スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

俺とパソコンと外付けテンキー

テンキーレスキーボード派でも時々テンキーが欲しくなるのダ!!!

 俺の場合、キーボードはテンキーレスキーボードばかり使っている。その理由は既に何度か書いているが、いつもはテンキー不使用で(数字は文字キーの最上列から入力)、テンキー部分が邪魔だから。また、キーボード右側にテンキーのスペースがないぶん、マウスが近くなってマウス操作をスムーズに行えるのも好みなのである。あと机上もちょっと広く使えますしネ。

現在超絶愛用中のテンキーレスキーボード、東プレ「REALFORCE for Mac TKL」。レビューはバックナンバーで書いているのでゼヒ!!!

 邪魔なテンキーが無くて省スペースで、でもカーソルキーはしっかり使えて、サイコーに便利っスよテンキーレスキーボード!!! だが、しかし、時々テンキーがすご~く欲しくなるのであった。そう、数字をたくさん入力する時。確定申告とかネ。

 そこで、俺は外付けのテンキーを使用するのである。↓こんなのとか。

左はロジクール「N305」というPCと無線接続して使うテンキーパッド(生産終了品)。左はカシオの「MZ-20」で、PCとUSB接続して使うテンキーパッドでありつつ、電卓で計算した数値をPCに送れたりしつつ、単体の電卓としても機能するという製品。MZ-20は現行品で、2300円くらいで売られている。

 ロジクールのN305はWindowsをメインに使っていた頃に多用していた。Macをメインに使うようになってからは、ちょっとお蔵入り状態。MacだとN305上の機能ボタン類が正しく動かないのであった。

 カシオのMZ-20は、とっても便利。単純にいつもは電卓として使えてプチ便利だし、PCと接続するとUSB接続の外付けテンキーパッドになる。また、PCとUSB接続した状態で電卓モードとして使うと、電卓で計算した結果をPCへダイレクトに入力することができる。例えば複数枚の紙の領収書の合計金額を電卓で計算し、その数値をPC上の表計算ソフトへ入力したりできる。ちなみに、USBケーブルは本体背面に格納できる。電源はソーラーなので電池は不要。

Bluetooth接続のテンキーパッドを買おう!!!

 でもな~カシオのは便利だけどUSBでのケーブル接続がちょっと面倒なんだよな~。と思って無線接続テンキーパッドを物色したら、最近はBluetooth接続のテンキーパッドが多々ある。Amazonなんかには山ほどありますな。

 でもAmazonとかのは技適未取得の怪しい電波法違反製品が多かったりするので、ちょっと手を出しにくい。「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」を使う手もあるが、テンキーパッドは実験で使うんじゃなくてずっと使い続ける道具だしなあ……と。

 そこで、俺的には「このブランドなら安心できる」と考えているSATECHI(サテチ)のBluetoothテンキーパッドを買ってみることに。このブランドのBluetooth製品をいくつか買っているが、どれもシッカリ技適マークが入っていたので、今回も技適マーク入りだろうと信じて「BLUETOOTH EXTENDED KEYPAD」という拡張型テンキーパッドを購入してみた。

SATECHIの「BLUETOOTH EXTENDED KEYPAD」。Bluetooth接続のテンキーパッドで、macOS用のショートカットキーも搭載。さらにカーソルキーまである!!! 本体はアルミ製でUSB充電(USB-C)して使用。Amazonで4899円で購入した。
裏面には技適マーク。アップルのApple Magic Keyboardと並べると大きさもデザインもよくマッチする。

 実際の使用感だが、テンキーパッド部は普通に実用的。というか、フルサイズのApple Magic Keyboardのテンキー部に近い使用感がある。macOSの電卓アプリも違和感なく使えるし、もちろん各種アプリに対する数値入力も問題なく行える。

 そしてカーソルキーがかなり便利。テンキーパッド使用時に入力位置などを変えようとすると、いったんマウスを握る必要が出たりするが、テンキーパッドの横にカーソルキーもあると、マウスを使う必要性がかなり減る。

 カーソルキー上の各種キーもちょっと便利。[prtscn]を押すとmacOSでもiOSでもスクリーンショットが取れた。[home][end][pageup][pagedown]を使うとドキュメントのページ送りなどが効率化される感じ。

 なかなかイイ感じなのだが……ん~やっぱり電卓機能付きだともっと便利だろうなぁ。ということでテンキーパッドにカーソルキーが付いて、さらに電卓機能まである製品を物色してみた。

電卓機能付きのBluetoothテンキーパッドはあったが……

 結局、テンキーパッド+カーソルキー+電卓機能、という製品は見つけることができなかった。ありそうでナイ。まあ、電卓機能付きテンキーパッドという時点でかなりニッチなので仕方がないかもしれない。

 でも電卓機能付きBluetoothテンキーパッドは購入した。同じくSATECHIの「BLUETOOTH WIRELESS SMART KEYPAD」という製品。Amazonで3999円だった。

SATECHIの「BLUETOOTH WIRELESS SMART KEYPAD」。Bluetooth接続のテンキーパッドで、電源は単4形電池×2本。純粋なテンキーパッドとして動くモードと、PCに計算結果などを送信できる電卓モードがあり、それらのモードは[MODE]ボタンで変更できる。電卓モードでPCに計算結果などを送信する時は[SEND]ボタンを押す。macOSとWindowsに対応しており、背面のスイッチでOSタイプを切り替える。技適マークは背面にあった。
Apple Wireless Keyboardのようなデザイン。Apple Wireless Keyboardと並べるとデザイン的によくマッチする。ただしこのテンキーパッドの銀色の部分は樹脂製。

 やっぱり電卓機能付きの方が便利ですな。ただ、このテンキーパッドでmacOSの電卓を操作すると、数値を初期化する[C]ボタンが機能させられない。打開策としてはテンキーパッドの[0]を押せばいいが、ん~、な~んか微妙……。まあテンキーパッド本体がそもそも電卓なので、macOSの電卓をこのテンキーパッドで使う意味はそ~んなにナイわけだが。

 でも前出のカーソルキー付きのテンキーパッドはやっぱり便利。アレに電卓機能が付いていればなぁ……と思ったりする。

 でも、前出のカーソルキー付きも、この電卓付きも、どちらも同時にMacに接続することができるので、2台並べて使うってのは、まあアリかもしれない。邪魔だけど。俺の場合は年に数度って感じのテンキーパッド活用タイミングなので、たまに2台並べて使うのも悪くないかな、と。

ところでBluetoothテンキーパッド、iPhoneやiPadでも使える?

 Bluetooth接続のテンキーパッドって、iPhoneやiPadに接続して使えるのだろうか? テンキーパッドもキーボードと同じHIDプロファイルのBluetooth機器なので、たぶん普通に使えちゃうと思うのだが、実際に試してみた。

 まずiPhoneだが、Bluetoothキーパッドとのペアリングはフツーに完了。文字入力エリアにテンキーパッドから数字を入力することができた。その点については問題なく、またある意味実用的ではあるが、一方で大きめの問題が。

 というのは、Bluetoothテンキーパッドを接続中はiOSのソフトウェアキーボードが表示されなくなってしまうのだ(これはBluetoothキーボードでも同様)。つまりはBluetoothテンキーパッドから数字を入力中はソフトウェアキーボードからの文字入力が不可能になる。別途Bluetoothキーボードを接続して文字はそちらから入力するなどの方法を取るしかないと思う……もしかしたらBluetooth HIDデバイスをiOS端末に接続している時に、iOSのソフトウェアキーボードを使えるようにする方法があるのかもしれないが、見つけることができなかった。

左のスクリーンショットが、iPhoneにBluetoothテンキーパッドを接続している状態。テンキーパッドからの数値入力などは可能だが、ソフトウェアキーボードを表示できないので文字入力はできない。右のスクリーンショットはテンキーパッドの接続を解除したところ。Bluetoothキーボードの類が接続されなくなると、このようにソフトウェアキーボードが表示される。

 じゃあiPadは? 結論から言えば、iPadOSの場合はBluetoothキーボード類を接続中でもソフトウェアキーボードを表示させる方法があるので、テンキーパッドで数字を入力しつつソフトウェアキーボードで文字を入力するといった使い方が可能だ。

左のスクリーンショットがiPadにBluetoothテンキーパッドを接続している状態。ソフトウェアキーボードは表示されない。しかし画面右下の[V]のボタンを長押しすると、右スクリーンショットのようにソフトウェアキーボードを表示することができる。

 iPadにBluetoothテンキーパッドを追加して使うのはアリという感じですな。余談だが、カーソルキー付きのBluetoothテンキーパッドをiPadに接続すると、テンキーパッドのカーソルキーでカーソルを自由に移動できてかなり便利。iPadで文章を書く場合、カーソル移動の快適性を求めてカーソルキー付きBluetoothテンキーパッドを使うのはアリかもしれない。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。