スタパ齋藤の「スタパブログ」

 仕事でいちばん多用しているレンズは、キヤノンの「TS-Eレンズ」。具体的には「TS-E45mm F2.8」と「TS-E90mm F2.8」です。また、これらレンズと「エクステンションチューブEF12II」や「エクステンションチューブEF25II」を組み合わせて使うこともあります。

 まず「TS-E」レンズですが、ティルトやシフトという操作ができる特殊なレンズです。たとえば、机上に置いたモノを斜め上から撮る場合、普通のレンズだとモノ全体にピントが合いにくいですな。でもティルト操作をすれば被写体全体にピントが合ったりします。

 あるいは、ビルを地上から撮ると、台形に写ってしまいます。が、シフト操作をすればビルを長方形のまま、一階から屋上まで同じ幅で写すことができます。

 ワタクシの場合は「TS-Eレンズ」を「ピントの合う範囲を稼ぐためのティルトレンズ」として使っています。ブツ撮りの大半は上記の2本のレンズを使用中。

 一般的に、ピントの合う範囲を広げるためには、たとえば望遠寄りのレンズを使って遠めから撮るとか、絞り値を上げて(絞って)撮るとかいう方法があります。が、望遠寄りのレンズを使うとより広い空間が必要になりますし、絞り値を上げると回折現象で解像感が下がったりします。というわけで素直に「TS-E」レンズを使っております。

 それと、これらのレンズで接写ができるようにする「エクステンションチューブ」も使用しています。小さな部品や製品部分ドアップを撮るときに使用。とくに「TS-E90mm F2.8」と「エクステンションチューブEF25II」を組み合わせると、ピントばっちりでかなりのマクロ撮影ができて愉快です♪

 でも、「TS-E45mm F2.8」や「TS-E90mm F2.8」は、特殊レンズなのでお高めですな。実勢価格だと、前者が14万円前後、後者が15万円前後します。ニコンからもこのタイプの「PCレンズ/PCマイクロレンズ」が出ていますが、もーっと高いです。けどニコンのも使ってみたい~♪

キヤノンの「TS-E90mm F2.8」。写真のように、レンズが平行に動いたり、斜めに動いたりして、普通のレンズにはない撮影効果が得られます。
キヤノンの「エクステンションチューブEF12II」および「エクステンションチューブEF25II」。普通のレンズで接写ができるようになります。
うかちゃんはチューブに手を突っ込みたいニャ。ぼくも手を突っ込んで転がして無くしてササミとシーバを食べたい。ニャニャ。ニャ。的な。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。