てっぱんアプリ!

チャットではなく“判断”に特化したAI「Jev」をスマホで使おう。問い合わせ対応など、多く判断する仕事を楽に

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

◇   ◇   ◇
アプリ名: Jev
開発者: TypeSafe.ai
価格: 従量課金
対応OS: iOS、Android OS
カテゴリ: ツール

 物事を素早く判断することに長けた「Jev」というAIサービスが注目を集めている。今のところアプリの形では提供されていないが、スマホから比較的簡単に利用する方法もあるので紹介しよう。

物事の判断に特化したAI「Jev」

Google スプレッドシートの拡張機能でJevを使う

 「Jev」は、チャットしたり画像を生成したりはできないけれど、「判断」だけは高速に行なえるAIサービス。たとえばテキストの内容について、それが正しいか正しくないか、どう分類されるものなのか、どれくらいの重要度か、といった3種類の判断が可能だ。

 現在はクラウドと通信して呼び出せるAPIの形で提供されているだけで、専用のスマホアプリは存在しない。が、スマホでも試せる方法がいくつかある。そのうちの1つが、Google スプレッドシートの「拡張機能」を使うというものだ。

 最初の準備はパソコンが必要になる。Jevの公式サイトでアカウント登録し、支払い方法を登録した後にAPIキーを発行する。このAPIキーは後で使うので手元にコピーしておく。

 次にGoogle スプレッドシートを開いて「拡張機能」から「Jev for Sheets」を見つけてインストール。設定画面で先ほどのAPIキーを登録したら、パソコン側でしかできない作業は完了だ。

 続いてスマホを使って(パソコンでももちろん可)Jev for Sheetsの数式の使い方を確認し、スプレッドシートに設定していく。具体的な書き方はGeminiやChatGPTなどの力を借りると良さそうだ。

Jevにユーザー登録後、管理コンソールの「API Keys」にアクセスして「Create key」をクリック
区別しやすい名前を付けて「Create key」をクリック
生成されるキーをコピーして控えておく。閉じると再確認できないので注意
Google スプレッドシートの「拡張機能」→「アドオン」→「アドオンを取得」へ
検索して「Jev for Sheets」をインストール
Jev for Sheetsの設定へ
先ほどのAPIキーを入力して「Save key」を押し、さらに「Connect this spreadsheet」で接続できたら準備完了

問い合わせ内容について3種類の判断をさせる方法

 今回は例として、顧客からの問い合わせについて判断するものを作ってみた。Webフォームなどから送信された問い合わせ内容を、自動でGoogle スプレッドシートに書き込むように連携させている組織も少なくないはずだ。

 こうした問い合わせについては、「問い合わせの種類は何か」「対応すべき内容か」「優先度はどの程度か」といったような分類ができていると人間側では作業がしやすくなる。が、問い合わせの数が多いと人間の目と手で分類していくのは困難だ。そうしたときにJevによる高速な判断が力になる。

 参考までに、実際にJevに判断してもらうための処理(数式)は下記のような書き方になる。

「問い合わせの種類は何か」を判定させるときの数式の一例

=JEV_CHOICE("問い合わせ文言", "してほしい判断に関するプロンプト", "問い合わせの種別リスト")

「対応すべき内容か」を判定させるときの数式の一例

=JEV_NOUL("問い合わせ文言", "してほしい判断に関するプロンプト", "判断の閾値などを決める数値")

「優先度はどの程度か」を判定させるときの数式の一例

=JEV_SCORE("問い合わせ文言", "してほしい判断に関するプロンプト", "優先度の段階リスト")

 この数式をシートに入力すると、指定した「問い合わせ文言」やプロンプトなどをJevが処理し、3種類の判断を受信して表示する。試しに100件の問い合わせを(1件あたり3種類、計300回)処理してみると、かかった時間は1分未満だった。

 最終的に人の目で確認する必要はあるとはいえ、少なくとも緊急度を決める一次切り分けは明らかに省力化できる。本当に急いで対応すべきものに注力できることで、業務やサービスの質を高めることにもつながるのではないだろうか。

Jevの数式に代入するプロンプトやパラメータの例
100件の問い合わせ1つ1つについて、3種類の判断を素早く実行してくれた