スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

iPhoneの背中がメモ帳に!! MOFTの新アイテム「インスピレーションスタンド&ノート」はかなり愉快ッ!!!

 あら〜これ便利そう〜! とか思ってクラウドファンディングで応援購入した品が届いた。MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」である。

MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」は、MagSafe対応端末や磁気吸着スチールリングを貼った端末にマグネット吸着するスタンドで、ペンとノートを備えている。
本体、ペン、ノート×2の最小限のセット(22%OFF)が5830円となっていた。※画像はクラウドファンディングWebサイトより抜粋。
最小構成のMOFT「インスピレーションスタンド&ノート」。※画像はクラウドファンディングWebサイトより抜粋。
どんなふうに使えるかはこのGIF画像で一目瞭然。※画像はクラウドファンディングWebサイトより抜粋。

 なるほど〜、ありそうでなかったノート付きスタンド。ペンも収納できて良さそう。というわけで、クラウドファンディングがあまり好きではない俺だが、速攻で応援購入した。

 俺の場合、iPhoneとメモ帳とペンとメジャー(巻き尺)を持ってホームセンターに行くことが多い。一種のDIYをするためだが、たとえば壁にちょっとした棚を作ろうという場合、壁の幅や棚の奥行きなどをメモ帳に書いて、一応その箇所をiPhoneで撮影して、ホームセンターに入って「この板とこの金具でいいかな」的にメジャーを使いつつ部材を選んで買う、みたいな。

これらを持ってホームセンターへ。

 そーゆーよーな用途に、このMOFT「インスピレーションスタンド&ノート」がスゲくマッチするのでは! と思ったというわけだ。

iPhoneにMOFT「インスピレーションスタンド&ノート」を吸着してiPhone/ノート/ペンがひとまとまりに。携行品はひとまとめセットとメジャーだけになるので、荷物が少なくなった感じでスッキリ!

 そしてさっそく使ってみたら、なかなかイイ! てなわけで以降、MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」をレビューしてゆきたいッ!!!

MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」の機能性は? 使用感は?

 まずMOFT「インスピレーションスタンド&ノート」の機能性から。クラウドファンディングWebサイトにわかりやすい機能図があったので、とりあえずソレからご覧あれ。

6つの機能性が備わっている。ただ、実際の使用感としては「この機能は実用性にちょっと欠けるかな〜」というのもある。※画像はクラウドファンディングWebサイトより抜粋。
本体のサイズは96x68mmで、重さは62g。カードケースといったサイズ感で、MagSafe対応端末にマグネット吸着する。MagSafe非対応端末でも、付属のスチールリングを貼ることで吸着させられる。
iPhone 15 Pro Maxの背面に吸着させてノート状に開いた様子。ペンもマグネット吸着する。ノートを閉じるとマグネットの力により不意に開きにくい状態になる。
カラーは5色用意されている。これらは本体内側とペンのカラーを示していて、カラーによって外側の色が異なる。

 なかなか「こなれた」つくりになっている。MOFTはこういうマグネットもの作るの巧いっスね。MagSafe対応端末に対する吸着力も強くて安定感がある。MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」の表面はヴィーガンレザーで、その質感からくる滑りにくさもあって端末からズレたりしにくいという感触だ。

 前出の画像のとおり6イン1の機能性を備えている。それぞれの機能性を実際の使用感とともに見ていこう。

本体にはいくつかスリットがあり、好みの位置にノートを差し込むカタチで固定できる。MagSafe対応端末に吸着させたままでも使えるし、もちろん単体でも使える。
純正のノートは、NOTEPADとSTICKY NOTEが用意されている。NOTEPADは薄型のメモ帳で、ページは容易に切り離せる。切り離したページを本体のスリットに入れて保管することもできる。STICKY NOTEは背面ほぼ全面に粘着剤がある付箋で、半分にカットすることができる。俺的用途および印象だと、STICKY NOTEは粘着剤の面積が広すぎて使いにくいかな、と。NOTEPADは小型メモ帳として普通に便利。
ボールペンは本体の内側や外側の、だいたいどの位置にでもマグネット吸着する。吸着力はけっこう強く、面状のスチールにならだいたい吸着する。
ボールペンはこんな形状に立体化して使える。そこそこ握りやすいものの、書きやすさはあまり感じられない。また、使うときにいちいち立体化させるのがちょっと面倒。ギミックとしては非常におもしろいしトキメくものがあるが、筆記具としての完成度はいまひとつという印象だ。ペン部分は抜くことができ、そのサイズから市販のリフィルと交換できそうだ。
本体とスタンドを開くとメモスタンドとして使える。
ToDoなどを書いて目の前に立てて備忘として使う、という感じ。ユーザーによって実用度が違うと思が、一応は独自の機能性と言えよう。
右側のフラップ内側は、収納ファイルとしてNOTEPADから切り離したページを保管できる。
フラップ前側上部にはNOTEPADから切り離したページを留められる。メモ書きを保管したり留めておく機能性としてかなり便利で実用的だと感じた。また、フラップ内側にはSuicaがピッタリ収まったりもする。この部分に紙幣を忍ばせたりしてもいいかもしれない。
スマートフォンスタンドとして使える。角度は60°で固定。
スマートフォンを横向きにすることもできる。普通に実用的なスタンドだ。
本体を開いて左側にあるスリットは、カード入れとしても使える。ちなみに、本体全体にマグネットが埋め込まれているようなつくりなので、磁気カードを入れるのは禁物。

 といった感じで、メーカーが想定してる使い方をなぞってレビューしてきたが、「こうやって使えますけど、あなたのご自由に」って感じで、アイデア次第・目的次第で自由に使えて楽しい。

 MagSafe系のアイテムとしてはあまり安くはないが、こういう文具系のアイテムは「こう使ったらどうか」「ああも使える」と想像力を働かせるのも大きな楽しみなので、趣味系文具モノとして愛でたい人にもよく向くと思う。

使い方を工夫して自分にとっての実用性を高めてゆきたいッ!!!

 MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」のそれぞれの機能性については、ユーザーによっては「これ不便〜」みたいなところもあると思う。

 俺の場合は、まずボールペンの実用性について「楽しくてカワイイけど、書きにくい〜」ということで、人に「ほらー薄くてマグネット吸着して変形してペンになるんだよー」的に見せる「見せアイテム」として携帯している。実際にメモ書きするのには、極細シャープペンシルだ。

付属のボールペンは見せアイテムとして吸着させて携行しているが、実際に書くのは中央の極細シャープペンシル。
極細なペンなら本体を閉じることができる。

 あと、純正のノートについて。裏面が前面粘着のSTICKY NOTEについて「粘着剤の面積が広すぎて使いにくいかな」と前述したが、たまーに「あの付箋あればよかったなー」というコトがある。

 たとえば電子マネーの残高が心細いときに「要チャージ」などと書いてカードや端末に貼るとか。でもたまにしかSTICKY NOTEが必要にならないので、ページ数を減らして本体に貼っている。

本体の右側フラップの上にSTICKY NOTEを少量貼って「たまに粘着付箋が必要」をカバーしている。

 といった感じで、なかなか便利に使えているMOFT「インスピレーションスタンド&ノート」。便利&愉快に使えるMagSafeアイテムが欲しいという、趣味と実益を兼ねつつ楽しみたい人にけっこう向くと思う。

考えるほどにMOFT「インスピレーションスタンド&ノート」の価値が……

 やっぱいいね〜iPhoneの背中にメモ帳が搭載されてるのって〜、と思って想像を膨らませたら、せっかく買ったMOFT「インスピレーションスタンド&ノート」が台無しに……はならないものの、モヤモヤした。自分で自分をモヤらせてしまった。

 MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」のメモ帳ことNOTEPADについて、「もう一回り大きいとさらに便利だなー」と思いながら使っていた。そして「……ていうか、NOTEPADのかわりにポスト・イット ノート入れたらどう?」と思った。試してみた。

黄色いのがポスト・イット ノート。サイズが100×69mmの付箋だ。
サイズ的には非常にイイ感じだが……MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」のスリットに巧く入らなかった。
閉じることもできない。少ない枚数にして裏面粘着部を使えば、MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」のノートとしてポスト・イット ノートを使えるかもしれない。

 あ……。つーか、こうすればいいだけか。

iPhoneの背面に直接ポスト・イット ノートを貼ってしまった。……あら案外便利!

 ぐぬぬ。ななな。なんか。

 MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」買わずに、最初からiPhoneにポスト・イット ノート貼っときゃよかったのかもしれない。まあでもペンホルダーがないから、そのあたりの機能性ではMOFT「インスピレーションスタンド&ノート」がやっぱりイイんすけどね。

 あ……。ヘンなこと思いついてしまった。いや、イイコトかもしれない。↓こういうコト。

けっこうよく使うメモ帳。A7サイズ。
その背面にスマートフォンなどをMagSafe吸着対応にするスチーリリングを貼る。
メモ帳がiPhoneにマグネット吸着した!
極細シャープペンシルもホールドできる!
ヤバい! 立った! これは予想外だった!

 いや違くて! メモのホールド力もスタンドとしての安定感もMOFT「インスピレーションスタンド&ノート」のほうがずっとイイ! いやでもiPhoneとメモ帳のことを考えるほど、MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」の有り難みが少しずつ失われていくような……。

 ともあれ、新機軸のMOFTファミリー。MOFT「インスピレーションスタンド&ノート」はかなり愉快に使えるので、興味があればぜひチェックしてみてほしいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。