法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」

「moto g53j 5G」と「moto g53y 5G」、FeliCa搭載でスリムな5G対応スマートフォン

 国内市場向けに多彩なラインアップを展開するモトローラから、FeliCa搭載でスリムな5G対応スマートフォン「moto g53j 5G」が発売された。ほぼ同仕様のモデルはワイモバイルでも「moto g53y 5G」としても販売される。両製品の実機を試すことができたので、レポートをお送りしよう。

モトローラ「moto g53j 5G」、162,7mm(高さ)×74.66mm(幅)×8.9mm(厚さ)、約183g(重さ)、インクブラック(写真)、アークティックシルバーをラインアップ。ワイモバイル「moto g53y 5G」はペールピンクも販売

根強い支持を持つFeliCa

 国内ではさまざまなメーカーからスマートフォンが販売されているが、なかでも「日本仕様」と呼ばれる仕様を満たしたモデルは、安定した人気を持つ。ケータイ時代から続いて求められてきた仕様で、現在は「防水防塵」や「FeliCa(おサイフケータイ)」の有無が人気を大きく左右している。

 国内で半数近いシェアを持つiPhoneも「防水防塵」と「FeliCa」で普及に弾みがつき、他の海外メーカーも日本仕様をサポートすることで、販売数を伸ばしている。サムスンの「Galaxy S」シリーズは早くからFeliCaをサポートし、NTTドコモやauのラインアップの中軸を担う存在になった。HTCやLGエレクトロニクスなども日本仕様をサポートしたモデルを開発し、国内の携帯電話会社に納入する実績を得た。

 オープン市場向けではオウガ・ジャパンが2019年発売の「OPPO Reno A」シリーズで「防水防塵」と「FeliCa」に対応する一方、シャオミも2021年発売の「Redmi Note 9T」でFeliCaに初対応し、その後もFeliCa対応モデルを数機種、国内市場に投入している。

 モトローラも昨年、待望の防水防塵&おサイフケータイ対応の「moto g52j 5G」をオープン市場向けに発売し、好評を得ており、今回はその流れを受け継ぎ、「moto g53j 5G」を発売した。ただし、詳しくは後述するが、「moto g52j 5G」の後継モデルという位置付けではなく、価格や仕様面において、もう一段、リーズナブルな価格帯でFeliCaを搭載したモデルになる。

 ちなみに、「moto g53j 5G」の発表後、モトローラは昨年の「moto g52j 5G」のRAM(メモリー)を増強した「moto g52j 5G II」というモデルを発表しており、実質的にはこちらが後継モデルになりそうだ。

 また、今回の「moto g53j 5G」はオープン市場向けだけでなく、ほぼ同仕様のモデルがワイモバイルでも「moto g53y 5G」として採用されており、モトローラとしてはソフトバンク向けに供給した「razr 5G」以来、久しぶりの携帯電話会社向け端末になる。国内市場については京セラの個人向け携帯端末事業撤退やFCNTの民事再生法の適用申請など、ユーザーの選択肢が少なくなってくる中、根強い人気を持つFeliCaに対応したモデルを海外のメーカーがオープン市場向けと携帯電話会社向けに供給してくれることは、ユーザーとしても心強い。

 価格帯としてはオープン市場向けの「moto g53j 5G」が3万円台半ば、ワイモバイルの「moto g53y 5G」が2万円台前半と、かなりリーズナブルな価格設定となっている。特に、ワイモバイル版の「moto g53y 5G」は現在の端末購入割引の限度額である2万2000円を強く意識した設定になっており、新規契約やMNPでは実質1円で購入できることになる。ソフトバンクの3G停波を2024年1月に控える中、3G対応端末からの乗り換え用としても積極的に取り扱われることになりそうだ。

パッケージには取扱説明書などが同梱される。電源アダプターやUSBケーブルなどは含まれない。本体のカバーは端末に装着された状態で、パッケージに収められている

クリアケース付きで出荷されるスリムなボディ

 まず、外観からチェックしてみよう。昨年の「moto g52j 5G」をはじめ、昨年までのモトローラ製端末は背面をラウンドさせたデザインを採用していたが、今回の「moto g53j 5G」と「moto g53y 5G」は、背面をほぼフラットに仕上げたスリムなデザインを採用している。業界全体のデザインのトレンドにも乗った形で、スタイリッシュな仕上がりと言えそうだ。

 ちなみに、「moto g53j 5G」と「moto g53y 5G」の外観はまったく同じで、「moto g53y 5G」のみ、カラーバリエーションにペールピンクが追加される。モトローラ製端末ではもうおなじみだが、付属のクリアカバーは本体に装着された状態で梱包されており、購入直後から安心して使いはじめることができる。

ほぼフラットに仕上げられた背面。カメラの突起も少ない
出荷時はクリアタイプのカバーが装着された状態で梱包されている
左側面にはSIMカードスロットを備える。「moto g53y 5G」のペールピンクを撮影
右側面にはシーソー式音量キー、指紋センサー内蔵電源ボタンを備える。「moto g53y 5G」のペールピンクを撮影
付属のカバーは電源ボタン付近が凹んだ仕上がりで、指紋センサーを押しやすく(タッチしやすく)している
本体下部にはUSB Type-C外部接続端子、3.5mmイヤホン端子を備える
「moto g53j 5G」はインクブラック(左)、アークティックシルバー(右)の2色展開
「moto g53y 5G」はインクブラック(左)、ペールピンク(中央)、アークティックシルバー(右)の3色展開

 耐環境性能については、IPX2準拠の防滴、IP5Xの防塵となっており、「moto g52j 5G」のIPX8/IP6X準拠に比べると、やや仕様が抑えられている。IPX2は「垂直より左右15度以内からの降雨によって、有害な影響を受けない」となっているため、降雨時の利用は可能なものの、豪雨時の利用や水没は避けるべきと言えるだろう。

 ちなみに、モトローラは落下や水濡れ、故障などのトラブル発生時に端末交換を受けられる「moto care」という独自のスマートフォン保証サービスを提供しているが、「moto g53j 5G」については最大12カ月間、月額418円のプランが無料で利用できる期間限定無料キャンペーンを実施している。今のところ、8月31日までがキャンペーン期間となっているため、購入したユーザーは忘れずに手続きをしておきたい。ワイモバイル版の「moto g53y 5G」については、ワイモバイルが提供する「故障あんしんパックプラスB」が月額759円で契約できる。

 ディスプレイは1600×720ドット表示が可能なHD+対応約6.5インチ液晶ディスプレイを採用する。アスペクト比は20:9の縦長表示(横向き時はワイド)で、画面占有率は89.47%と、かなり広い。HD+対応ということで、フルHD+対応以上が主流のミッドレンジクラスに比べ、スペックが抑えられているが、液晶ディスプレイ内のバックライトの光量も抑えられるため、消費電力的にはアドバンテージになる。解像度のスペックは抑えられているものの、リフレッシュレートは最大120Hzに対応してており、なめらかな表示が可能だ。

「moto g53j 5G」(左)と「moto g52j 5G」(右)の前面。ディスプレイは「moto g53j 5G」の6.5インチインチに対し、「moto g52j 5G」は6.8インチ
「moto g53j 5G」(左)と「moto g52j 5G」(右)の背面。両側面へ向けてラウンドした形状の「moto g52j 5G」に対し、「moto g53j 5G」はフラットな仕上がり。ボディ幅は2mm程度だが、高さは「moto g53j 5G」の方が8mmもコンパクト
「moto g53j 5G」(左)と「moto g52j 5G」(右)の前面。ディスプレイは「moto g53j 5G」の6.5インチインチに対し、「moto g52j 5G」は6.8インチ
「moto g53j 5G」(左)と「moto g52j 5G」(右)の背面。両側面へ向けてラウンドした形状の「moto g52j 5G」に対し、「moto g53j 5G」はフラットな仕上がり。ボディ幅は2mm程度だが、高さは「moto g53j 5G」の方が8mmもコンパクト

 モトローラ製端末は独自の[Moto]アプリに便利機能がまとめられているが、ディスプレイ関連では画面オフ時に軽く触れるだけで通知を表示したり、通知のプレビューから内容を確認する「ピークディスプレイ」、画面を見ているときに画面を暗くしたり、オフにしない「親切ディスプレイ」が用意されている。

「ピークディスプレイ」を有効にすれば、画面オフの状態でも画面をタップしたり、本体に軽く触れるだけで通知を表示できる
通知パネルはAndroidプラットフォームの標準的なデザインを採用。並べ替えや追加、削除も可能

 本体右側面の電源ボタンには、指紋センサーが内蔵されており、指紋認証で画面ロックを解除できるが、解除時は電源ボタンの押下か、もしくはタッチのいずれかで解除できるように設定できる。ちなみに、前述の出荷時に装着済みカバーは、電源ボタン部分に穴が空いているだけでなく、電源ボタン(指紋センサー)に触れやすいように、少し凹みが付けられている。

 ちなみに、指紋認証ではPINやパスワードを組み合わせて利用するが、後述する[Moto]アプリの[Moto Secure]には[PINパッドのスクランブル]という機能が用意されている。PINを入力するときのテンキーパッドの数字をランダムに並べ替えて表示する機能で、PINを入力するところを誰かに見られてもPINを類推されにくいようにしている。

「moto g53j 5G」(左)と「moto g53y 5G」(右)のカバーを装着した状態。「moto g53y 5G」はホーム画面の中段に「Y!mobile」のフォルダーが表示される

 インカメラを利用した顔認証には対応しているが、指紋認証の設定と同じ[設定]の[セキュリティとプライバシー]には項目がなく、[Moto]アプリの[持ち上げてロック解除]から設定する方がわかりやすい。この部分は端末内のヘルプの内容も間違っており、早めの修正が期待される。

nanoSIM/eSIMが利用可能なDSDV対応

 チップセットは米Qualcomm製Snapdragon 480+ 5Gを採用する。昨年の「moto g52j 5G」に搭載されていたSnapdragon 695 5Gに比べると、ややパフォーマンスが低いチップセットになるが、一般的な用途であれば、ストレスなく、使うことができる。

 メモリーとストレージの仕様については、オープン市場向けの「moto g53j 5G」が8GB RAMと128GB ROM、ワイモバイル向けの「moto g53y 5G」が4GB RAMと128GB ROMという構成になっている。最大1TBまでのmicroSDメモリーカードを装着できる点は共通だ。RAMについては本体のストレージエリアの一部を割り当て、RAMの容量を拡張する「RAMブースト」の機能が用意されており、「moto g53j 5G」が2GB追加で最大10GB、「moto g53y 5G」が1GB追加で最大5GBまで拡張できる。[設定]アプリの[システム]-[パフォーマンス]-[RAMブースト]で設定することが可能だ。

 バッテリーは5000mAh大容量バッテリーを内蔵し、充電は本体下部のUSB Type-C外部接続端子を利用する。充電器は同梱されていないため、別売の30W TurboPower充電器を利用するか、市販の充電器を利用する。

 ネットワークは5G NR/4G LTE/3G W-CDMA/2G GSMに対応しており、国内の各携帯電話事業者の5Gネットワークでも利用できる。NTTドコモが5Gで採用する「n79」には対応していないため、NTTドコモ及びNTTドコモ網を利用したMVNO各社で5Gを利用するときは、NTTドコモの他の5G対応周波数帯域を利用する。ワイモバイル版の「moto g53y 5G」については、ソフトバンク網で5Gを利用することができる。

左側面にPINで取り出すタイプのSIMカードスロットを備える。nanoSIMカードとmicroSDメモリーカードを1枚ずつ装着可能

 Wi-FiはIEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)の対応で、IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)には対応していない。Bluetooth 5.1にも対応する。

 前述の通り、FeliCaを搭載しているため、おサイフケータイに対応しており、FeliCaを利用した「モバイルSuica」などの交通系ICサービスをはじめ、「iD」「QUICPay」「nanaco」「モバイルWAON」「楽天Edy」などの決済サービスにも対応する。「moto g52j 5G」から継続しての搭載なので、各サービスでも安心して利用できそうだ。

 SIMカードはnanoSIMカード/eSIMのデュアルSIMに対応する。SIMカードトレイはnanoSIMカードとmicroSDメモリーカードを1枚ずつ装着できる仕様で、2枚目のnanoSIMカードは装着できない。たとえば、nanoSIMカードに普段の携帯電話会社の回線をセットしておき、eSIMにデータ通信が割安な回線を組み合わせたり、逆にメインの回線はeSIMで登録しておき、海外渡航時などに現地のプリペイドSIMカードをnanoSIMカードで入手して、装着するといった使い方が想定できる。

出荷時に設定されてるNTTドコモ網のAPN。NTTドコモのspモードをはじめ、主要なMVNO各社のAPNが登録されている。OCNモバイルONEも新旧プランのAPNが登録されている
出荷時に設定されてるau網のAPN。IIJmioやmineo、BIGLOBE、AEONモバイルなどが登録されている
UQモバイルのSIMカードを挿した場合は、au網とは別のAPN一覧が表示される
出荷時に設定されてるソフトバンク網のAPN。ソフトバンクやワイモバイルは登録されているが、LINEMOが登録されていない
楽天モバイルのSIMカードを挿したときは、自動的にAPNが設定された

マクロ撮影も可能なデュアルカメラを搭載

 カメラについては、背面に約5000万画素のイメージセンサーにF1.8のレンズを組み合わせたメインカメラ、約200万画素のイメージセンサーにF2.4のレンズを組み合わせたマクロカメラで構成されるデュアルカメラを搭載する。メインカメラはPDAF(Phase Detection Auto Focus/位相差検出オートフォーカス)に対応するほか、4つの画素を1つの画素として使い、より多くの光を取り込むピクセルビニングにも対応する。そのため、出荷時設定では3072×4080ドット(約1200万画素)で撮影される。[カメラ]アプリで[詳細]-[Ultra-Res]を選べば、ピクセルビニングをオフにして、約5000万画素の高解像度撮影もできる。

背面にはデュアルカメラを搭載。フラッシュも備える。カメラ部の右側にはおサイフケータイのアイコンがプリントされる

 インカメラはディスプレイの上部のパンチホール内に収められており、800万画素イメージセンサーにF2.0のレンズを組み合わせる。インカメラでも通常の「写真」モードだけでなく、「ポートレート」モードによる撮影が可能で、背景のぼかし具合いをスライダーで調整することができる。

 メインカメラとインカメラを同時に使う「デュアル撮影」は、撮影者と被写体を同時に撮影するモードで、子どもを撮るときに、撮影する保護者本人の様子も同時に撮影するといった使い方に有効だ。もちろん、旅先などで、自分と目の前に拡がる風景などをいっしょに撮りたいときにも活用できる。

ポートレートで撮影。自然な色合いと背景のボケ具合いで撮れている。モデル:葵木ひな(Twitter:@hina1006ta_aoki、所属:ボンボンファミン・プロダクション
曇天の中、風景を撮影。HDRが有効になり、木々の陰の部分や石垣など、明暗のある部分も自然に撮影できている
アウトカメラとインカメラで同時撮影ができる「デュアル撮影動画」は、Vlog的な使い方にも有効。カメラは前後を切り替えることができ、ウィンドウ表示だけでなく、上下分割での撮影も可能

モトローラ製端末を便利に使うための[Moto]アプリ

 プラットフォームはAndroid 13を搭載し、日本語入力はAndroid標準のGboardを採用する。モトローラ製端末は従来から「Pure Android」とも呼ばれるAndroidプラットフォームの標準にもっとも近いユーザーインターフェイスを採用しており、非常にシンプルで使いやすい。

 モトローラ製端末に搭載される独自機能については、おなじみの[Moto]アプリにまとめられており、ホーム画面のアイコンからすぐに起動できる。利用できる独自機能は、「カスタマイズ」「ジェスチャー」「Moto Secure」「ヒント」「ディスプレイ」「プレイ」にグループ分けされており、いずれもチュートリアルで動作を確認しながら、各機能を設定できるようにしている。各項目のうち、「カスタマイズ」では壁紙やテーマを設定できたり、「ディスプレイ」では前述の「ピークディスプレイ」などが設定できるが、「ジェスチャー」には実用的な機能が数多く登録されている。

[Moto]アプリはデザインが一新され、「カスタマイズ」「ジェスチャー」「Moto Secure」「ヒント」などにグループ分けされてる
[Moto]アプリ内でもっとも機能が豊富な「ジェスチャー」には、「クイック起動」や「簡易ライト」、「持ち上げてロック解除」などが登録されている

 たとえば、「クイック起動」は背面をダブルタップしたときにスクリーンショットを撮影したり、オーディオレコーダーを起動したりできるが、特定のアプリも起動できるので、各社の決済アプリなどを登録しておくと便利だ。「クイック撮影」は端末を手に持ち、すばやく2回ひねるとカメラを起動でき、「簡易ライト」は端末を手に持ち、2回振り下ろすと、ライトのON/OFFができる。「3本指でのスクリーンショット」はその名の通り、3本指を画面に当てると、スクリーンショットを撮ることができ、スクロールスクリーンショットにも対応する。「持ち上げてロック解除」は端末を手にしたときにロックを解除するもので、顔認証によるロック解除と組み合わせて利用できる。

[Moto]アプリで新たに追加された「Moto Secure」のグループにはセキュリティに関連する機能がまとめられている
意外にありそうでなかった「PINパッドのスクランブル」は、PINを入力するテンキーの配列がランダムに変更される

リーズナブルな価格でおサイフケータイ対応スマートフォンを手にしたい人に

 かつて国内のケータイ市場は、各携帯電話会社が求める独自仕様によって、海外の端末メーカーが参入しにくいと言われたが、そんな日本市場において、根強く求められているのが「防水防塵」や「おサイフケータイ(FeliCa)」といった『日本仕様』だ。

 今回、取り上げた「moto g53j 5G」と「moto g53y 5G」は、こうした日本仕様をサポートしながら、リーズナブルな価格帯に抑えたモデルだ。

 耐環境性能のうち、耐水はIPX2準拠の防滴に抑えられているものの、防塵はIP5X準拠で、ひとまず、高温多湿の日本の環境で利用するうえでの安心材料を提案している。同時に、「moto g53j 5G」購入者向けに提供される保証サービス「がmoto care」の1年間無料キャンペーン(要申し込み)も安心できる要素のひとつだ。

 FeliCaついては、ANAのSKiPサービス(おサイフケータイ搭載端末で搭乗できるサービス)が終了したり、公共交通機関では交通系ICカード以外に、一部のクレジットカードで乗車できるようになるなど、新しい動きも見受けられるが、すでに利用しているユーザーにとっては欠かせないものであり、従来の「moto g52j 5G」に続きサポートしたことは、ユーザーとしても心強い。

 少し悩ましいのは、昨年の「moto g52j 5G」にRAM(メモリー)を増強した「moto g52j 5G II」が+5000円~1万円程度で購入でき、ミッドレンジの「motorola edge40」も発表されたため、選択肢がグッと増えたことだろう。

 ぜいたくな悩みでもあるが、できるだけ手頃な価格でFeliCa搭載のスマートフォンを購入したい人にとっては、「moto g53j 5G」と「moto g53y 5G」がいい選択肢になりそうだ。

Amazonで購入