みんなのケータイ

 isai FLでは画面ロックを「ノックコード」で解除できます。通常のAndroidであれば、4桁のPINコードやスライドパターン入力で解除しますが、これはまったく別の方法。入力領域が「田」の字状に4分割されており、ここをどの順番で何回タップするかで判定されます。

ノックコードの設定画面
解除コードの入力画面

 これがまあ実に便利。タップ位置の検出はあくまでも相対的なものとなっているため、入力領域のほんの一角、例えば右下の隅2cm角だけの範囲で、わずかに指移動させる入力だけでも構いません。

 さらに、ノックコードは画面オフの状態でも入力可能になっています。画面が暗い状態のままノックコードを入力すると、画面再点灯と同時にロック解除されます。これには結構ビックリしました。

 しかし……そのノックコード入力は後に使わなくなってしまいました。というのも、OS側で「VPN」の設定を行ってしまうと、そもそもノックコード入力を選択できないのです。

 VPNは、企業内LANなどにインターネット経由でリモートアクセスする際に使う機能です。VPNの種類の1つ「PPTP」に対応した光回線用ルーターもかなり増えていますし、個人で使う方もいるでしょう。筆者の場合、暗号化されていない公衆無線LANを利用するときに自宅へPPTP接続します。また、海外旅行先から日本限定の動画配信サイトにアクセスする場合にも役立つと思います。

VPNを設定しようとするとこのメッセージが
「ノックコード」などがグレーアウトされて選べなくなっています

 さて、isai FLでVPNを設定しようとすると、「VPNのセットアップ前に画面ロックを設定する必要があります」という注記が表示されます。ここから先に進もうとすると、必ず「パターン」「PIN」「パスワード」のいずれかを画面ロック方法として選択しなければなりません。一方、「ノックコード」「なし」「スワイプ」「フェイスアンロック」はグレーアウトされ、選べません。

PIN入力時の数値配列をランダムにできる

 設定画面では「管理者、暗号化ポリシー、認証情報ストレージにより制限されています」と表示されますから、恐らくはOSのセキュリティ仕様に依拠する部分なのでしょう。設定時に一時だけPINにし、後でノックコードに戻すこともできません。VPNの設定を消せば、再度ノックコードを利用できます。

 VPN機能を諦めるわけにもいかないため、最近はPIN入力を選び、数値の配列をランダムにするオプションを適用させて使っています。これなら指の動きでPINを推測される可能性も減るかな?