スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
AIが空を置換? ナニそれ!? そんなのアリ?
2020年2月10日 06:00
Skylumの「Luminar 4」にビックリ!!!
2019年11月18日にSkylum(スカイラム)から発売されたRAW画像対応の画像編集ソフト「Luminar 4(ルミナー4)」。RAW現像にも対応していながら、初心者でも容易に使え、最近ではかなり人気を集めているソフトだ。
俺もLuminarの使いやすさ的なウワサを聞いてはいたが、画像編集とかそーゆーのはAdobe製品で統一しちゃってるからいいです~、てなスタンスだった。が、最新版となるLuminar 4には凄いAI処理機能が追加されたとのことで、トライアル版を試用。その途端に「うわっ凄っ!!!」と感じたので製品版を購入した。1万円少々。
Luminar 4はMac版もWindows版もあり、スタンドアローンでもプラグインでも使用可能。プラグインとしては、macOSの「写真」アプリ、Adobe Photoshop、Adobe Photoshop Elements、Adobe Lightroom Classicで機能する。
んで、凄かったのがLuminar 4の新機能「AIスカイ・リプレースメント」。その名の通り「AIが空を置換する」という機能で、写真の中の空を、別の空と入れ替えてしまうのである。この機能を使うとどうなるのか、実際に見てみよう。
何これ! マジこれ? 空があまりにも見事に置き換わったのを見て叫んだ俺なのであった。
しかも超絶簡単なんですよ旦那さん!!! プリセットから空を選ぶだけなんですよ奥さん!!! 数度クリックする程度で空がズギャァ~ッと変わっちゃうんですよお坊ちゃんにお嬢ちゃん!!!
凄いインパクトなのである。あまりのインパクトに思わず製品版を買っちゃった俺なのであったが、ともあれ以降、Luminar 4についてレビューしてゆきたい!!!
インパクトも大きいが、実用性も大きい
前述のAIスカイ・リプレースメント機能は、まあ写真としてはチートになるかもしれない。合成写真なので、現実にはなかった風景。でも、映像作品として捉えればフツーにアリだと思う。そもそもコンピュータでレタッチしている時点で……とかいう細かな話はとりあえず割愛。
Luminar 4のAIスカイ・リプレースメント機能の凄さは、人間が手動でやろうとしたら「やたらタイヘン」「とても面倒」な処理を、ほぼ全自動で行える点。AIが元画像の空の部分を見極めて範囲選択し、そこにプリセットで選ばれた空をペースト。さらに空の色などに合わせて手前にある風景などの色合いや明るさまで自動調節してくれる。どんな感じに処理されるのか、写真と説明文で見てみよう。
手持ちの空の写真を使うことも可能だ。自前の風景写真に対し、やはり自前の空写真を、超お手軽に合成したりするのはヒッジョーに楽しい。
従来は手間がかった風景と空の合成が、ヒッジョーに簡単に行えるLuminar 4。元写真の構図や光の向きなどを考えて計画的に使えば「どう見ても本物のリアルな風景」を生成できたりする。かなりオモシロイしインパクトがある機能なので、とりあえず無料のトライアル版を試してみるといいだろう。
他にもイロイロ、Luminar 4のAI系機能
Luminar 4には、他にもAI関連機能がいくつか加わったようだ。具体的には、ポートレイト写真を手早く修正できる「AIスキン・エンハンサー」や「ポートレート・エンハンサー」、それから「AIストラクチャ」といったあたり。それぞれ写真と説明文で見ていこう。
こ~んな感じで、スライダーをちょちょっとイジるだけで、プロっぽい照明技術とメイクさんの化粧技術を、カ~ンタンに後付けできてしまう。あお、上の作例ではそれぞれの機能を個別に適用しているが、もちろん各機能を同時に適用していくことができる。そうすると、かな~り顔などが美化されて驚くので、これもまたトライアル版でお試しあれ。
全体的に簡単、効果の出方もかなり自然
一通りLuminar 4を使ってみて感じられるのは、全体的に容易かつ直感的に画像処理ができるということだ。もちろんレタッチなどに関する専門用語は出てくるものの、「これって何の機能だろう?」とスライダーを動かしてみれば「なるほど、そういうコトね」と理解できるケースが多い。どんな機能をどんな雰囲気で使えるのか、スクリーンショットと説明文で見ていこう。
といった感じで、全体的に直感的な操作ができつつ、パラメーターも調整しやすいという印象。また、処理が極端にかかりすぎるケースも少なく抑えてあるようで、レタッチが過剰な写真にもなりにくいような気がする。ともあれ、基本的な機能はシッカリしているし、AI系の機能はオモシロかったり実用的だったりするので、ぜひトライアル版を試してみてほしい。