みんなのケータイ

 シンプルなNexus 5Xを、さほどカスタマイズしないままシンプルに使っておりますが、なじめないのが電池アイコン。やっぱり残量は数字でしっかり確認したいということで、Google Playでアプリを探してみたのですが、電池マークが追加されて2つになったり、デザインがNexus 5Xのテイストと違い過ぎていたりと気に入るものが見つからず、導入に至っていませんでした。そもそも、iPhoneだってかなり前から電池マークのパーセント表示に対応しているし、他のAndroid端末も数字を表示しているものが多い。標準システムで対応していないなんて、おかしいではありませんか。

 そう思って探してみたら、やっぱりありました。Nexus端末を使っている方は今さらと思われるかもしれませんが、「システムUI調整ツール」を有効にすると、電池残量をパーセント表示できます。

 システムUI調整ツールは一応、Android 6.0の隠し機能となっているらしく、通知画面上部の設定アイコンを長押しすると有効化されます。有効化すると、設定メニューの一番下にシステムUI調整ツールのメニューが出現します。

「システムUI調整ツール」を有効にするには、通知画面上の設定アイコンを長押し
指を離すと「システムUI調整ツールを設定に追加しました」の通知が出て、設定にメニューが追加されます
有効化されている間は、通知画面上の設定アイコンの横に薄くスパナのマークが表示されます。なお、もう一度この設定アイコンを長押しすると、システムUI調整ツールを無効化できます。無効化すると、システムUI調整ツールで設定した機能がすべて削除されます
メニューをタッチすると、こんな注意書きが表示。ここで設定できる機能は試験運用中らしく、今後のリリースで変更や中止の可能性もあるそうです
電池マークがとうとうパーセント表示に。もうちょっと数字が大きいと嬉しかったけれど、このアイコンのサイズでは無理か

 システムUI調整ツールのメニューで「内蔵電池の残量の割合を表示する」をオンにすると、ステータスバーの電池アイコンに残量の割合が数値で表示されます。数字が小さくて老眼の私にはやっと判別できるレベルですが、やっぱりこれは便利です。Nexus 5Xの他のピクトアイコンとも自然になじんでいます。

 なお、このシステムUI調整ツールでは、通知画面のクイック設定ボタンや、ステータスバーのアイコンの表示/非表示もカスタマイズできます。クイック設定ボタンは場所も調整できるので、よく使うボタンを使いやすい位置に移動することもできます。

クイック設定ボタンのカスタマイズ画面。「タイルを追加」でボタンを追加でき、ボタンを長押しすると削除や移動が可能です
ステータスバーのカスタマイズ画面。スイッチを動かしてステータスバーに表示するアイコンを選ぶことができます。
デモモードをオンにすると、ステータスバーがこの状態で固定されます

 最後の「デモモード」にすると、ステータスバーが、Wi-Fi、アンテナ、電池のアイコンと、6:00の時刻だけが表示された状態になります。通知は表示されませんし、電池マークは常に100%で表示されます(パーセント表示をオンにしているときは数値も表示)。いつ使うの? と疑問に思う方がいるかもしれませんが、広告記事などで使うスクリーンショットを撮る場合は、電池がフル充電かそれに近い状態、無駄な通知アイコンはナシで、と指示されることがあります。これなら残量が10%でも充電していても100%のまま。余計な通知アイコンが表示されないので、スクリーンショットで失敗する心配がありません。

 デモモードについては確かに珍しいと思いましたし、電池残量の数字が小さすぎたり、クイック設定の最上部にボタンを追加できなかったりと、改善してもらいたい部分はありますが、わざわざ隠し機能にする必要はないような気がします。特に電池残量のパーセント表示は、もうちょっと数字を大きくして、ぜひ標準機能になってくれることを期待します。