康にアプローチしようとする製品なんですね。

無料で使える専用アプリ「Fitbit」
フェイスは変えられます
1時間ごとに250歩以上歩けたかどうかチェックできます
安静時心拍数の変動。最近ストレス高めのようです
1日の心拍数の変動
睡眠サイクルのグラフ

 と、このような高性能なFitbit Charge 2なのですが、筆者が一番興奮したのは、実はバンドでした!

 機能的にすごいのは分かっているけれど、日々の家事に太めのシリコン製のバンドがムレの原因になったりして、いまいち好きになれなかったのです。ディスプレイが大きくなって、時間と一緒に心拍数が確認できるようになったのはとても嬉しかったのですが、バンドに違和感があったのです。

ちょっと好みじゃないかな~と思っていました

 最近は活動量計はかなりおしゃれになってきまして、それこそ高級アナログ時計そのものというものもありますし、アクセサリーと一緒につけられるものもあります。その中で、いかにもスポーツタイプというのはどうかのかな~と思っていました。

 そんなある日、通販サイトをみていたら、Fitbit Charge 2用に、サードパーティ製のバンドが山のように売られているのを発見。そこで、オフホワイトのステッチがかわいい黒いレザーバンドと、チェーンのようなメタルのバンドを購入。付け替えてみたところ……あれ? ちょっとまって。メタルのフェイスかっこよくない? いやこれ好み! キリッとしまってテンション上がる! と大コーフン。

バンドがメタルになったとたん、ガラリとイメージチェンジ! デザインとしてはFitbit Altaのシルバーが気に入っていただけに、これは嬉しい

 バンド1つ交換しただけなんですが、イメージがガラリと変わってしまいました。活動量計ってどんなものかって聞かれたとき、間違いなく人に見せられる見栄えに大変身。

さらに軽量化を狙ってレザーにしたところ、お気に入りに!

 店頭で売られている標準のデザイン、正直あれはもったいないと思うに至っております。スポーツ用のバンドはむしろ付属品扱いにして、レザーバンドをメインにしたほうが絶対いいと思います。なぜなら、普通の人たちは運動している時間より、スーツやカジュアルな服を着て、仕事や勉強をして過ごしている時間のほうが長いからです。ずっと身につけたいと思えなければ、24時間トラッキング機能も無意味。でもこれなら着けていたい!

着脱は一瞬。普段着に合うバンドを見つけられたら幸せに!

 ただし、サードパーティ製のバンドの中には、1度取り付けたら外れなくなったものもあって、焦ったこともありました。本体との接続部分だけでなく、バンドそのものもわりと簡単に交換できるので、確実に着脱できる金具を見つけ、それをベースにバンドだけ変えてもいいかもしれません。

 Fitbitとの付き合いはまだまだ続きそうです。

製品名販売元参考価格
Fitbit Charge 2フィットビット・ジャパン1万9426円(税込)