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ChatGPTの裏ワザで“俳句”が出現したので、Claude 3 Haikuに翻訳させてみた

 世の中がChatGPTのGPT-4oスゲーってなってたり、Geminiがヤバーってなってたりするところ恐縮だが、それらとは全く関係なく、Android版のChatGPTアプリでイースターエッグ(裏ワザ的なもの)を発見した。

 メニューから設定を開き、下の方にある「ChatGPT for Android」とバージョン番号が表示されているところを10回タップしてみてほしい。何やら英語のポエムというか、日本語でいうところの俳句(季語的なものがないときもあるのでどちらかというと川柳)が出現する。ちなみにiOSアプリでは同じ操作をしても表示されない。

メニューから設定を開く
一覧最後にあるバージョン番号のところを10回連続タップ
英語の俳句が出現する

 調べてみると、どうやら海外掲示板のredditでは数カ月前に報告されていたようなので、特に驚くことでもない今さらな話題なのかもしれない。ちょっと悔しい。何度も繰り返してみるとランダムで違う内容が表示されたりするので何パターンか用意されているようだが、これらが意図しているところは不明だ。

違うパターンの俳句もランダムで表示される

 で、とりあえず英文を読むと、なんとなく意味だけは理解できる気がするけれど、日本語の俳句に親しんでいる僕らにとってはちょっと違和感がある。もっとこう、しっくり来るような日本語の5・7・5の俳句として読みたいなあと思い、だったらそれこそAIチャットにお願いしてみるのがいいかもな、と思った。

ChatGPTにそのままお願いするだけでは面白くないので……

 ChatGPTに翻訳してもらうのもいいが、俳句といえばClaude 3 Haikuである。ChatGPTのライバルでもあるこのAIチャットサービスにも英語俳句を入力してみるとどうだろうか。

 とりあえず、ChatGPTアプリで表示された2パターンをいろいろな方法で5・7・5にしてもらった。果たしてどれが最も上手に俳句らしくしてくれるのか。

2パターンの英語俳句を日本語の5・7・5にしてもらった結果

 結果、なんというか、Claude 3 Haikuが全体的にその名に恥じないイイ感じの俳句にしてくれているような気がする。特に指示をせずに翻訳してもらっても、字余りが激しいとはいえ雰囲気ある文体だし、とりわけギャル風の「ウッホッホ~♪」なんて人間には思いつかない出だしではないだろうか。

 性能面で最先端とされるClaude 3 OpusやGPT-4oは、比較的忠実に5・7・5を守っている(それでも字余りはある)なかで表現していてさすがだが、面白味はあまりない。

 せいぜいGPT-4oの「やば高い 広い空ヤバくね? ずっといるし」という、「山」というワードを一切無視しながらもそれをイメージさせつつ、「Timeless~」をギャルっぽい気だるさも含めて表現しているところが注目に値するくらい。

 それらよりも能力としては低いはずのClaude 3 HaikuやGPT-3.5の方が、ある意味秀逸な出来になっているのはなぜなのか。GPT-3.5の「夕焼けセンセ」とか「宇宙のヤバ詩」とか、センスがあふれすぎていて嫉妬する(もしかすると世のギャルのセンスがすごいのかもしれない)。

 これだからうかつにAIチャットサービスの有償プランを解約できないのである。ChatGPTもClaudeも、GeminiもCopilotも、全部契約していて月額1万2000円を超えており、そろそろどう取捨選択していくべきか悩んでいるところなのだけれど……。で、結局、このChatGPTアプリのイースターエッグ、どんな意味があるんでしょ?