みんなのケータイ

 今年1月にラスベガスで購入して以来、快適に使い続けているAT&T版iPad mini Retinaディスプレイ。国内ではMVNOのIIJmioの格安SIMカードを使い、NTTドコモのXiネットワークに接続し、海外では渡航先のプリペイドSIMカードで接続したりして、自分の旅には欠かせない存在になりつつある。1月に購入した当時、「たぶん、今年の春にはNTTドコモが扱い始めたり、SIMロックフリー版が出るんだろうなぁ」なんて予想をしてたけど、今のところ、その予想はまったく外れ、NTTドコモ版もSIMロックフリー版も実現していない。残念な気持ち半分、国内版では使えないNTTドコモの回線を利用できているうれしさ半分、ちょっと複雑な気分だ。

約7インチのタブレットながら、片手でわしづかみできちゃうサイズ感

 じゃあ、iPad miniばかりを使っていて、他の機種には興味がないのかというと、そんなことはなくて、実は最近、auのAQUOS PAD SHT22を購入し、外出先ではこちらを使うことが増えてきている。iPad miniから乗り換えたというわけではなく、こういう仕事なので、いろんな機種を試してみようという考え。

 機種変更については、今までAQUOS PAD SHT21を利用していた回線があって、今回はそれ新しいAQUOS PAD SHT22に機種変更した。旧機種はIGZO搭載液晶を採用したタブレットの先駆けだったこともあり、ディスプレイの解像度がWXGA(800×1280ドット)表示だったのに対し、新機種はWUXGA(1200×1920ドット)表示に進化を遂げている。スマートフォンのディスプレイがHDからフルHDに進化したのと同じような感じかな。

 AQUOS PAD SHT22を購入して、手にしたとき、最初にグッと来たのが三辺狭額縁による迫力の大画面。元々、ソフトバンク向けに供給されているAQUOS PHONE 302SHを使っていたこともあって、三辺狭額縁そのものは体験済みだったんだけど、これが約7インチクラスになると、その迫力が一気に増す。シャープが同社製スマートフォンやタブレットで採用しているホームアプリ「3ラインホーム(Feel UX)」も約7インチの狭額縁画面に表示すると、ちょっと圧倒される感じ。

片手で持てるサイズとは言え、さすがに落とすと怖いので、クリアタイプの背面カバーを装着。背面シールは剥がそうと思ってたのに、なぜか残しちゃってる……
Feel UXはロック画面の壁紙に美しい写真がプリセットされていて、三辺狭額縁を目立たせる印象

 ただ、ホームアプリについては、プリインストールされているのが「3ラインホーム」のみで、Android標準に近いホームアプリとして、シャープがスマートフォン向けに提供してきた「SHホーム」も配信されていない。auスマートパスで提供されているホームアプリも探してみたけど、「auホームアレンジ」や「auホームアレンジ かんたんホーム」などは対応しておらず、ホーム画面のカスタマイズの選択肢が意外に少ないのはちょっと気になるところだ。

 ボディについては三辺狭額縁を採用したため、幅が狭く、ディスプレイ周囲のフチの部分もディスプレイの下側にしかないため、手での持ち方が少し違ってくる印象だ。たとえば、iPad miniや同じ約7インチクラスで人気のNexus 7などは、本を手にするときと同じように、手のひらで抱えるように持ったり、余白部分に親指を掛けるような持ち方をすることがあるけど、AQUOS PAD SHT22の場合は、三辺狭額縁のおかげで、スマートフォンをひと回り大きくした程度のボディにまとめられているため、ボクは思わず「わしづかみ」するように手に取ってしまうことが多い。もちろん、ボクがある程度、手が大きいから可能になった持ち方だけど、今までのタブレットとは少し違ったフィット感があるとも言えるかな。

 よくタブレットの分類で、搭載するディスプレイサイズに合わせ、「7インチクラス」や「10インチクラス」といった区別がされてきたけど、同じ7インチクラスでもAQUOS PAD SHT22はNexus 7などをはじめとした他の7インチクラスよりもコンパクトで、ちょっと違うポジションの端末と言えるのかもしれません。連休はこれを持って、どこかに出かけたいなぁ。

2013年モデルのNexus 7(右)と比較すると、ディスプレイ周囲の額縁サイズが大きく違うことがよくわかる
横画面にすれば、動画再生も迫力が増す。フルセグチューナーも搭載しているし、auのビデオパスもあるので、コンテンツはかなり楽しめそう