スタパ齋藤のApple野郎
iPhoneの検索機能で発掘! 禁煙16年の記録と、タバコをやめた“間抜けな理由”
2025年12月10日 00:00
定期検診の待ち時間、院内の壁にある恐ろしい絵柄のガン検診ポスターに、今すぐ禁煙しよう的なことが書いてあるのを見た。
すっごく古いポスターだが、なんか不気味なイラストが今でも印象的っていうか衝撃的なのはさておき、「ところで現在の喫煙率ってどのくらいなんだろう」と思ってスマートフォンを使ってAIに訊いてみた。そのくらい暇を持て余していた。
ふぅぅぅ~ん、喫煙者かなり減った? のか? 昭和のころの男性ってほとんど喫煙者だったような印象があるが、それから何十年も経って男性の3/4がタバコ吸ってないんスね。って、俺もけっこう前にタバコやめたっけ。
とか思ったがまだ定期検診の待ち時間が長引いていた(ナゼか超混雑していた)ので、なーんとなく「禁煙」をキーワードにiPhone内を検索してみた。ら……。
あら懐かしいような……「あなたの禁煙時間」という項目には「5813日09:58:11」と出ている。計算してみたら、禁煙から約16年経過している。
そうだ、そうそう、2010年には禁煙していたんだった。続いて再度検索画面を見てみると、メモアプリに禁煙の記録があることが判明。なーんだホーム画面の検索やっぱりiPhone内を探せるってことじゃん~、てか便利だニャこれ、暇つぶしにはとくに。
さておき記録によると、2010年1月には電子タバコにより本物のタバコをやめている。さらに同年3月には電子タバコもニコチンなしのもの(リキッド)に移行している。そして同年4月には電子タバコもやめたっぽい。
なんでタバコやめられたんだっけ? ……それは、うっかりミスだった
電子タバコを吸ったのがきっかけで、本物のタバコをやめた俺。電子タバコのおかげで本物タバコをやめられた、とも言えよう。でも、なんでそうなったんだっけ?すぐ思い出せた。それは電子タバコ使用時(吸引時)のうっかりミスがきっかけだった。
現在の電子タバコとか加熱式タバコとか無煙タバコのコトはまったく知らない俺だが、約16年前の電子タバコは、グリセリンを主体としたリキッドを熱で蒸発させて煙にして吸うというものだった。単なるグリセリンではなく、香料とかニコチンを混ぜ、「香りや刺激がある煙」を吸引して楽しむというものだ。
電子タバコを知ったら、そのガジェット的なおもしろさで即座にのめり込んだ。そのときの様子は現在でも記事として読める。
そんな電子タバコを使っていた俺だが、いつもはニコチンを含んだリキッドを使い、それを煙にして吸引していた。ニコチン入りの煙は、本物のタバコを吸ったときのように、喉に強めの刺激があった(”キックがある”などと表現されていた)。
また、ニコチン入りの電子タバコを吸っていると、本物のタバコを吸いたい気分がなくなった。まあニコチンをちゃんと吸引しているから、本物のタバコじゃなくていいやってコトで、ニコチンパッチ的な効果があったのだと思う。
ともあれ、本物のタバコが不要になり、ニオイもなくなり、吸い殻や灰などの汚れもなくなり、これは好都合♪ とか思ってさらに電子タバコ沼に陥っていった。
のだが、そこで、うっかりミス。電子タバコのリキッドにニコチンを混ぜるのを忘れてしまったか、ニコチンが入っていないリキッドを勘違いして吸引したのか、とにかくニコチンが含まれない煙を1週間くらい? 吸っていた(と、後になってわかった)。
そのときの記憶は「なんか毎日眠い~」「毎日怠い~」という感じ。これはニコチン離脱症状の典型のひとつ。ほかにもイロイロ症状があるそうだが、俺の場合は眠さと怠さが非常に強かったと記憶している。
その後、「あっコレってニコチンは入ってないヤツ?」と気付いた。「もしかして、だから超眠かったの?」と思ったりも。
そこでニコチン入りのリキッドを電子タバコで吸引してみたら……体が受け付けなくなっていた。頭がクラクラするし、頭痛も出てくるし、吐き気もあったりしてキモチワル~い! のであった。
「ニコチン入りリキッドってこんなに強烈だったの?」と思いつつ、なんか怖くなって、間もなく電子タバコを使うのをやめた……という記憶があるが、より正確なコトは記事化していた。↓のリンクから読める。
という感じで、そのままタバコ不要の人生が始まった。前出の「禁煙ウォッチ」アプリも、たぶん電子タバコだけにしたころから使い始めた……ような気がするが、あーでも類似アプリかもしれないし……詳細はよくわからない。
でも、禁煙した人は「禁煙ウォッチ」アプリ使うとオモシロいっすよ♪ 「マジでこの本数のタバコ吸わずに済んでるのか」、「こんなに節約になるのか」みたいなことが可視化されて興味深いのだ。
タバコから離れて時間が経てば経つほどに……
本物のタバコも電子タバコも吸わなくなって半年くらいすると、いろいろな変化が出てきた、という記事を書いている。↓このリンクで読める。
上記記事では、禁煙後の生活習慣の変化などが書いてある。クセで手がついついタバコを探してしまうとか、ガムを噛むようになったとか、喫煙具使わないのでスッキリしたとか喫煙所を探す必要がなくなったとか、そんなの。
また、体調もよくなった。不整脈が減少し、血圧も低下し、体重もナゼか低下した。禁煙のタイミングでロードバイクに乗り始めたというのもあると思うが。
そしてそこからさらに禁煙が続くと、思いがけない変化が起きた。我ながらけっこうビックリな変化である。また、わりとここ数年で確認できたことだが、そのビックリな変化は、ほかの禁煙者にも同様に起きていた。
俺を含むわりと多くの禁煙者は、禁煙してからしばらく経っても禁煙が続いている人の場合は、かなり高い率で「嫌煙者」になっているのであった。
以前はモクモク吸ってたのに、いまは「タバコの臭いってサイッテーですよね~」とか言っちゃってるのである。「人の風上でタバコの煙吐いてるなんてヒトとして最悪ですよね~」とか言う人もいる。そして俺はそれを否定しなかったりする。
あとそういう人で、禁煙してから10年とか経ってる人は、「以前はこういう嫌煙者的なこと言えなかった」、「だって喫煙者そこそこ多かったから」みたいなことも言う。
4人で会話しているうちの3人が喫煙者だったら、確かにそうで、禁煙者や非喫煙者はある意味で肩身が狭かったのだが、現在は4人のうち喫煙者は1人という割合。吸っている人のほうが肩身が狭いという時代になっているので、嫌煙話もしやすくなったということなのだと思う。
でもなんか、喫煙者の人を、たまに「かわいそうだよな」とか思ったりもする。まあタバコは体に悪いし臭いかもしれないが、一種の嗜好品で、吸えば精神的にリラックスでき心が癒されたりもするわけで。
でも喫煙所とか隅の隅に追いやられてるし、タバコの値上げもスゴいし、喫煙者を見下すような論調もあるし。気を遣って吸っている喫煙者も多いのに、なんか敵視するようなスタンスはなぁ……と、16年くらい前までタバコ吸ってた俺は思うのであった。
とか、たまに思うのだが、いつもはだいたい「タバコくっさっ!」とか嫌煙モードに入りがちだ。
年々その嫌煙傾向は強まっており、前を歩いている人が喫煙者かどうかニオイでわかるようになったのであり、前を走るクルマの窓から流れてくるタバコ臭も嗅ぎ分けるのであり、冬になって北風が吹き始めると「近所に喫煙者が住んでるんだなぁ」とわかるようにもなって現在に至っている。おもしろいスね、人間って。猫くらい身勝手かもしれない。









