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Nothingのイヤホン「Ear (3)」の新機能に心が震えた件

 Nothingから、フラッグシップワイヤレスイヤフォンの最新モデル「Ear (3)」がリリースされています。このワイヤレスイヤホン、個人的に心の琴線に触れる新機能が搭載されていたので、テスト機をお借りして試してみました。

Nothingの最新ワイヤレスイヤホン「Ear (3)」。価格は直販で2万5800円

 Ear (3)はNothingらしい半透明デザインを継承したBudsタイプのワイヤレスイヤホンです。12mmのダイナミックドライバーを搭載し、LDACにも対応。Nothingの説明によると、音質にはかなりこだわった設計になっているとのことです。

金属パーツも増えて、見た目の質感もアップ

 とはいえ、自分の場合は耳にあまり自信はなく、一定レベルの音質になっているイヤホンやヘッドホンならたいてい満足してしまいます。Ear (3)ももちろん音質は問題ないレベル。

 それよりも気になったのが、「スーパーマイク」機能。これはケース側に指向性のあるマイクを搭載し、ケースのTalkボタンでハンディマイク的に使えるというもの。もちろんイヤホン側にもマイクはついているので、ケースのスーパーマイクを使わなくても通話などに使えます。

ケースの側面に搭載された「Talk」ボタン

 ですが、周りの騒音が酷いときなどは、イヤホンのマイクでは声を拾いにくくなるケースもあります。そういったときに、ケース側のスーパーマイクを使うと、指向性のあるマイクということもあり、声をクリアに拾ってくれるわけです。

 使い方は、Ear (3)をスマートフォンとペアリングさせた状態で、ケースにあるTalkボタンを押し続けているとスーパーマイク機能がオンになります。

 ちなみに2回連続でTalkボタンを押すと、スーパーマイク機能がオンのままになるので、長時間録音したい場合はその使い方のほうがいいかも。もう一回Talkボタンを押すと、スーパーマイク機能がオフになります。

マイクはType-Cポートの隣にあり、スーパーマイクが起動中は緑のLEDが点灯する

 ケース側のマイクは、Type-Cポートの隣にあるので、そこを口に向けて喋ります。距離は通常騒音で40cm、騒音が大きい環境では5cmを推奨とのことで、だいたい30cmくらいを目安に使います。ただあまり口元に近づけると、吐息がマイクにぶつかる騒音になるので、極端に近づけすぎない方がいいです。屋外で使うことも考えると、できれば風防が取り付けられるとありがたかったかな。

30cmくらいを目安に、周囲の騒音にあわせて口に近づけて使えば声をより拾いやすい

 スマートフォンでは、Nothing Phone ( 3 )とPixel 10 Proで試してみましたが、どちらも標準のカメラアプリの動画撮影時に、外部マイクとして利用できました。iPhone 15 Proでも試してみましたが、iPhoneの場合は標準のカメラアプリがBluetooth接続したイヤホンの外部マイクに対応していないので利用できません。

 このあたり、Androidも標準のカメラアプリが外部マイクに対応してないモデルもあります。iPhoneもAndroidもその場合は、外部マイクが利用可能なサードパーティー製のカメラアプリを使う必要があります。

 また、カメラアプリ以外でも、外部マイクに対応しているかどうか、アプリによってまちまち。とりあえず、Bluetooth接続したイヤホンからの音声入力に対応していれば、Ear (3)のスーパーマイクは使えるようなので、もしスーパーマイク機能が目当てでEar (3)を購入するなら、そのあたりを事前にチェックしておいたほうがよさそうです。

カメラアプリがBluetooth接続の外部マイクに対応していれば、動画撮影時のマイクとして使える

 ちなみに自分の場合、Vlog撮影用にアクションカムのInsta360 Ace Pro 2をテスト機としてお借りしています。このInsta360 Ace Pro 2もBluetooth接続したイヤホンからの音声入力に対応しているので、試してみたところ、スーパーマイク機能も含めて問題なく使用できました。

Insta360 Ace Pro 2はBluetooth接続したイヤホンのマイクに対応
スーパーマイク機能も問題なく使えた

 スマートフォンやアクションカムで動画を撮影する際、特に屋外では様々な騒音があるためクリアな音声を録るのに苦労します。そんなときに指向性のあるマイクがあるとかなり重宝するわけです。しかもEar (3)は、ワイヤレスイヤホンとして使えるのでまさに一石二鳥。対応するデバイスで動画撮影をしているユーザーなら、必携とも言えるアイテムですね。

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