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今年はTikTokで “推し活” をします!
【iPhone 16 Pro】
2025年1月17日 00:00
成人の日にテレビのニュース番組を見ていたら、新成人へのアンケートで「推し活にお金をかけたい」という回答が約3割もあったとか。最も多かったのは「自分らしさを大切にする」だったそうですが、“推し活” がそこまで一般的になっていることに驚きました。
筆者は以前、SKE48というアイドルグループを応援していました。総選挙のためのCDを買い漁ったり、グッズを集めたりはしなかったので、そんなにお金は使っていませんが、自分としては推し活だったと認識しています。その後、しばらくは “推し” と呼べる対象はいなかったのですが、昨年から推し始めている人がいます。TikTokでライブ配信しているクリエイターです。
TikTokは、暇なときによく見ていて、面白かったコンテンツにコメントを書いたりもしています。そのコメントに “いいね!” が付いたり、返信があったりするのも楽しい。匿名でこっそりやっていますが、TikTokは他のSNSに比べると炎上することが少なく、平和であることが気に入っています。
最近は、気に入ったクリエイターをフォローして、ライブ配信を見るのにハマっています。配信中にはコメントを書けるほか、「ギフト」という投げ銭を贈ることもできます。ギフトはTikTok内で使えるコインで購入する仕組みで、最も安いギフトは1コインで約2円。おそらく最も多く贈られているギフトはバラ(1コイン)だと思いますが、1本のバラを贈るだけで「〇〇さん、ありがとう!」と声をかけてくれたりするわけです。お礼を言われるとうれしくなるし、もっと応援したくなるもんですよね。
ギフトはいろいろな種類があって、高いギフトほど、贈ったときに派手に表示されます。筆者は「ギフトは300コイン以内」という自己ルールを設けて、ケチケチとやっていますが、中には数万円のギフトがあったりもします。経済的に余裕があり、本人が納得しているのであれば、他人がとやかく言うことではありませんが、感覚が麻痺して高額ギフトを贈りまくっている人もいるのではないかと不安になったりします。
ちなみに、コインはアプリ内課金で、App StoreまたはGoogle Play経由で決済される仕組みですが、TikTokの公式サイトで購入することもできます。その場合、アプリストアよりも25%ほど安く購入できるのでオススメです。
TikTokのライブ配信を見るようになってから、怪しいメッセージが届くことが増えました。筆者が遭遇した手口としては、自分がフォローしているクリエイターと同じプロフ画像を設定したアカウントから「いつも応援ありがとう」みたいなメッセージが届きます。怪しさを感じつつも返答していると、「このアカウントは、ファンと直接やり取りするために作った」と。そして、「あなただけに特別な情報を知らせたいので、LINEアカウントを教えて」といった感じ。それを拒否するとメッセージが途絶え、しばらくしてそのアカウントは削除されていました。ファン心理を利用して、個人情報を聞き出すことが狙いのようです。みなさん、気をつけましょう。
ちなみに、ライブ配信サービスと言えば、「Pococha」も人気ですよね。Pocochaにもアクセスしてみましたが、すぐに「〇〇さん、初めまして〜!」「使い方、わかりますか〜?」などと、ハイテンションで声をかけてくれるライバー(配信者)が多く、それが圧と感じました。Pocochaは投げ銭の取り分が多く、収益目的でやっている人が多いからかもしれません。筆者は、ガツガツした雰囲気に馴染めませんでした。
TikTokは、収益性よりも単なる承認欲求で配信している人が多いようで、タレントや有名人もいれば、フツーの人がどうでもいい話をしていたりもします。視聴しただけで名前を呼ばれることは少なく、コメントやギフトなど、何かしらのアクションを起こした場合のみ反応してくれるのが一般的。人気がある配信者の場合、スルーされることも当たり前。筆者には、その緩さが性に合っているようです。
ですが、毎日のようにアクセスしていると、推し(配信者)が名前を覚えてくれて、他のユーザーも「こんばんは」とコメントを書いてくれたりして、緩やかにコミュニティが形成されていくんですよ。それが心地よくて楽しんでいる人もいるかもしれませんね。
TikTokでライブ配信するには、以前は「フォロワーが1000人以上」という条件があったと記憶していますが、現在は「18歳以上で、フォロワー50人以上」に緩和されています。フォロワーを50人以上にすることは難しくないので、ほぼ誰でも配信できるわけです。必ずしも自分の顔を映す必要はなく、エフェクトも充実しているので、配信を始める敷居はものすごく低いようです。「今年は自分も配信に挑戦してみよう!」と言いたいところですが、人前で話せるようなことは何もないので、挑戦する前に断念しました。