みんなのケータイ

ICレコーダーと一緒に持ち歩いているアクションカム「HDR-AZ1」(右)

 取材のお供として欠かせないのがICレコーダー。最近はスマートフォンでも事足りるという話もあるが、録音中に電話がかかってくると停止するなど、仕事で使うにはやや心もとないので、結局、専用機を持ち歩いている。

 そんなICレコーダーとともに最近持ち歩くようになったのが、ソニーのアクションカム「HDR-AZ1」である。

 開発者インタビューなどでは、「ここの部分がですね」といったような言い回しが登場することが多く、後から聞き返した際には前後の文脈やおぼろげな記憶を頼りに「ここ」を特定する作業が必要になる。で、やっぱり動画で残しておこう、と思った次第だ。

 だったら、普通のビデオカメラでもいいんじゃない? 取材ツールになぜアクションカム? と言われるかもしれないが、これが結構いい。

microUSBで給電可能

 まず小さい。ICレコーダーと並べてみても大差ないサイズ感と重さ。そして、「PlayMemories Mobile」というアプリを使えば、Wi-Fi経由でスマートフォンで映像をモニタリングでき、画角の調整などが行える。また、広角撮影が可能なところも会議室取材などでは都合がいい。最後にmicroUSBでの給電が可能なので、スマートフォンと同じモバイルバッテリーが使えるというのもメリットの一つだ。

 最後の給電機能については少し補足が必要で、5V/1.5Aでの入力が要求されるため、タブレット対応など高出力のモバイルバッテリーが必要となる。また、それだけ電流が流れるということは、発熱もそれなりにあり、炎天下の屋外での使用には向かない。筆者としては、エアコンの効いた屋内での取材を想定しているので、特に支障はない。もっとも、たいていの取材は1時間程度で終わるので、内蔵バッテリーだけでも十分だ。

 主にアウトドアスポーツでの利用が想定されているジャンルの製品ではあるが、アイデア一つで活用シーンは広がるもの。インドア派のビジネスパーソンにもオススメだ。

広角なので、会議室での取材向き
スマホでモニタリングするとこうなる