みんなのケータイ
KDDIのpovoで、夏の大規模イベントを攻略した
【iPhone SE(第2世代)】
2023年9月4日 00:00
2023年の夏。まだまだ気温が下がる兆しが見えてきませんが、各地さまざまで夏イベントが開催されました。
今年は特に人出が多く、筆者が訪れた夏フェスや海沿いで本を買うイベントなど、さまざまなイベントで「今年は人が多い」と感じました。
イベントで人が多くなると経験するのが、「携帯の電波が入りにくい」という事象。今年は特に“あるキャリア”の電波が非常に入りにくいと、SNSの投稿でもよく見かけました。
いわゆる“ガラケー”の時代は、どこのキャリアであっても電話やメールができないとなっていましたが、今年はどうもキャリアによってつながりやすさが違う現状が起きていました。
筆者は、2つのスマートフォンでそれぞれ異なるキャリアを使用しています。参加したイベントの多くでやはり「あるキャリアはほとんどつながらないけど、別のキャリアでは5Gで快適に通信できる」という経験が多かった印象です。また、別のイベントでは、4キャリアの回線を契約している知人とともに計測を実施すると、やはりキャリアによって差が大きく、ネットワーク品質向上を目指している楽天モバイルが健闘している一方で、つながりにくいキャリアもありました。
単純に、そのキャリアの利用者比に比例している印象を受けますが(利用者が多いほど混雑する)、ユーザー側としては「そんなことは知ったこっちゃない。連絡が取れないのは困る」とお思いの方が多いでしょう。
というわけで、筆者は今夏のイベントをKDDIの「povo」で乗り切ることを考えました。決して180日間の期限が迫っていたからではありません。
いつでもデータ容量が簡単に追加できるのが魅力
povo2.0の最大のポイントが、トッピングでデータ容量などを追加できること。基本料が0円であるため、もしもの備えに入れているユーザーも多いと思います。また、eSIMであれば、契約して時間を置かずにSIMを有効化できるので、手間や時間がかからないのもメリットの一つです。
注意しておきたいのが、本人確認。
povo2.0では、eKYCを使って本人確認を行うので、マイナンバーカードや運転免許証など対応する本人確認書類があれば、オンライン上で本人確認できます。イベント当日でも契約できますが、カラコンを入れていたり、髪型が普段と違うと、本人確認がうまくいかない場合があります。実際に筆者の周りでも、「イベント当日に気合いを入れた格好でpovoのサイトに行ったけど、本人確認ができなかった」という人もいたので、どうせ基本料0円だし、早めにおうちでやっておくことをおすすめします。
また、トッピング購入は、通信が混雑しない場所や時間ですることも重要です。トッピングを購入したいのに、メインの回線が混雑でつながらなければ、128kbpsの通信速度でトッピングを購入することになるので、できればお出かけ前に自宅でやるのがよいでしょう。
イベント時などで便利なトッピングは「24時間データ使い放題」のトッピング。待ち時間が多いイベントで、無制限のデータ通信が利用できるうえ、トッピング料金も安いので、普段容量が少ないプランを契約している方にもおすすめです。
筆者が持っている回線のひとつは、au回線ですが、契約しているプランのデータ容量は小容量です。1~2日間にデータ容量をすごく使用する今回のようなケースでも、povoをうまく利用することでお得にかつ快適に利用できていると思います。
筆者の場合、基本的にはpovoのSIMが入っているスマートフォンで利用し、Wi-FiモデルのiPad Airとテザリングさせつつ利用することで、快適に利用できました。
音声通話のことを忘れていた
数年前から実施しているスマートフォンの複数台持ち。今夏は、これに加えpovoをデュアルSIMに取り入れられたため、メインのスマートフォンで複数回線が利用できるようになりました。これで夏のイベントも万全! と思っていたのですが、音声通話のことをすっかり忘れていました。
普段から仕事では音声通話を使っているのですが、プライベートや家族との連絡では、SNSやFaceTimeなどデータ通信利用のものを使っていたので、そこまで気にすることはありませんでした。
ただ、今夏のイベントでは、仕事先の人と参加したイベントがあり、お互いに電話番号しか知らなかったので、電話番号の回線が混雑してしまうと、連絡がとりづらくなってしまったということがありました。
直近数年間のイベントでは、携帯電話の電波であまり不自由を感じたことがなく、すっかりスマートフォンに頼りっぱなしにしていました。今夏のつながりにくさを見ると、まだまだ「イベント時の通信環境」について考えておかなければならないと思いました。