スタパ齋藤のApple野郎

「Qi2 25Wなのに充電が進まない」原因は熱だった!! "ペルチェ&ファン"冷却で爆速充電を取り戻す!!!

 高速ワイヤレス充電規格として注目されている「Qi2 25W(Qi2.2 25Wとも)」。最大25Wでワイヤレス充電できるという最新のQi(チー)規格だ。この規格に対応したQi充電器を使えば、iPhoneの場合ならiPhone 16シリーズ以降の機種(iPhone 16、16 Plus、16 Pro、16 Pro Max、iPhone 17シリーズなど)を最大25Wで急速充電できる。なお、Qi2 25W対応充電器を使っても、iPhone 15以前のモデルだと最大15WまでのQi2/MagSafe充電となる。

THREEKEYブランドのQi2 25W対応充電パッド。Amazonで2999円で購入した。充電パッド背面がMagSafeスタンドなどに吸着するユニークな充電器だ。クルマで愛用中。Qi2 25W充電器の多くには「Qi2 25W」のマークが描かれている。
Qi2 25W対応のマルチワイヤレス充電器として、ベルキン(Belkin)の「UltraCharge モジュラー充電ドック(Qi2対応、25W)」も使用中。

 どちらのQi2 25W対応充電器も、端末のバッテリーがある程度減った状態から充電すると、従来のQi充電器(最大15Wなど)と比べて「充電速度が速い!」と体感できるスピードで充電される。やっぱりワイヤレス充電も速いに越したことはない……と思っていたが!?

 今年、涼しい梅雨からイキナリの真夏の暑さになったある日、車内で使っているQi2 25W対応充電パッドでのiPhone充電に不都合な現象が。いつまで経ってもバッテリー残量を示すパーセンテージが増加しないのだ。

こちらは俺的車内デバイス環境。手前のiPad miniも奥に見えるiPhoneもMagSafeで固定している。
iPhoneは冒頭に出てきたTHREEKEYブランドのQi2 25W対応充電パッドにセットしている。クルマでの移動先ではiPhoneがだいたい満充電になる感じ。この充電パッドは、MagSafeスタンドにマグネット吸着する=どんなMagSafeスタンドもQi2 25W対応充電スタンドになるというユニークなメリットがある。
こんな感じで、単なるMagSafeスタンドがQi2 25W対応充電器になるのだ。
そこにiPhoneを吸着させるとワイヤレス充電が始まる。※以降、充電されない様子を再現したものなので、時間やバッテリー残量パーセンテージは実際の「不都合な現象」とは少し違う。
iPhone画面右上に充電中のマークが表示されるものの、バッテリー残量パーセンテージがいつまで経っても増えない。
再現ではバッテリー残量85%から増えない状態になっているが、実際は65%とかそのくらいから増えなかった。ナゼ?

 移動中にiPhoneをQi2 25W充電したハズだが……充電中のマークが出ているものの、ずーっとバッテリー残量パーセンテージが増えないのであった。原因をいろいろ探ったが、結果、ワイヤレス充電によりiPhoneが熱を帯びたため、iPhone自体が充電を抑制したらしきことがわかった。充電中のマークが表示されていたので、恐らく充電スピードを落としてそれ以上の発熱を防止したのだと思われる。

 車内はエアコンを効かせていて「暑い」って感じではなかったが、どうやらiPhoneに直射日光が当たっていたようだ。太陽光によりiPhoneが熱を帯びており、その状態でワイヤレス充電したために発熱し、それらの熱でiPhone自身が充電を抑制したのだろう。

 その後、エアコンのルーバーからの冷風をiPhoneに当てたら間もなくいつものように充電され始めた。そして、わりと短時間でバッテリー残量が上がっていったことからも、iPhoneが熱を帯びたことが原因だったと考えられる。

 ただ、iPhoneを手で触ってみても「そんなに熱くない、人肌よりちょっと高い温度くらい?」みたいな印象だった。しかし結果的にiPhoneが熱を帯びたために充電が抑制されたことがわかると、「え〜っ、あの程度で充電速度が遅くなるんだ〜!」と軽く驚いた。

iPhoneが熱をもっているから充電が超遅い? と思ってエアコンのルーバーからの冷風をダイレクトにiPhoneへと当てたら……。
いつもの感じで充電され始めたようで、わりと速くバッテリー残量パーセンテージが上がっていった。
さっきと比べたら「みるみるうちにバッテリー残量が増えていった」という感じ。

 俺のiPhoneはケース入りだし、今年の夏もまた暑いし、エアコンを効かせた車内で人間が「暑くない」と思っても、iPhoneさんはけっこう暑かったんスね〜。でもまあ、エアコン直風作戦でiPhoneを冷やせばOKであることがわかった。のだが……。

ペルチェとファンで冷却する充電スタンドを導入

 前述の車内でiPhoneが充電されない問題は、エアコン直風作戦でひとまず解決できた。スタンドとエアコンのルーバーの位置関係がたまたまナイスだったので、まあ手間をかけずにクリアできた。だが、今度は仕事場でのiPhoneワイヤレス充電がミョーに遅いことに気づいた。

 以前は「おっ、さすが、Qi2 25W充電! もうこんなに充電されたのかー♪」ってイメージだったが、涼しめの梅雨から暑い夏に入った頃から「あれぇ〜? まだあんまり充電されてない?」って感じに。

 そして既にクルマのなかで「熱を帯びたiPhoneが自らワイヤレス充電を抑制する」ということを体験した俺は、「そうなんだー室内でも熱でQi2 25W充電速度が落ちるのかー」と思うに至った。一応、使用中のQi2 25W対応のマルチ充電スタンドも単体充電器も、冷却のためのファン機構を備えているのだが、排熱が追いついていないっぽかった。俺のiPhoneにややゴツめ厚めのケースを被せているというのも大きめの原因だと思う。

 そこでペルチェ素子で強制的に冷やしつつ、ファンによりペルチェ素子から出た熱を逃がすタイプの充電スタンドを導入。Mcdodo(マクドード)ブランドの「Qi2 25W 3in1 magsafe充電器 ワイヤレス充電スタンド」という製品だ。

Mcdodo「Qi2 25W 3in1 magsafe充電器 ワイヤレス充電スタンド 」は、iPhoneとApple WatchとAirPods(ケース)を同時に充電できるQi2 25W対応充電スタンド。iPhoneをセットする部分はペルチェ素子冷却+冷却ファンという構成。iPhoneを吸着させると自動的にペルチェ素子とファンによる冷却が始まりつつQi2 25W充電が開始される。iPhoneを外すとそれらが自動的に終了する。手軽に使えてナイス。ファン音は聞こえるもののあまり気にならないというレベルだ。
こんな感じで3つのデバイスを同時に充電できる。Amazonで1万0599円だった。

 最近ではよくある「ダブル冷却スタンド」だが、俺の場合はペルチェ冷却系は初めて使った。結果、かなり冷えてくれてチョイ驚いた。使用中はiPhoneのMagSafe部分も充電スタンド側の充電パッド部分も、触ると「あら冷たい」という感じで冷える。これにより、iPhoneが熱を過剰に帯びることがなくなり、iPhone自身が充電を抑制することもなくなったようだ。

 しばらくこのMcdodoブランドの充電スタンドでiPhoneを充電しているが、以前のように「やっぱりQi2 25W充電は速くてイイな〜」と感じられるようになった。今後、夏場は絶対こういう充電器が必要なの、かも、しれない? けど、まあ、ワイヤレス充電はそれなりに端末が熱を帯び、バッテリーなどに悪影響を及ぼすらしいので、今後は通年こういう充電スタンドを使うのが無難なのかもしれない。

モバイル用にもペルチェ&ファンで冷却するQi2 25W対応充電パッドを導入

 以前はiPhoneのワイヤレス充電で発熱なんかほとんど気にしていなかった。「ワイヤレス充電はどうせ遅い」って感じで、「多少ホカホカしてもいいや〜」と頓着していなかった。

 でも前述のクルマの件があったし、仕事場でも冷やしつつ充電したほうが充電速度が速いということも感じたし、じゃあモバイルでも冷却しつつ充電! ってことで、そういう用途にマッチしそうなQi2 25W充電パッドを買ってみた。

 買ったのはUGREENの「MagFlow Pro」で、ペルチェ&ファン冷却と思われる「TEC半導体冷却技術+高回転ファン内蔵」として冷却能力がアピールされていた。Amazonで4510円(タイムセール)だった。

UGREEN「MagFlow Pro」の充電面。Qi2 25W充電に対応している。ケーブルは固定式で着脱不能なのがちょっと残念。
背面には電源スイッチと排熱口。注意事項として「必ず単ポート出力45W以上のPD充電器(別売)をご使用ください。そうでない場合、本製品の冷却ファンが動作しなくなる可能性があります」と書かれている。
Qi2やQi2 25Wに対応した充電パッドは、MagSafeと同等のマグネット吸着機能を備えているので、iPhone背面にマグネット吸着して使える。iPhoneに吸着すれば自動で冷却と充電が始まり、iPhoneから外すと自動で冷却と充電が終了する。冷却のための各機能を手動でオフにすることもできる。
Qi充電パッドとして厚めで(2.68cm)、携帯にはちょっとゴロつく感じがある。だがその厚さにより(横位置限定だが)iPhoneスタンドとしても一応使える。

 UGREEN「MagFlow Pro」もよく冷えるQi2 25W対応充電パッドだと感じられる。この製品、電源ボタンを押せばiPhoneが吸着していなくても冷却が始まるのだが、その状態でパッド部に指を当てると「えっこんなに冷たくなるんだ……逆にこんなに冷やして大丈夫?」といった印象となる。

 ちなみに、この充電パッドでケース入りのiPhoneを冷却・充電すると、状況(環境)によってはケース内側(ちょうどAppleマークあたり)にうっすらと結露することがある。使用中のiPhoneはiPhone 16 Pro Maxで、わりと高い防水・防塵性能を備えているのもあり、「iPhone背面近くにうっすら結露する程度なら大丈夫だろう」と判断して使っている。

 だが、プラスチックケースの厚みを超えて結露が生じる程度冷却力が高いので、iPhoneに直付けすると問題が起きたりするのかもしれない。俺の使い方では問題が生じていない(どころか充電が速くて嬉しい)が、そのあたりはやや慎重に判断する必要があるかもしれない。

 このQi2 25W対応充電パッドもしばらく使っていて快適な充電速度だと感じられるが、上記の「ケース内側にうっすら結露」の件も含め、「冷え過ぎで(悪い意味で)ヤバい」という事態には至っていないので、たぶん大丈夫なのだと思う。

 ちなみに充電パッドが冷却されている状態でオデコや手首に当てると気持ちイイ。さらに皮膚を撫でたりしても爽快。「コレって充電パッドになりつつ納涼パッドにもなるなぁ」とか思うのだが、メーカーの想定外の使用となるのでそーゆー使い方は自己責任で!

 ともあれ、Qi2 25W充電はやっぱりそこそこ発熱しがちなので、最初からこういう強制冷却系の充電器を使うのが無難かもしれない。コレ系の製品、まだけっこうお高いが、ちゃんとした製品を選べばしっかりと効果があるので、興味のある方はぜひジックリとチェックしてみてほしいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。