みんなのケータイ

キャンプ場で役立った「スターリンク」と新サービス「スタンバイモード」
2025年9月3日 00:00
この夏、「EV SUMMER CAMP」というイベントに参加してきた。
富士山の麓にあるキャンプ場に電気自動車が70台ほど集結。キャンプに必要な照明や調理などはすべて電気自動車のバッテリーに蓄えられている電気を使うという縛りがある。つまり「火気厳禁」のキャンプイベントなのだ。
連日、猛暑が続いているが、電気自動車なのでクーラーをガンガンに効かせての車中泊もOK。実に快適に過ごすことができた。
富士山の麓ということで、参加する前に気になったのが通信環境だ。各キャリアのエリアマップを見る限り、圏外ではなさそうということで、「au Starlink Direct」の出番はなさそうであった。しかし、圏内ギリギリということで、念のために「Starlink Mini」を持ち込むことにした。
Starlinkのアンテナは日本に初上陸した際、すぐに購入した。しかし、初代のアンテナはとても大きく持ち運びには向かない。そこで、初代のアンテナはメルカリで処分し、Starlink Miniに乗り換えた。
キャンプ場でStarlink Miniを使う際も、当然のことながら、電気自動車のバッテリーを使う。夜、暇だったので、自分はDAZNでF1・ハンガリーGPの予選を鑑賞。知り合いもStarlink Miniにスマホをつなぎ、DAZNでサッカーを観戦していた。その間、通信が止まったり、遅くなったりすることは一切なし。実に快適にDAZNを視聴できた。
結局、1泊2日で35GBも消費してしまった。速度測定アプリでは150〜200Mbpsほど出ていたので、あっという間にデータ容量が溶けてしまったようだ。
「スタンバイモード」、速度は1Mbps以下
Starlinkはこれまで使わないときにはサービスを休止し、月額基本料を支払わないという契約が可能であった。
しかし、最近になって、新たに「スタンバイモード」なるものが誕生した。月額730円で、IP電話やテキストメッセージの送受信、即時の再アクティブ化などが可能となっている。
実際に契約してみたが、速度測定アプリでは1Mbps以下でしかなかったが、メールの送受信やFacetimeによる音声やビデオ通話などはなんとか利用できた。
万が一、災害が起きて、光回線やセルラー通信などが途絶えてしまっても、衛星を経由してなんとか連絡を取れる手段が確保できたとはいえ、これまでのように無料で休止状態にし続けることができなくなったのはかなり残念でしかない。


