みんなのケータイ

 ひょんなことからフルサイズのデジタル一眼レフ「EOS 6D EF24-105L IS USM レンズキット」を購入することになってしまいました。その経緯はこの際、置いといて。EOS 6Dを選んだ決め手は「フルサイズにしては軽い」という点のみだったので、ミラーレスに慣れきった体にはかなり重くなること、液晶パネルが動かないとか、AF含めタッチ操作できなくなったとか、操作面では諦めた点は多々ありました。それでも購入後に「あら、なんかいいかも」と思った点が1つありました。「Wi-Fi接続機能」と「Eye-Fi連携機能」の組み合わせにより、スマホやタブレットとの連携が柔軟になったことです。

EOS 6Dでは、2つのメモリーカードを使い分けるようになるかも!?

 キヤノンのEOSシリーズの中でWi-Fi接続機能が搭載されているのは、現状EOS 6D、70D、M2の3機種のみということなので結構貴重な機能のはず。しかし、なにせあのサイズですから、当初はWi-Fi接続機能があると知っても「ふーん。あったほうがいいよね。でもこれで使うことあるかなぁ?」くらいにしか考えていませんでした。

 購入してから改めてスペックを確認したところ、「Eye-Fi連携機能」があることに気づきました。Eye-Fiはもともとそれだけでカードとスマホやタブレットを接続し、撮った先から写真を転送できるわけです。なのにカメラ内蔵の「Eye-Fi連携」とはなんぞやといえば、写真や動画の転送が完了するまでカメラの電源が落ちないようにしたり、カメラ側でEye-Fiの連携設定をON/OFFできる機能。つまり、単体で使っていて欲しかった機能を、カメラ側でサポートしてるってことなんですね。それまで使っていたカメラにはなかったのでこれは新鮮!

 EOS 6Dにも内蔵のWi-Fi接続機能がありまして、独自のアプリ「EOS Remote」を使うと、写真の選択転送やカメラのリモート操作が可能になります。ここにメモリーカードとしてEye-Fi mobiをイン!

Eye-Fiカードを入れていないときの液晶
Eye-Fiカードを挿入すると、バッテリーのアイコンの右側に新しいアイコンが出現!
MENUでも「カード初期化」の下に「Eye-Fi設定」が出現
カメラのWi-Fi接続をオフにして、Eye-Fi通信を「する」にすると利用できるようになる

 撮影後に欲しい写真だけ選んで転送したいときは、カメラ内蔵のWi-Fi接続はON、Eye-Fi通信はOFFにし、EOS Remoteで写真をダウンロードします。

 撮影時はすべての連携をOFFにしておき、終わってからEye-Fi mobiと連携すると、撮影した写真を一気に転送し出します。実は我が家のEye-Fi mobiカード、接続が安定しないことが増えたため、使用を控えていたのです。でもタイミングを見計らっての送信ならその心配もなさそう。

「EOS Remote」でEye-Fi mobiカードの中を表示。欲しいものだけ転送できる(画面はiPhone 5s)
Eye-Fiのアプリ。「Eye-Fi通信」を「する」に変更して接続すると、撮影した写真を転送しはじめる

 スマホやタブレットでリアルタイムに見たいときは、カメラ内蔵のWi-Fi接続は停止させて、Eye-Fi通信は有効にすれば、随時受信できるようになります。Eye-Fi本来の魅力を発揮です。

 1枚のEye-Fi mobiカードで3つの使い方。すでにEye-Fi連携機能が搭載されたカメラをご利用の方なら、こんなこと当たり前かもしれませんが、うん。たしかにこりゃ気が利いてます。

 実際、外に持ち出したときどのくらいの頻度で利用するかはまだ分かりません。しかし、転送方法が3種類確保できるとなると、利用率は高まりそうな気がします。カメラ内蔵のWi-Fi接続機能がだいぶバッテリーを消費しやすいようなので、Eye-Fi接続だとどうかというのがカギになるかな?

 あとは、カメラのWi-Fi接続機能とEye-Fi連携機能も、スイッチを切り替えるように簡単に変更できたらもっと嬉しいですね。