スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
Macでワイヤレス・メカニカルキーボード「Keychron K1」を使う!!!
2021年5月24日 06:00
「おっ」と思わせる要素多々のBluetooth・メカニカルキーボード
時間があるとつい「キーボード探しの旅」に出かけてしまう俺。旅っつってもネット空間を彷徨うバーチャルなヤツなんですけどネ。ともあれ、そんな旅をして最近「おっ」と思える要素が多々あったのがKeychron(キークロン)の「Keychron K1 Wireless Mechanical Keyboard」という製品。USB接続とBluetooth接続に対応したキーボードで、日本国内では正規代理店コペックジャパン経由で技適通過済みの製品を購入できる。
これを見つけた時、最初に「おっ」と思ったのは、「掃除がしやすそう」という点。キーを囲うフレームがないので、キーとキーの間にゴミが入っても手軽に掃き出せそうだと思ったのであった。いや〜キーボード、結局汚れるじゃないスか、キーとキーの間とかにホコリとかゴミとか入り込んじゃって。ソレの掃除がけっこう面倒。このキーボードなら掃除しやすそう〜と単純に思ったのであった。
掃除しやすそうなうえに、俺の好物であるテンキーレス。でもまぁどうせ配列が……と思ったら、んまっ!!! 英語配列も日本語配列もあってフルキーモデルとテンキーレスモデルがありつつ、まさかのmacOS用キートップ!!! しかもApple純正キーボードと同様のメディアキーまである!!! さらにメカニカルキー採用で端末との接続はUSBとBluetooth!!! ヤベぇ!!! とりあえず買うしかねぇッ!!!
てな感じでKeychron K1を購入。使ってみたらなかなかイイ感じだったので、以下、レビューしてゆきたいッ!!!
まずは掃除!!! 素晴らしく掃除しやすいゼっ!!!
Keychron K1が届いてすぐ試したのは掃除。見るからに掃除しやすそうなキーボードだが、実際どうなのか? いつもの掃除方法で試してみた。
ん〜非常に掃除しやすい!!! そしてダブルショットキーキャップなので、キートップの刻印が摩耗して消えることもない。キートップを外して丸洗いするにおいても安心。清潔に使い続けられるキーボードですな♪
てゅ〜かKeychron K1ってどんなキーボード?
とりあえずキーボード掃除の話から入っちまったが、続いてKeychron K1の概要について。前述のとおり、フルキーとテンキーレスがあり、それぞれに日本語配列と英語配列が用意されている。出荷時はmacOS準拠の配列となっているが、付属のWindows向けキートップと交換して動作モードを切り替えることで、Windows用キーボードとして使うこともできる。
といった感じ。日本国内で販売されているKeychron K1は、2サイズ(フルキー/テンキーレス)×2配列(日本語/英語)×3キースイッチ(赤軸/青軸/茶軸)で、合計12モデルが存在することになる。
なお、日本国内販売の正規流通品は、全てRGBバックライト対応モデルのようだ。18種類以上のカラーエフェクト×4段階の明るさでキースイッチおよびキートップ刻印が光るというもの。正規代理店コペックジャパンの公式製品ページ内にRGBバックライトが点灯する動画があるが、演出用の派手な点灯から実用本位の点灯まで、さまざまなバリエーションを利用できる。
打鍵感も剛性感も良好だが……俺的には耐え難い要素ががが!!!
さて肝心の打鍵感。選んだキースイッチはGateron赤軸ということで、リニアな押下感でありクリック音もしないという、3種の中では最も静かなスイッチとなる。ロープロファイルスイッチでストロークが短いということで、もしかしたら底付きしやすかったりする? と思ったが、そんなことはなく、まずまず快適に打鍵できた。
剛性感も十分ある。ガシガシと打鍵してもベース部が歪んだり机上で動いたりすることは一切ナシ。強くタイプしまくるユーザーであっても思いっ切り大胆にタイプできる感じだ。
ただ、個人的には、なんかキー押下感が重めかな〜、と。赤軸/青軸/茶軸のうち赤軸はキー荷重が最も低くて、つまりは軽めで打てるキースイッチだ。が、ロープロファイルだからか、赤軸独特の軽快さが少し足りないような……そんな印象が残った。まあ、しばらく使うと「このキーボードの打鍵感はこういうもの」と慣れちゃうレベルだが。
そして配列。macOSユーザーとしてはこの配列は素晴らしくナイスと感じられた。ヘンな配列はほぼないし、キートップ刻印のままメディアキーが使えて便利。そして「ins」キーの上にはスクリーンショットキーがあり、ひと押しで⌘+shift+4と同等のスクリーンショット動作になる。このスクリーンショットキーはiPhoneでも機能した。ほか、「fn」キーを押して使用中IM(文字入力システム)に切り替えることもできる。
てな感じで、macOSで使うキーボード配列としてはほぼ理想的。Apple純正キーボードから乗り換えても大きな違和感はないと思う。Macで外付けのメカニカルキーボードを使いたいという人にもよく向きそうだ。
とまあ総じて秀逸なキーボードではあるのだが、俺的には一点だけ、好めないし慣れにくい要素があった。実は購入後タイプしてすぐ「あ〜コレはなぁ……」と表情が曇った要素なのだが、キーボードの角度がほぼないこと。キーは奥に行くほど少々階段を上がるように段差がついてはいるが、大雑把に言って「全部ほとんど同じ高さで上を向いている」という並びなのだ。
キーが平べったくて全部上向きでも、非常に薄いキーボードなら俺的にはフツーに使えると思う。のだが、キーボードやキーに若干の高さがありつつ、キーが平たく並んでいて上向きだと、やはり運指しづらいのであった。
てゅ〜か、なんでこれ、高さ調節用の足とかナイの? ちょっとキーボードの奥側の高さが増せば、使用感もかなり良くなると思うんスけどね〜。たとえばキーボード奥側下に何か置いて……。
そのまま使うのと、キーボード奥側の高さを少し増して使うのとでは、ぜ〜んぜん使用感が異なるKeychron K1だゼ、と、俺は強く感じた。ほんの1〜2cmキーボード奥側の高さを上げればヒッジョーに使いやすいキーボードになるのだが……。
まあ頑張れば慣れられるとは思うのだが、雑誌1冊置いて高さ調節したら快適になることを知ると、「頑張って慣れるべきものなのか?」と疑問符が頭上に256個程度浮遊してしまう。まあ俺の場合だけかもしれないが、そのあたりにけっこークセがあるキーボードだと感じられたので、購入を考えるならじっくり吟味したり、できれば実機に触れてみてほしい。このクセ部分以外は、かな〜り秀逸だと感じられるんですけどネ。