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メイン回線をMNPで「povo2.0」に、決め手は新トッピング「データ使い放題(7日間)12回分」

 KDDIのオンライン専用料金ブランド「povo2.0」は、データ容量などを“トッピング”として自由に購入できる柔軟性が大きな特徴です。基本料金が0円ゆえ、メイン回線ではなくサブ回線としてお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 筆者もサブ回線としてpovo2.0を利用していましたが、4月25日に発表された新トッピング「データ使い放題(7日間)12回分」を見て、気持ちがグラッと揺らぐことに。検討の末、メイン回線をMNPでpovo2.0に切り替えました。

 もともと筆者がメイン回線として使っていたのは、NTTドコモのオンライン専用料金ブランド「ahamo」。通常は20GBで月2970円ですが、筆者は「大盛りオプション」を申し込み、100GBで月4950円という内容で利用していました。

 キャリア(MNO)のメインブランドほど高くないけど、データ容量はたっぷりあるということで、おおむね満足していた筆者。ですが、筆者の環境では、町田駅の周辺や小田急線の車内でなぜか通信速度が遅くなる問題が頻発。そこで「何か良いプランが出てきたらほかに乗り換えよう」と思っていたときに、先述の新トッピングを目にしたわけです。

 povo2.0の「データ使い放題(7日間)12回分」は1回9834円。その名の通り「データ使い放題(7日分)」が12回分セットになっています。1カ月=4週間として本当にざっくり計算すれば、およそ3カ月間、データを無制限で利用できることになります。

「データ使い放題中」の文字とともに「∞(無限)」マークの表示が。「混雑時や動画などへの通信制限あり」と案内されてはいますが、基本的には無制限で使えます

 povoでは「約1カ月あたり3278円」とアピールしており、「ahamo大盛りより安くて100GBの制限もなくなる」と考えた筆者はすぐにMNPを検討し、実行に移しました。

 ahamoでは国内通話が何度でも5分間無料になりますが、条件を揃えるためにpovo2.0で「5分以内通話かけ放題」(月550円)を付けたとしても、約1カ月あたり計3828円でpovo2.0のほうがまだ安い。

 また、ahamoの強みとしては海外データ通信が20GBまで無料という点が挙げられますが、「円安の状況下で海外に行くかな……」と思ったこともあり、この優位点も筆者を引き止めるまでには至らず。

 唯一、povo2.0の「データ使い放題(7日間)12回分」の場合は、「使い放題期間の終了後に新たな(使い放題の)コードを入力する」という手間が生じます。これは、12回分が自動で適用されていくわけではなく、即時適用の1回分を除いた11回分のコードがメールで届く形式になっているからです。

プリペイドコードを入力して、その都度適用させていくシステム

 コードの入力は人によっては面倒かもしれませんが、筆者の場合はそれ以上にメリットが大きく感じられたこともあり、あまりネックになりませんでした。実際に利用している現在は、カレンダーに「povoの有効期限(この日の23時59分まで)」という予定を入れ、日付が変わると同時にコードをコピーしてアプリで入力……といった手順で運用しています。

メールで届いたコードは、プロモコードとして入力します。コピー&ペーストで入力できるので、(筆者の感想としては)あまり負担になりません

 (あくまで筆者の環境になりますが)先述の通信品質の部分が改善され、ランニングコストが安くなり、データ容量も無制限になるなど、今のところ筆者にとってはメリットしかないMNPでした。懸念点を挙げるとすれば、「データ使い放題(7日間)12回分」の提供期間が「終了日未定」となっていて、将来的に提供が終了する可能性も否定できないこと。長く続けばいいな、と思っています。