みんなのケータイ

 iOS向けにカプコンの名作アクションゲーム「モンスターハンターポータブル 2nd G」(以下MHP2G)が発売された。価格は1600円。スマホオリジナルタイトルでもシリーズ最新作でもないが、PSP版のMHP2Gは販売数400万本以上と、シリーズでもトップクラスの売上を誇るビッグタイトルだ。発売から1週間ほどが経過するが、App Storeの有料ランキングではトップの座をほぼ守り続けている。

 筆者はというと、初代モンスターハンター(2004年発売のPS2版)以降はあまりモンハンシリーズをプレイしていないのだが、懐かしさもあって購入してみた。

SteelSeriesのSTRATUS。厚みはあるが、長さも幅もiPhone 5sより小さい

 そしてついでにオンラインの方のApple Storeで、SteelSeries製のBluetoothゲームコントローラー「STRATUS」も購入してみた。STRATUSはiOS 7で標準化されたゲームコントローラー規格に準拠した「Made For iPhone(MFi)」の製品だ。iPhone 5以降など、ここ2年くらいのiOS機器で利用できる。

 iOS版のMHP2Gは、このゲームコントローラー規格に対応している。しかもアナログスティック搭載の拡張タイプにも対応だ。実はMHP2GではSTRATUS自体に対応しているとは謳われていないが、iOSとして標準化された規格なので、問題なく拡張タイプとして使うことができた。

握った感じもかなりコンパクト

 STRATUSはかなりコンパクトなデザインとなっている。操作が無理というレベルではないが、かなり小さいので、手が大きめの人にはツライかも知れない。しかしコンパクトなだけでなく、カバーが付属するなど、持ち運びしやすくなっているので、外出先で使いたい人にはけっこうオススメだ。普通のサイズのコントローラーを使いたい人は、MHP2Gの公式サイトで紹介されているHORI製のコントローラー(開発中)の発売を待つのも良いだろう。

 MHP2GでSTRATUSを使うと、左スティックがキャラ移動、A/B/X/Yボタンが武器・道具操作などと、PSP版に近い操作体系になる。PSPにはない右スティックに視点変更が割り当てられているので、PSP版よりもプレイしやすい印象を受けた。かなり快適だ。

俺流「モンハン持ち」。右手人差し指は画面を適当にスワイプして視点変更に使っている

 しかし、実はMHP2Gはタッチによる操作も悪くない。iPhoneだと画面が小さく、ちょっとツライと感じたものの、iPad miniならそこそこ快適に操作できる。とくにiPad miniだと左手親指でキャラ移動、右手親指で武器操作、右手人差し指で視点操作するという、いわゆる「モンハン持ち」に近い操作も可能だ。

 また、MHP2Gはけっこう重たいアプリのようで、iPhoneでプレイすると、けっこうな勢いで電池を消費し、本体も発熱する。iPad miniだとかなりマシだが、移動中など、充電できない環境でプレイするときは注意が必要になりそうだ。

 それから、このiOS版MHP2G、標準でインターネット経由でのオンラインプレイにも対応している。アドホックや3G・LTEには非対応で、Wi-Fiによるネット接続環境が必要になるが、Apple IDさえあれば追加料金などはかからない。簡単な操作で遠くの友人と一緒にモンハンができる。いろいろ面倒だった10年前の初代モンハンを知っていると、感動すら覚えるくらい簡単だ(といっても筆者はまだ弱いのでオンライン狩りは未経験だが)。

 スマホというと、パズドラなどちょっとした空き時間に片手でプレイできるカジュアルなゲームが主流だが、その一方でモンハンのような両手でガッツリとプレイできるゲームも揃いつつある。カジュアルゲームでは物足りなさを感じるゲームファンのみなさんは、こうしたガッツリ系のゲームをスマホで試してみてはいかがだろうか。