操作はサクサク、ソーシャル対応が楽しいIS12T

2011年9月9日 06:00
(甲斐祐樹)
Windows Phone「IS12T」。色はスマートフォンとして珍しいシトラスを選択

 新しいもの好きの血が騒ぎ、日本初登場のWindows Phone「IS12T」も発売日買いしてしまいました。「端末増やしても回線数増やすな」がモットーの私としては、ちょうど2年前に契約したHT-03Aの2年契約が切れるタイミングということで、ドコモ回線をMNPして初のau回線を契約。MNP手続き自体はMy docomoで事前に予約番号を取得するだけという簡単手続きで非常に楽でした。

 発売からすでに数週間ほど使っていますが、動作は非常に快適。画面の動きも滑らかで、画面をタッチした時の反応も早く、レスポンスはこれまで使ってきたスマートフォンの中でもトップクラスと感じるほど。その代わりにマルチタスクではなくシングルタスクのため、ブラウザやTwitter、地図アプリなど複数アプリを同時に使いたい人はちょっと使いにくいところがあります。
 Windows Phoneの大きな特徴でもある「People Hub」は、複数のソーシャルサービスを利用している人ほど便利な機能。People Hubを立ち上げるだけでTwitterとFacebookの最新情報が確認でき、ここからリプライやコメントなどもできるので非常に重宝しています。難を言えば新着情報がテキスト中心で視認性が高くないので、せっかくタイルメニューでおしゃれなWindows Phoneだけにここはアイコンも表示して欲しいところ。

 チャット機能のMessagingも、Windows Live メッセンジャーとFacebookメッセージを一緒に利用できるため、「今チャットがオンラインの人」をまとめて確認できます。メッセージがあるときは画面に通知もされてとても便利。ただし、Facebookは相手がオフラインでは使えない完全なチャット機能になっているため、ここはオフラインでもメッセージとして送信できると嬉しいですね。

TwitterやFacebookの情報をまとめて確認できるPeople Hubオンラインの人とだけチャットできるMessaging

 地図アプリの表示がシンプルすぎたり、本体ロック中の待受画面に直近のスケジュールが表示されたりといくつか難点もあるのですが、総じて端末のレスポンスがよく、People Hubも大変便利なので最近はIS12Tをメインで使っています。マルチタスク非対応ではありますが、戻るボタンを長押しすると直近で使っていたアプリを一覧表示で切るため、「NAVITIMEで地図を見ながらTwitterでつぶやく」くらいのことは擬似マルチタスク的に利用でき、これでなんとか乗り切っています。

地図はなんとも残念なできあがり戻るボタン長押しで擬似的にマルチタスク利用

 使っていて感じる最大の課題はアプリ数でしょうか。世界レベルでは数万規模のアプリがあるようですが、日本で使えるアプリは地域制限がかけられていて、Twitter公式アプリですら日本では利用できないのが現状。HT-03Aの頃もアプリの少なさは苦労しましたが、少なくとも日本レベルではHT-03Aの頃以上にアプリが少なくて困る、というのが正直なところです。

 とはいえアプリの数は端末の普及数次第。まだ日本には1機種しか存在しないWindow Phoneですが、来年には他のキャリアも含めてもっとたくさんのWindows Phoneがリリースされることを期待しつつ、アプリもそれにあわせて盛り上がっていくといいなと思います。