みんなのケータイ
林家ペー化が止まらない
石川温
(2016/4/5 06:00)
仕事の都合で「Xperia Z5」を購入することになった。通常、新製品を試すとなると、発売日や直後に買ってしまうのだが、今回は発売日からかなり日が経ってからの購入となる。そのため、どの色を買おうかと迷ったが、結局は2月に出たばかりの「ピンク」を購入することにした。
40過ぎた中年男性がピンクを購入することにかなり抵抗があったが、よくよく考えると、すでにiPhoneでピンクデビューしていたことに気がついた。去年秋に購入したiPhone 6sは、「目新しい色だから」とローズゴールドを選んでいた。見た目のデザインはiPhone 6と代わり映えしないのだから、買うとなったら新色を選びたくなるというわけだ。
そんななか、ここに来て、アップルが新製品を立て続けに投入してきた。iPhone SEは、2年半前のiPhone 5sとデザインや見た目はまったく変わらない。となったら、購入するとなれば、ローズゴールドを選ばないわけにはいかないだろう(現在はアップルからの貸与品)。iPad Pro 9.7インチも、iPad Air 2と大きさ、デザインはほぼ一緒と言える。そうなったら、やはり選択肢はローズゴールドということになる。
振り返ってみれば、持ち歩いているほとんどの機種がピンク系になってしまった。改めて並べてみると、桜の時期と相まって、いい感じかもしれない。しかし、普段はほとんどの端末でカバーをつけているので、気がつかれることはないが、あきらかに“林家ペー”と化しているのは否定できない。
この業界ではガラケー時代からピンク系のカラーは珍しくなかったが、とはいえ主力のカラーでもなかった。しかし、アップルがiPhone 6sから採用し始めたことで業界は一変。他のAndoridメーカーもこぞってピンク系を採用するようになってしまった。
果たして、ピンク系は、今後もスマートフォンの定番色として残り続けていくものなのか。それとも、アップルが9月に発表すると思われる新製品でまったく違う色が採用されて、ピンク系は1年限りの流行色で終わるのか。女性だけでなく、周りでもピンク系を持つ男性が増えつつあるだけに、今後も定番色として残っていく可能性の方が高そうだ。