みんなのケータイ

 この1カ月近くの話題と言えば、やはりFIFA ワールドカップ。日本代表はグループリーグ敗退に終わってしまい、残念だったけど、この悔しさを次につなげて欲しいところ。いろんな試練を乗り越えて、強くなっていくことを期待しましょう。

カフェなどで視聴すれば、画面も大きいので、かなり迫力がある。ただし、音を出すと周囲の迷惑になるので、イヤホンなどを用意しておきたい

 ところで、今回のワールドカップはブラジルで開催されているため、試合が行われるのは日本時間の深夜から早朝が中心。そのため、テレビで観戦しようとすると、眠い目をこすって起き続けるか、頑張って早起きしなくちゃいけない。特に、会社勤めなど、お昼間に仕事をしている人はたいへんなわけだけど、ボクは幸い、フリーランスという仕事のスタイルなので、自分の都合でスケジュールを調整することができる(笑)。とは言え、昼間に取材が入ることもあるので、毎日、ライブで試合を観るわけにもいかない。

 そんなときの対策として、スマートフォンやタブレットのワンセグチューナーなどを使う手がある。たとえば、現在使っているAQUOS PAD SHT22には、フルセグ/ワンセグチューナーが搭載されていて、地上デジタル放送が視聴でき、録画にも対応しているので、深夜から早朝にかけて行なわれる試合は録画しておき、通勤や通学の途中や昼休みなどに観るといった使い方ができる。テレビ電波の受信については、本体にテレビアンテナが内蔵されているので、それを伸ばしておくのが基本だけど、電波状態が良くないところでは別売のシャープ TVアンテナ変換兼充電ケーブル01(3240円)やシャープTVアンテナ入力用microUSB変換ケーブル01(1026円)を利用する。いずれもauオンラインショップで購入できるが、後者は充電の機能がないので、卓上ホルダで充電できないAQUOS PAD SHT22では注意が必要だ。

 もう一つの方法として、個人的にも気に入っているのが最近、対応機種が増えてきたリモート視聴。詳しくは僚誌AV WatchのソニーBDレコーダが外出先からの“リモート視聴”対応を読んでもらうとわかりやすいが、要するに外出先から自宅に設置されたBDレコーダーにリモートアクセスして、録画されている番組を視聴できるというスタイル。自宅のBDレコーダーはブロードバンド回線に接続され、リモート視聴する端末はWi-Fiに接続されている必要がある。

 筆者はワールドカップに合わせ、ソニー製BDレコーダー「BDZ-ET2100」を購入したので、AQUOS PAD SHT22でリモート視聴できるように環境を整えてみた。流れとしては、自宅のLAN環境にBDレコーダーを接続し、AQUOS PAD SHT22にはテレビ/レコーダー連携アプリTV SideViewをGoogle Playからダウンロードしてインストール。続いて、AQUOS PAD SHT22が自宅の無線LANに接続された状態で、BDレコーダーを検索し、機器登録する。基本的にはこれで準備完了なんだけど、実は自宅や宅内でBDレコーダーの番組を『視聴』するには、別途、外からテレビ視聴:TV SideViewプレーヤープラグインを500円で購入し、インストールする必要がある。

ソニーが配信しているテレビ&レコーダー連携アプリ「TV SideView」。サッカーばかり撮ったので、こんな画面になってしまった
自宅の無線LAN環境にBDレコーダーを接続し、同じネットワークにAQUOS PAD SHT22からWi-Fiでアクセス。録画番組のリストが確認できた

 リモート視聴の準備ができたら、まずは自宅の無線LAN環境に接続し、「TV SideView」を起動して、実際にいくつかの番組を再生してみる。放送中の番組を視聴することも可能だ。無事に視聴できたら、今度は外出先のWi-Fiスポットに出向き、同じように視聴してみる。ちなみに、AQUOS PAD SHT22の場合、au Wi-Fi接続ツールで「外出先でのスポット検索」を使い、現在地付近や指定した場所付近のau Wi-Fi SPOTを検索できるので、ぜひ活用したい。モバイルWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリングを使う手も考えられるけど、月々のデータ通信量をかなり消費してしまう可能性があるので、基本的にはWi-Fiスポットのみで利用するようにしたい。

au Wi-Fi接続ツールの「外出先でのスポット検索」を利用すれば、現在地や指定した場所周辺のau Wi-Fi SPOTを検索できる。au Wi-Fi SPOT接続時の特典なども用意されている
録画一覧から視聴したい番組を選ぶと、その内容が確認できる。画面左下の「モバイル視聴」の再生ボタンをタップすれば、視聴を開始できる

 実際に試した印象としては、ディスプレイサイズが大きいこともあり、数人がいっしょに楽しめるくらいの迫力がある。当たり前だけど、こういう映像コンテンツの視聴には、5インチのスマートフォンより、7インチクラスのタブレットの方が圧倒的に快適だ。Wi-Fiについては、それほど速度が必要な印象はないものの、Wi-Fiの電波がある程度、強い場所で視聴した方が安定するようだ。

 今回の環境は、ソニーのBDレコーダーにAQUOS PAD SHT22という組み合わせだったけど、クライアント側の対応機種にはAndroidスマートフォン及びタブレットはもちろん、iPadやiPhoneなども含まれている。また、ソニー以外にもパナソニックやシャープがリモート視聴対応のBDレコーダーやテレビを販売しているので、自宅にあるテレビやBDレコーダーがリモート視聴に対応していないかを一度、チェックしてみるのがおすすめ。スマートフォンやタブレットを存分に楽しむ使い方の一つとして、今後、リモート視聴の環境は欠かせないものになってくるかもしれません。