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Instagram、日本でも“10代専用アカウント”導入スタート
2025年1月21日 18:36
Metaは、同社のSNSサービス「Instagram」で、日本でも10代利用者向けの「ティーンアカウント」の導入を開始した。
保護者の管理下に置かれるアカウントに
ティーンアカウントは、保護者のサポートが強化され適切な保護機能が備えられたアカウント。公開設定がデフォルトで「非公開」とされる。もし、新しいフォロワーが申請された際は、都度確認と承認が必要。フォロワー以外のユーザーがティーンアカウントのコンテンツを閲覧したりやりとりしたりすることはできない。また、自身がフォローしているアカウントやすでに繋がっている相手からのメッセージしか受け取れない。
コンテンツでは、「不適切なコンテンツをコントロール」の機能で最も制限の高いオプションが自動的に適用される。たとえば、ディスカバーやリールなどで「人々が戦うもの」や「美容整形を勧めるもの」などは表示されない。
投稿へのタグ付けやメンション、利用時間にも制限が設けられている。ティーンアカウントをタグ付け、メンションできるのは、そのアカウントがフォローしているアカウントのみ行うことができる。また、「非表示ワード」設定では最も制限の高いものが自動で設定され、コメントやDM内の攻撃的な言葉がフィルタリングされる。
1日あたりの利用時間は合計60分までとし、超えるとアプリを閉じるよう通知される。22時~翌7時まではスリープモードが適用され、通知がミュートになり届いたDMには自動返信メッセージが送信される。
これらの設定について、制限を緩和するような設定に変更する際は、16歳未満のユーザーでは必ず保護者の承認が必要(ペアレンタルコントロールの設定が必須)となる。保護者は、16歳以上のユーザーであっても承認制にするよう設定できる。ペアレンタルコントロールでは、子供からの設定変更リクエストの承認/拒否を判断したり、子供自身が設定を変更できるよう許可したりできる。今後、保護者が子供のアカウント設定を直接変更できるようになるという。
ペアレントコントロールでは、さらに過去7日間にメッセージを送った相手を確認できる(内容は非開示)機能や1日の利用時間を経過すると利用できなくする機能、特定の時間帯に利用できなくする機能などが提供される。
年齢詐称アカウントを見抜く取り組みも
ティーンアカウントの対象ユーザーであるにもかかわらず、制限を免れようと年齢を偽ってアカウントを作成する可能性があると同社は指摘。今後、成人の生年月日でアカウントを作成する場合などで年齢認証を求めるようになるほか、“成人の生年月日”が登録されたアカウントであっても10代の利用者が利用していると思われるアカウントを見つける技術も開発している。
対象ユーザーのアカウントは移行へ
ティーンアカウントが導入されている地域では、13歳~17歳のユーザーが新規登録する際に自動的にティーンアカウントが適用される。既存のユーザーについては、ティーンアカウントに移行する旨を案内する。
同社では、不適切なコンテンツに関するルールを設けており、違反するコンテンツは削除したり、不適切である可能性のあるものはおすすめに表示されにくいように配慮している。ティーンアカウントの導入で不適切なコンテンツをコントロールする最も厳しい設定が適用されるため、より不適切なコンテンツを閲覧する可能性を減らせるとしている。