P-09Aの「ナチュラルトーク」を使ってみた

2009年9月8日 11:00
(関口聖)

 結婚式の二次会へ出席するため、久々にスーツを着用した。「P-09A」はどのポケットに入れても邪魔にならず、「やっぱり薄いケータイはイイぞ!」とちょっぴり満足度が上がる。

 そんな薄型ハイエンドの「P-09A」の最も特徴的な機能は、「ナチュラルトーク」だ。これは、通話時に“相手の声がより自然に聞こえる”というもの。かつてのハーフレート時代(周波数利用効率が向上するものの、音質が低下するという方式)にぜひ使ってみたかった! と思わせる機能だが、それなりに音質の良いFOMAで、どれだけ効果を実感できるか、試してみることに。

 設定メニューの「通話」→「受話音質設定」へアクセスすると「しっかり+ナチュラルトーク」「しっかりトーク」「OFF」という選択肢が表示される。ここで「しっかり+ナチュラルトーク」を選べばいい。「OFF」にしたときと聞き比べてみたところ、多少かもしれないが「ナチュラルトーク」のほうがクリアに聞こえる。もちろん、音質の善し悪しは人によって基準が異なるため、「絶対音質が良くなる!」と断言できるものではないが、関口の耳では、OFFの場合は多少くぐもって聞こえた声が「ナチュラルトーク」をONにすると、輪郭がはっきりしたように思えた。興味がある方は、「P-09A」のメーカーサイトをチェックして、ナチュラルトークのデモを体験してもいいだろう。

 ちょっと残念なのは、Bluetooth経由の通話では「ナチュラルトーク」が利用できないこと。Bluetoothヘッドセット/ハンズフリーキット側に何らかのサポートがなければ……といったところで、「P-09A」に非があるわけではないのだが、将来的にうまく解決されれば、と願っている。

 またナチュラルトークやしっかりトークをONにしていると、通話中に本体/Bluetooth機器の切り替えができないことには注意したい。ファミ割MAX50などで家族内通話が24時間無料となり、通話する機会が増大している今、「今から帰るでー」「ちょっとアンタァッ!! スーパーで牛乳買うてきて! アレもコレも買うてきてやっ!」という利用シーンがいたるところで発生しているはず。仕事帰りの身で、買い物カゴとケータイを持ちながらスーパーをうろつくには、通話品質がイマイチであっても、ハンズフリー通話のほうが助かることもあるのだ。てなわけで、今後登場するであろう新機種で、このあたりも進化することを期待している。