みんなのケータイ
MADOSMAをWindows 10 Mobileにアップグレード
【MADOSMA Q501】
法林岳之
(2016/4/4 06:00)
昨年来、にわかに活気づいているWindowsのモバイルプラットフォーム。Windows 10 Mobileを搭載したスマートフォンが相次いで発売され、話題になっている。筆者自身もプラスワン・マーケティングの「FREETEL KATANA 01/02」やトリニティの「NuAns NEO」を購入し、いろいろと試している。この4月から夏にかけて、「VAIO Phone Biz」や「HP Elite x3」など、期待のWindows 10 Mobile搭載スマートフォンが国内市場に投入される見込みで、今後の展開が楽しみだ。
ユーザーからの期待も大きいWindowsのモバイルプラットフォームだが、昨年、国内市場において、その復活の先陣を切ったのがマウスの「MADOSMA Q501」だ。5インチのディスプレイを搭載し、Windows Phone 8.1がインストールされた標準的なモデルで、個人的に購入し、Windows Phone 8.1環境がどのように動作するのかを勉強する端末として、便利に使ってきた。
昨年12月にはWindows 10 Mobileがリリースされ、各社のWindows 10 Mobile搭載スマートフォンが発表されたが、MADOSMAでWindows 10 Mobileを利用するには当初、サービスセンターに持ち込む必要があった(関連記事)。その後、開発ツールでのアップグレード方法も明らかになったが、これも少し手間のかかる作業なので、何となくパス。せっかくのWindowsプラットフォームなのだから、パソコンと同じように、スタンドアロンでのアップグレードをしたいのに、残念ながら、これまでその術は提供されなかった。
そして、待つこと、3カ月。いよいよ各社のWindows Phone 8.1を搭載したスマートフォンをWindows 10 Mobileにアップグレードする方法が公開された。もちろん、対象機種にはMADOSMAも含まれており、早速、試してみることにした。
流れとしては、Windowsが動作するパソコンに「Windows Device Recovery Tools」をインストールし、MADOSIMAを最新状態に更新する。このとき、MADOSMAを初期化するので、更新作業を始める前に、バックアップを取っておくと確実。
続いて、MADOSMAのストアで「Upgrade Advisor」アプリを検索し、インストール。画面の指示に従って、操作をすれば、必要なデータがダウンロードされ、Windows 10 Mobileのインストールの準備が完了する。ちょうどパソコンのWindows 7/8/8.1をWindows 10にアップグレードするときと同じ流れだ。ちなみに、インストール作業はデータ通信量が多いので、Wi-Fi環境で進めるのがベターだ。ほかの作業をしながら、片手間でアップグレードしたので、正確な時間は計測していないが、1時間ちょっとくらいで、アップグレードと設定が完了した。
実際の動作については、プラットフォームが新しくなったとは言え、動作が重くなったような印象はなく、とりあえず、今のところは普通に利用できている。ただ、マウスからは画面サイズがもうひと回り大きく、Continuumに対応した「MADOSMA Q601」が発売される予定なので、いずれはそっちに乗り換えるような気がする。
Windows 10 Mobileのリリースから半年近く経ってしまったけど、パソコンと同じように、スタンドアロンでアップグレードができるのはユーザーとしてもうれしいところ。マイクロソフトと各メーカーがこういう環境を少しずつ充実させていって、Windows 10 Mobileの進化を広く体験できるようになっていくことを期待したいですね。