スタパ齋藤のApple野郎

iPhoneにピタッとくっつくLEDライト「amaran Go」がイイぞ!

 ちょっとオモシロそうなMagSafe対応製品を発見。Aputure(アプチャー)の「amaran Go」というLEDライトだ。日本正規代理店(アガイ商事)直販価格は5060円。

Aputure「amaran Go」は手のひらサイズのMagSafe対応LEDライトだ。本体色は、ホワイト、グリーン、チャコール、ピンク、ブルーの5種類が用意されている。
MagSafe対応端末などにマグネット吸着する。撮影用のライトになるというわけだ。
展開すると自撮り用のライトとしても使える。
展開した状態では本体内蔵のミラー(メイク用など)が使える。しかも顔を照らすためのLEDライトまで内蔵している。

 最近、書類などをiPhoneで撮影して、画像メモとすることが多い。宅配便の伝票とか、紙でもらった注意書きや覚え書きとか。最近のスマートフォンは画質がいいので、そういう紙類は撮影して電子化している。

 でも単に撮ると書類の上に影ができたり、あるいは光量が足りずにブレたりする。しかし上記用途程度の画像メモに、わざわざ照明器具を……というのも面倒。

 じゃあアレだ。MagSafe対応のLEDライト! Ulanziのヤツ!

Ulanziのスマートフォングリップ「MA35」とLEDライト「LM19」。どちらもMagSafe対応製品で、それぞれ単独でも使える。
LEDライトだけをMagSafe吸着させて撮影用などに使える。
自撮り用ライトとしても使える。

 コレを使おう! と思ったら、ナイ! どこをどう探してもナイ! というわけで、機能性の面白さにも惹かれて上記Aputure「amaran Go」を買ったというわけだ。

 そして、Aputure「amaran Go」を使い始めたら、間もなくUlanziのスマートフォングリップ「MA35」とLEDライト「LM19」を発見した。「えっココに入れてたら絶対気付くハズ」的な場所にあった。アリガチ。

Aputure「amaran Go」はどういうLEDライトか?

 まずはAputure「amaran Go」の概要から。前述のとおり、MagSafe対応の撮影用LEDライトで、アウトカメラ前方の被写体を照らすのにも、インカメラで自撮りするときに顔などを照らすのにも使える。

 最大出力は2Wで、直視すると目に残像が残るくらい「かなり明るい」。光量は10段階で調節でき、連続使用時間は10%の光量で8時間50分、100%の光量で1時間21分。充電はUSB-C(5V/1A)ポートで行い、充電時間は最長で約70分となっている。メインライトの色温度は2700K~6500Kまで10段階で調節できる。なお、ミラーに内蔵されているライトは光量を調節できるが色温度の調節はできない(5600K固定)。

INTと刻印があるボタンで明るさを調節できる。ミラー内蔵LEDライトの明るさもこのボタンで調節できる。
CCTと刻印があるボタンで色温度を調節できる。
電源スイッチ、充電用USB-Cポート、メインライト/ミラーライト切り替えボタン(このボタンを2度押しするとSOSエフェクトが起動する)。
こんな感じで展開する。展開するとミラーが使えたり、自撮り用ライトとして使えたりする。閉じた状態から不意に展開したりはしない(ほどよくライトがホールドされる)。

 といった感じのライトで、MagSafe吸着力は非常に強い部類で安定感とともに使える。また厚みが15mm程度なので、端末に吸着させた際にも嵩張りにくい。薄型軽量なので携帯性もナイス。

 使い勝手としては、amaran Goで照らしつつ書類の画像メモを撮ると書類がほぼ均等に照らされて良好な撮影結果が得られて便利。……じつはiPhone内蔵フラッシュでも、amaran Goと同等にキレイに画像メモを撮れる。だが、内蔵フラッシュよりもamaran Goのほうがずっと光量が多い。なので、amaran Goのほうがより汎用的な撮影用LEDライトとして使えるし、画像メモ以外でもかなり役立つ。逆光での撮影での光量不足なんかもわりと補える。

 あと、iPhoneの内蔵フラッシュは普通の環境だと光ってくれないことが多く、フラッシュを強制発光させて撮影をする場合は数ステップを踏んで設定を変える必要がある。その点でも吸着・スイッチオンで常時光るamaran Goのほうが使いやすいと感じられる。

ひと味違うAputureのスマートフォン用LEDライト

 amaran GoはAputure(アプチャー)というメーカーの製品。Aputureは高輝度の撮影用LEDライトを中心とした様々な撮影用照明や機材を作っている中国の企業。Aputureはプロ用機材のブランドとなっているが、そのクオリティを保ちつつよりシンプルな製品を提供するために立ち上がったのがamaranというブランドだそうだ。

 で、前出のamaran Goも、プロ機材向けの機能性を持っていたりする。具体的にはスマートフォンやパソコンとBluetoothで接続してamaran Goをコントロールすることができる。その機能性がどんなモノなのか試したくてamaran Goを買ったわけだが、試してみたら予想を遙かに超えるものであった。

 amaran GoをスマートフォンやPCから無線コントロールするために使うのは、amaranアプリ。スマートフォン用amaranアプリパソコン用amaranアプリが用意されているが、そのスクリーンショットを見るとどういうコトができるのかだいたいわかるので、以下にごらんに入れたい。

これはmac用amaranアプリの表示例。まずはデバイス(この場合はamaran Go)を追加する必要がある。Aputure製の照明機材を複数追加して同時にコントロールすることもできる。
Add Deviceをクリックすると、電源が入っていて(ほかの端末とペアリングしていない)Aputure製デバイスとペアリングできる。
ペアリングするとPC上の各ボタン操作で、光量、色温度、典型的なライト色、それから点滅などのエフェクトのオンオフをコントロールできる。光量や色温度やエフェクトを組み合わせたショートカットを登録することもできる。
こちらはスマートフォン(iOS)用amaranアプリの表示例。PC用アプリとだいたい同じことができるようだ。

 という感じで、どちらかと言えばライブ配信などする人向けの「照明コントロールアプリ」って感じ。フルカラーのAputure製照明機材を使っている場合なら、たとえばライブ配信などでコーナーが変わるときに印象づけのライトエフェクトをワンタッチで呼び出したり、あるいは複数の照明機材を集中的にコントロールできたりする。

 なのだが、amaran Goだと、こういったアプリの使いドコロが……ないかも? でもamaran Goでも使えるようにしてあるあたり、なんかAputureというメーカーの徹底ぶりがうかがえて興味深い。

 より本格的な撮影に使えそうなAputure製品がいろいろあるので、おもしろそうだから買ってみようかニャ? ……って、もしかしたらamaran Goは、Aputure製品を買わせるための意図的な呼び水製品なのか? 俺のようなヤツを狙っての入り口的製品、なの、かも、しれない!!!

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スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。