みんなのケータイ

 タブレットの良さって、やっぱり、大きな画面の見やすさ。ボクは幸い、まだ何とかなってるけど、同世代の人たちは「スマートフォンが便利なのはわかるけど、4インチなんて、もう論外だね」なんていう声も聞こえてくる。だからこそ、7インチ前後のタブレットが売れてるわけだけど、現実的な用途としては2台目需要。1台目として、スマートフォンやフィーチャーフォンを使っておき、大きな画面でコンテンツを楽しみたいときはタブレットを使うというスタイル。

 ただ、この2台持ちスタイルで使っていて、ちょっと不便なのが2台の連携。Webページであれば、Chromeのブックマークで連携する手もあるだろうけど、スマートフォンで撮った写真をタブレットの大きな画面で見ようとしたり、タブレットで作成したメモをスマートフォンで利用しようとすると、これまでは個別に情報を入力したり、Dropboxなどのオンラインストレージ経由でやり取りするしかなかった。

AQUOS PAD SHT22(左)とスマートフォンを連携させる「Passtock」。画面右はAQUOS PHONE SHL23

 そんな不便さを解消してくれそうなのがAQUOS PAD SHT22に搭載されている「Passtock」という機能。スマートフォンとAQUOS PAD SHT22の間で、データを連携(Pass)して、保存(Stock)しておくための機能で、双方に搭載されているBluetoothとWi-Fi Directの機能を使い、回線を経由することなく、さまざまな情報を共有できるというもの。たとえば、スマートフォンのカメラで撮影した写真をAQUOS PAD SHT22に転送して表示したり、AQUOS PAD SHT22で見ていた動画のURLをスマートフォンに転送して楽しむなんていうことが簡単にできる。この他にもメモを同期させたり、地図の位置情報を受け渡したりすることも可能。さらに、タブレットで閲覧中のWebページに記載されている電話番号をタップして、スマートフォン側で電話をかけるといった連携もできる。

 とまあ、原稿にはそう書くわけだけど、ボクらみたいに自分の機種が次々と変わっちゃう人にとっては、正直なところ、Passtockが使えることがちゃんと頭に入っていなくて、あとで「あー、あのときに使っておけば……」なんて感じで思いだしてしまうことも……。もうちょっと意識して、使うようにしないといけませんな。ただ、うまくシーンにハマると、とても便利な機能だし、実はPasstock対応機種であれば、どの組み合わせでも使えるようなので、他機種のユーザーも対応機種が2台あるようなら、試してみると面白いかもしれません。ちなみに、「Passtock」のアプリはau Marketからダウンロードできます。

データを渡したい方の端末で、Androidプラットフォームの共有をタップすると、「Passtock」を選べば、ペアに設定されているAQUOS PAD SHT22に自動的にデータが送られる。ここでは宮崎空港の地図データを共有で送信
受け取ったAQUOS PAD SHT22の方は通知からPasstockを選ぶと、画面が表示される。宮崎空港のパネルをタップすると、リンクが表示されるので、リンクをタップすれば、地図アプリが起動し、指定された位置が表示される
AQUOS PAD SHT22に付属する簡易スタンド。樹脂製で手軽に使えるんだけど、自宅で使っていると、どこかに埋もれそう……。もうちょっとしっかりしたスタンドを探したい

 また、タブレットの使い方って、7インチクラスだと、移動中や外出先でカバンから出して使うスタイルが多いけど、自宅で仕事をすることが多いボクは、隣の机において、画面を参照したり、映画を再生しておいたりと、「ながら」で使うことが多い。そんなときのために、AQUOS PAD SHT22には樹脂製のスタンドが同梱されていて、なかなか便利に使えている。ただ、このスタンドに載せる場合、角度は一定だし、軽いので、なくしてしまいそうなのが心配。付属のスタンドはカバンにでも入れておいて、自宅用にもうちょっとしっかりしたスタンドも探してみようかと考えております。