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「povo」とデータをシェアするプランで“家族用のそこそこ最強プラン”を目指してみた

 うちのパートナーは、コロナ禍が落ち着いた現在でもテレワークがメインとなっている。オフィスに出勤するのは週に1日あるかないかといった感じ。

 日中は自宅のWi-FiにつないでiPhoneを使っている。ただ、数カ月に1回、外出先でテザリングを使うことがあるようで、その時はセルラー通信を大量に使っている模様。

 この3カ月の利用履歴を調べたところ、3GBに収まっていた月もあれば、10GB程度だった時もあった。

 子どもが小学校に入学したばかりということもあり、習いごとや学童に電話する機会も多い。これまでは「ahamo」を契約しており、5分かけ放題が含まれているのはとても満足していたが、irumoが出てきたことで「もうちょっと安くできないか」という気持ちが高まってきた。

 確かにirumoは小容量が魅力なのだが、毎月、一定のデータ量に収まらないパートナーの使い方では、どれにすべきか選びづらい。また、我が家は光回線が別会社の契約だったりするため、「3GB/880円」にならない。だったら、別の選択肢を探すかと言うことで、あれこれ調べてみた。

 真っ先に思い浮かんだのがpovoだ。

 パートナーの毎月、安定しないデータ容量の場合、毎月の基本料金ではなく、長期間でデータ容量のトッピングを買うというのがアリなんじゃないかという気がしてきた。

 さっそく、Webサイトを見たところ期間限定で180GB、365日間有効で2万2400円というトッピングを発見した。これであれば、1カ月平均1866円で15GB使えることになる。ちなみにpovoには550円で5分以内の通話かけ放題をつけることができる。約2400円で15GB、5分通話かけ放題ということで、ahamoよりはちょっとだけ安くなる計算だ。

 昨今、各社で通話かけ放題が値上げ傾向にあるなか、550円という設定は良心的だ。なんとか、このトッピングを生かしたい。

 そこで、povoは550円のトッピングのみの契約として、データ通信に関しては、自分が契約しているGoogle FiのデータSIMカードを活用することにした。

 パートナーの「iPhone 11」はデュアルSIM対応ということで音声通話として使うpovoと、データ専用のGoogle Fiという二刀流がいけるんじゃないかということになった。

 契約しているGoogle Fiは月額65ドルで世界で使い放題(ただし50GBを超えると速度制限)、音声SIMカードとデータSIMカード2枚でデータ容量をシェアできるプランとなっている。音声通話のSIMカードは自分が持ちつつ、使い放題のデータ容量をシェアできるSIMカードが余っていたので、それをiPhone 11に挿入することにした。

 これにより、パートナーは月々550円で回線を維持しつつ、家族としての追加出費はゼロということになる。この使い方で2週間ほどが経過するが、安定して音声もデータも使えている模様だ。

 ただここまで読んで「Google Fiなんて出されても全く参考にならん」と思う人がほとんどだろう。

 国内でも似たような運用ができないか、調べたところ、国内キャリアでも、夫が使い放題プランを契約しつつ、タブレット用などのデータ専用プランをシェアとして契約(月額1000円程度)。そのSIMカードを妻のiPhoneに入れつつ、音声通話はpovoで550円という組み合わせにすれば、月額1600円程度で妻は毎月数十GB、5分かけ放題を維持できるようになる。

 家族で片方が使い放題プランであれば、データをシェアするプランとpovoを組み合わせることでパートナーが「そこそこ最強プラン」になってしまうのだ。