5000円以下で買えるオススメものアレコレ

スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコ ンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称 衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


5000円以下で買えるオススメものアレコレ

 唐突ですけど、今回は5000円以下で購入できる拙者的オススメ便利グッズをアレコレとレビューしてみたい。道具系、ガジェット系、家電系にアクセサリなどなど、その多くは拙者が「これは案外安かったけど買ってアタリだった」と感じるもの。その系統の物品をお探しの方のご参考になれば、的な。

蛍光灯照明付きのスタンドルーペことルミルーペ。2010年9月現在の実勢価格は4500円くらい。細かい手先的作業全般に超便利!!エンジニアの基板保持具SV-01。基板を固定/安定させた状態でハンダ付けする道具ですな。2010年9月現在の実勢価格は4000~4500円くらいKINGJIMから2010年10月15日発売予定のBoogieBoard(ブギーボード)。メーカー価格は4980円。実勢価格はさらに安そうな予感。案外楽しく意外に実用的だ
LoweproのD-ラップ。2010年9月現在の実勢価格は1900円前後。デジカメを包み込んじゃうタイプのケースですなモンベルの熊よけ鈴と時計バンド。それぞれ1000円程度。ハテ、これをナニに使うのか?モンベルのサイクルフロントバッグ。モンベルオンラインショップ価格は3400円。コレが何かと実用的なんであった

 ぶっちゃけ、こういう価格帯のモノ、拙者の場合は衝動買いしてしまうことが多い。とりあえず興味アリor便利そうだからポチッとな、的に買ってしまう。んだが、つまりはあまり深く考えずに買っちまうゆえ、実際に使ってみると「ココがイマイチ」「コレじゃイヤ」「うわサイテー」となって失敗することが少なくない拙者である。

 失敗すると、んだよも~!! 的にカッとなって近くにあったマウスで次の反射的ポチり行為に及んでしまった今は反省していると供述している俺っていうか、衝動買いして失敗→アッタマ来て次の品をポチ→またイマイチだったので次のを購入……という流れになりがちな拙者と言える。

 結果、たとえば上記の自転車用フロントバッグに行き着くまでにフロントバッグを5個も6個も7個も8個も買ったり、ルミルーペを得たことによって照明付きルーペを何個も死蔵するハメになったりしている。だがその一方で「これ系のブツなら、拙者的にはコレが現在イチバン!!」と言える手応えも得られた。

 てなわけで今回は、そんな手応えを感じた物品だけをご紹介。ピンとキたら買ったほーがイイっスよ♪ 以降、かなり便利だったりコストパフォーマンスが高かったりする品物だけをレビューしていく。

コスパ最強の照明付きスタンドルーペ

 まずはルミルーペから。サークル型蛍光灯(照明)を内蔵したスタンド型ルーペですな。細かい作業をするとき、対象を拡大しつつ明るく照らしてくれて、両手で作業できるという道具だ。

ルミルーペは小型の照明付きスタンドルーペ。幅135×奥行き450~238×高さ355~118mmで質量や940g。電源はAC100V(コンセント)から直接取るレンズ部はガラス製。直径約10cmで、2倍レンズおよび4.25倍サブレンズが使える。不使用時はレンズを覆うフタを倒すレンズ外周をサークル型蛍光灯が囲んでいる。12W蛍光管で対象~手元を照らし出すというわけですな。
ボディは全体的にプラスチック製だが、アーム部の強度は十分。可動範囲も広く扱いやすいレンズ部は角度を変えられるほか回転もする。アーム可動範囲の広さもあり、レンズ向きの自由度は非常に高いこんなふうに畳めるのもルミルーペの利便。この状態でのサイズは幅135×奥行き270×高さ160mmくらい

 ルミルーペの実勢価格は2010年9月現在で4500円くらい。拙者は確か一昨年に購入して使っているが、率直なところこのタイプのルーペ方面製品で、ルミルーペのコストパフォーマンスを凌ぐものは現在もなお皆無。スタンドルーペ単体、照明単体、あるいは照明付きスタンドルーペなんかも複数買ったが、やっぱりルミルーペのコスパは最強。

 機能/性能がルミルーペより上のものは値段がずーっと高くて業務用的な存在。ルミルーペと同等程度の価格~より安価なものはレンズがダメとか照明がショボいとかって感じ。4500円前後の価格帯でルミルーペと同等あるいはそれ以上のパフォーマンスがある製品を俺は知らない……っていうかナイんじゃないかと思われる。

 ちなみに拙者が実用的だと思えるルミルーペの用途は、写真の精査、彫金/木彫り、ネイルアート、模型/フィギュアの緻密な塗装、手芸やビースやデコ、昆虫などの観察、時計/カメラいじり、電子工作(ハンダ付け)といったあたり。小さいモノが対象なら実用性が高いが、対象のサイズがある程度大きくなると便利感が減少する。

 ルミルーペの弱点は、この「ちょっと大きめのモノが対象だと使いにくい」ということのほかに、本体のバランスと安定性もある。具体的には、本体台座部が軽いので、ルーペ部を前方に出し過ぎると(レンズ部の重さで)バランスを崩して倒れることがある。また、台座部底面に滑り止めがナイので、不意にルーペ部が動いてしまうこともある。

 ただ、これら問題は台座部にペンチとかドライバーとかいった重めのモノを乗せるor貼り付けたり、台座部底面に滑り止めゴム足でも貼り付ければ回避できる。てか拙者もそうして使っている。

 あと、まあコレはしょうがないと思うんだが、作りは価格相応。高級感とかはとくにナシ。しかしチープって感じではなく、フツーな作り。また、その高級でない作りが実用性を下げているという部分もとくにないようだ。

 そんな調子で使っているルミルーペだが、使うほどにその利便を改めて感じつつ「やっぱコレ安いしイイわ~」と喜んだりしている拙者なり。細かな作業が必要なホビイストにはマジで超オススメっす。

気持ち良くハンダ付けできる基板保持具SV-01

 ハンダ付けを頻繁に行う人によく向くと思われるのが、エンジニアの基板保持具SV-01。その名の通り電子基板を保持させておくための道具ですな。2010年9月現在の実勢価格は4000~4500円あたり。

エンジニアの基板保持具SV-01(http://www.engineer.jp/products/solder/hd07/item_01/sv-01)。基板を安定して保持する治具で、2010年9月現在の実勢価格は4000~4500円程度基板はこのようにセットする。3点支持構造により、さまざまなカタチの基板に対応するバネ式のレバーにより容易に基板を脱着することができる
付属のアース線を使えば静電気対策も行える。本体裏面には付属の導電性ゴム足を貼り付けられるこのように基板表面の角度を変えることができる角度は水平~約100°まで調整可能

 コレ、ちょっとピンポイントな製品で、ほかの道具でも代替えが利くんだが、表面実装部品(SMD)のハンダ付けにはヒッジョーに便利である。てのは、基板を動かないように固定でき、台座となるSV-01も十分安定しているから。

 SV-01は十分にガッチリと基板を保持してくれるので、不意に基板を指で動かしてしまうようなことがない。小さな部品をピンセットで基板上に置……こうと思ったら小指が基板動かしちゃって部品の位置決め最初から作業やり直し~、的なコトはほぼ起きない。ハンダゴテの先で基板にちょっと力を加えたら基板が斜めっちゃって部品位置がズレた、てなことも非常に起きにくい。

 てなわけで、緻密なハンダ付けをする場合にあるとヒジョーに便利&快適な基板保持具SV-01である、が、しかし、フツー的な電子工作方面のハンダ付け(リード部品のハンダ付け)にはイマイチ向かない。この場合の難点は、基板保持面の角度調整が水平~約100°までというところと、本体が大きめ&重めなので角度変更に少しだけ手間がかかること。

 リード部品のハンダ付けをする場合、基板の表に部品をセットして、基板を裏返してハンダ付けして……てな作業を繰り返す。SV-01にはアーム角度の制限があったり、本体が重めなこともあって、そういう作業はほかの治具もしくは治具ナシで行う方が快適だ。

 というコトで、やはり比較的にピンポイントな治具ですなコレ。って、このテの治具はそもそもピンポイントかも。さておき、5000円未満で買えるにしては、表面実装部品のハンダ付けが非常に快適になるので、SMD野郎にはかなりオススメっす。前述のルミルーペと組み合わせるのも超オススメ。

ゴミも汚れも出ない超カンタン電子メモパッド

 お次はBoogieBoard。米Kent Displayの子会社iMPROV ELECTRONICSの電子メモパッドで、KINGJIMから2010年10月15日に発売される予定製品だ。発売前にチョイとお借りして使ってみたんだが、身近なメモ用途をスマートに引き継いでくれる点がそーとー痛快。

電子メモパッドのBoogieBoard。KINGJIMから2010年10月15日発売予定でメーカー価格は4980円付属のスタイラスや爪などで、自由にメモ書きできる。筆圧に応じて線の太さが変わり、自然な線になる。地は黒で線が緑がかったグレーって感じ書いた字や絵などは本体上部のボタン一押しで消える。書いた内容を保存する機能はない
オプションのスタイラスホルダー&マグネットセット。BoogieBoard上部にスタイラス(BoogieBoard付属品)をセットできたり、BoogieBoardを冷蔵庫などの金属部に貼り付けることができるようになるスタイラスホルダーは左右にスライドする。ので、消去ボタンカバーにもなり、不意の内容消去も防げるオプションの収納ポーチ。外出時にはチョイ便利カモ!?

 この製品についてはもはや皆さんご存知だと思うが、黒地のグレーの線/文字を書けるという“だけ”の電子メモパッドですな。タカラトミーの「せんせいシリーズ」の電子デバイスバージョン、みたいな製品である。

 BoogieBoardの概要はこちらをお読みいただくとして、使用感は意外にもイイ感じ。当初はマメモよりも機能制限があるツールかな、と思っていたのだが、感触的にずいぶん違うのであった。

 てのは単純に、デカく書けるということ。広い面積に書けるので、大雑把&スピーディにメモれる。書いて、消すだけ、という極端な単機能さも良い。拙者的にはメモを保存したりPCへ転送したりしたい気分ではあるが、書く&消すだけって単純さは事前の学習も慣れもな~んも必要とせず、誰でも即座に使えるというのがナイスである。

 それと、スタイラスでも爪先でも書けて、筆圧によって線の太さが自然に変わったりもする点。色は黒地にやや緑がかったグレーの線で、紙などのメモとはずいぶん違うが、電子メモとかデバイスとかいうことをあまり意識せず(つまり構えることなく)すぐに使い始められて良い。

 実際に拙宅で使ってみて役立ったのは、リビングに置いてメモ代わりに使ったことなど。BoogieBoardに関して知識ゼロの家族にも、BoogieBoardを使う様子を見せれば説明完了。拙宅ではリビングの机上に「ちょっとサイクリング、14:00に戻ります」とか「昼食はレンジのなかに」とか「燃えるゴミ出しといて~」といった紙のメモが置かれること多々だが、BoogieBoardはすぐにこの代替えになった。

 利便としては、小さな紙のメモよりもデカく書けて、要が済んだらサクッと消せて再利用できる気持ちよさ、ですな。紙ゴミが出ないし、大きな字で読みやすく書けるしで、快適だ。拙宅では使っていないが、ホワイトボード+マーカー+イレーザーを使うことを考えれば、汚れが全然出ず消耗品もナシって点で、やはり気分良く使えるように思う。

 ちなみにコレ、画面サイズ(書ける面)は182×125mm。本体サイズは縦222×横141×厚み3.2mmで質量115.8g。拍子抜けするほと軽いし薄い。ので、携帯も十分現実的だ。

 オススメ度合いは発売後の実勢価格次第だが、3000円くらいなら買い度が高い気がする。用途はきっとメモ用が主になると思うんですけど、紙にちょっとメモるとか計算するとか書きながら考えるなど、いろいろな使い方ができそうだ。筆談にもいいかもですな……もしかしたら海外旅行でも大活躍!? 読めないし発音できないけど書ける中国語物品名を書くとか、コーヒーって言ってもコーラが出てきちゃう場合とかで文字書いて見せて意思疎通、的な。

カメラをくるむ汎用カメラケース、D-ラップ

 デジカメ野郎の拙者は、コンパクトデジカメを買うとき、デジカメ本体と同時に専用ケースや汎用ケースを買ったりしてきた。理由は、コンデジ本体に傷を付けないためだ。

 傷を付けないで使うと、飽きてコンデジを下取りなどに出すとき、高値がつきやすい。でもケースは安値or汎用品は引き取り不能。ケース買う? 本体の小傷は諦める? 複雑な金額バランスであった。

 この「コンデジ傷付けずに高値売却したいけどケース類にコストかかりがち問題」をアッサリ解決してくれたのが、LoweproのD-ラップである。

LoweproのD-ラップ。2010年9月現在の実勢価格は1900円前後。デジカメを包み込む汎用ケースなのだ広げると帯のような状態。ネオプレン素材でソフト。伸縮性にも富む帯の一端にはデジカメの三脚穴にセットできるネジとプレートがある
このようにD-ラップをデジカメへと装着そしてこのように面ファスナーで留めてカメラを包む。バリッと開くだけヒッジョーに便利で使い回しが効くので全色購入したニャ

 すなわち、カメラの三脚穴に装着して使うネオプレンゴム素材の帯状カバーですな。開いた時のサイズは幅114×長さ210mmで、比較的に多くのコンパクトデジカメにマッチする。

 やっぱり結局便利なのは、もはやコンデジに合うサイズのケースを探す必要がないこと。大雑把に言って、ハイエンド系や高機能系のコンデジでなく、フツー的なポケットサイズのコンデジならだいたい包めますな、D-ラップで。素材自体がけっこー伸びるし。

 ただ、カメラによっては閉じたときにちょっとキツめだったり緩めだったりすることも。左右も開いていて側面の傷防止にはならないかも。とは言っても包むだけでカメラが傷つく可能性が激減する手軽さと多くのコンデジにマッチする汎用性はナイスである。

 それから、普通のケースだとアリガチな「撮影時にケースから取り出すのが面倒」とか「ケースを落とした」てなコトがないのも良い。D-ラップの場合は「撮影するぜ~バリバリ♪」「やめて!」的に面ファスナーを外せば即撮影可能。D-ラップ自体がカメラに取り付けられているので無くすこともない。

 難点は、三脚取り付け穴の面に電池蓋やメモリスロットがあるコンデジだと、バッテリー取り外しやメモリカード脱着のときにD-ラップの取り外しも必要になるということ。ちょい面倒。また、D-ラップ装着状態ではカメラを三脚にセットできないもとも。

熊よけ鈴改め「自車位置顕示鈴」で安全運転

 最近の拙者は週に何度か川沿いのサイクリングロードを自転車で走っている。多くの川沿いサイクリングロードは自転車専用道路となっているが、歩行者の通行が認められているところが大半。そんな道路でイチバンの問題は、人と自転車が入り交じって通行していることだ。もちろん歩行者優先ゆえ自転車はとりわけ安全に気を使わなければならない。が、実際は自転車の存在に気づかず突然道を横切るご年配やお子様等々歩行者も多々いらっしゃる。

 自転車乗ってる拙者としては、歩行者を轢くつもりなど全くなく、どうにか道を通して欲しいのだ。歩行者の人もわざとフラフラして自転車の通せんぼをしているわけではなく、自転車に気づかないから気楽に歩い(ていた結果フラフラし)ているだけと思われる。

 実際、サイクリングロードの横幅いっぱいに広がって歩いている方々が拙者の走行に気づかず、最終的にその方々の2メートル手前で「こんにちはー」と声をかけたときにやっと気づいてもらえて、「あ~ゴメンなさいね~」と道を空けてくれるコトが多い。自転車も歩行者も悪意はなく、そのサイクリングロードを楽しく通行したいだけなのである。

 そんなシチュエーションで重要だと思うのは、いかに自転車の存在を周囲に知らせるかだ。歩行者と自転車が互いに接近するように進む状況なら、そーとーなよそ見をしていない限り、歩行者は自転車の存在に気づく。問題は、自転車と歩行者が同じ方向に進み、間もなく自転車が歩行者を追い抜くような状況のとき。歩行者が振り向けば自転車に気づくが、実際はそーゆー都合の良いことは起きない。歩行者が自転車の気配や音で、自転車の存在に気づくってケースがほとんどだ。

 じゃあ気づいてもらうために自転車のベルをリンリン♪ ……安易にそんなコトをしちゃダメなんであった。ベル(警音器)は、標識があるとか見通しがマジ悪いとか本格的な危険を避けるためとか以外のときに鳴らすと違法。歩道を自転車で走って人に向けてベル鳴らしたりするとデュアル違法ですな。

 ともあれ、どうやって歩行者に自転車の存在を気づいてもらおう? これに対して案外ヤッてる人が多いのが、自転車に鈴などを付けるということ。自転車の走行中は常に微震動があるので、車体に鈴を付けていれば、走行中ずっとチリチリと音がして、サイクリングロード上の歩行者に気づいてもらいやすくなるというわけだ。すなわち「自車位置顕示鈴」と言えよう。

 その方法を知ってナルホド!! と思った拙者、早速自転車に鈴を付けてみたが、最初は音が小さくて効果薄。次に鈴の数を増やしてみたら、効果UPなれど、やや音量不足。てな感じでアレコレ試行錯誤した結果、現在のところ最も効果があると感じられたのがモンベルの熊よけ鈴である。

モンベルのキーカラビナベルナスカンの5S(小)と5M(大)。本来は野生動物に人の存在を知らせるための鈴。いわゆる熊よけ鈴ですな大小の熊よけ鈴をモンベルのMBEK.DES.ウォッチキャットバンドLに付けたところウォッチキャッチバンドの面ファスナーを利用すれば、鈴を好きな位置に調節しつつ、自転車に装着できる

 具体的には、モンベルのキーカラビナベルナスカン5Sキーカラビナベルナスカン5MMBEK.DES.ウォッチキャットバンドLを使っている。3つ合わせて3140円(モンベルオンラインショップ価格)。あ、鈴は2個じゃなくて1個でも大丈夫な感じっス。

 これを自転車に装着して走ると、鈴の音がよく通るようで、アスファルトの路上を走っていても30mくらいの距離にいる人が自転車の存在に気づくようだ。鈴の音は不規則なタイミングで連続的かつ小さめに鳴る感じ。ベル(警音器)のリンリン音よりずっと穏やかだと思える。なお、歩行者が少ない場所ではフロントバッグに鈴をしまっちゃえば静かに走行可能である。

アレコレ持って行けるモンベルのフロントバッグ

 最後に、これまた自転車関連だが、モンベルのサイクルフロントバッグを。前述のように自転車のフロントバッグを多々購入した俺なんですけど、現在はコレに落ち着き中なのだ。

モンベルのサイクルフロントバッグ。モンベルオンラインショップ価格は3400円サイズは直径15×長さ25cmの筒状で、容量は4.5リットル。両サイドには小物用ポケットもある3本のベルトで自転車に固定。2本をハンドルに、1本をヘッドチューブに固定する
自転車のドロップハンドルに取り付けた状態ブレーキや変速機のワイヤーと干渉しにくいのだ前述の「自車位置顕示鈴」をこのようにセットすると、鈴の音がさらにソフトになってイイ感じ

 コレを気に入っている理由は、比較的に大容量でありかつ、スポーツ自転車のドロップハンドルのブレーキやワイヤーに干渉しにくくいという点。この2つの条件を満たすフロントバッグ、なかなかナイんである。

 まず容量。公称4.5リットル。サイズは直径15×長さ25cmの筒状。タイヤの予備チューブ×2本、タイヤレバー、アーレンキーなど工具一式、ウィンドブレーカー、行動食、デジカメ、ケータイ、サイフ……あたりが十分収まる。

 ワイヤーに干渉しにくいかどうかは使われているコンポーネントやその取り付けられ方にもよるが、まあだいたい大丈夫な感じ。このバッグを使い始めて2ヶ月近く経つが、とくに問題ナシである。

 まあレース指向の人や見栄え重視の人の場合、こういうフロントバッグを付けちゃうと「空気抵抗が大きくなる」とか「美しくない」ということになるかも。拙者の場合は快適に遠くへ行きたい派なので、いつも目に入る&手が届くところに貴重品~必要品があって、しかも十分な量を携行できるという点で、この大容量フロントバッグが非常に気に入っている。

 難点は自転車への取り付けも取り外しも(ベルト式のため)少々面倒である点。ポタリングで寄り道多々という場合、いちいち外したり付けたりするのに疲れるかも。とは言っても、ゴツいワンタッチ装着具を使わないので、工具不要&シンプル&より高い自由度で取り付けできるのはメリットのひとつだ。拙者的にはそーとーオススメのフロントバッグである。

2010/9/27 09:00