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感動! 36円で買った「Libero 5G III」がバイクナビに大活躍

【Libero 5G III】

バイク用スマホホルダーに取り付けたLibero 5G III

 ひょんなことから入手したZTE Libero 5G III。たまたま楽天モバイルのMNP先を考えていたタイミングで、ショッピングセンター内の出張販売に出会い、欲しいと思っていたシャープ製「AQUOS R7」とセットのような形で、月々1円の支払い(36カ月払い)で購入した格安のエントリーモデルスマホだ。

 ディスプレイは約6.67インチもあり、かつての「Nexus 7」などに近いサイズ感だ。もっとも、狭額縁なので、10年前のタブレットに比べて、ボディサイズはぐぐっと小さくなっているし、解像度が若干高い(Nexus 7は1920×1200、Libero 5G IIIは2400×1080)ので、表示できる情報量が多い。

 AQUOS R7に機種変する前は、AQUOS sense5Gをバイク用のナビとして使っていたのだが、さすがに元値が18万円もするフラッグシップモデルのスマホを、同じように使うのは少し気が引けた。しっかりしたホルダーを導入したとはいえ、むき出しで使うにはリスクが高いと感じたのだ。

 そこで、次のナビ用スマホとして白羽の矢が立ったのが、Libero 5G IIIだ。PX5/IPX7の防水とIP5Xの防塵性能があるので、急な雨降りにも対応するし、埃っぽい道でも内部に砂などが入り込みづらい。耐衝撃性がないので落下したときのことが心配だが、そこはケースでカバーできるだろう。

 というわけで、愛車のバイク用スマホホルダー「GUARDAMPER」(ガーダンパー)に取り付けてみたのだが、グリップのサスペンションをぐぐっと広げてもなかなかハマらない。最大限に広げたところ、なんとか収まった。

何も装着していないGUARDAMPER。バイクハンドルとの間にダンパーがあり、走行時の振動を吸収して、スマホへのダメージを軽減してくれる
最大限にサスペンションを広げないと着脱できない

 どうやら、このサイズが、GUARDAMPERに装着できるギリギリのサイズのようだ。もっとも、Libero 5G IIIより画面サイズが大きいものでは6.7インチのiPhone 14 Pro MaxとiPhone 14 Plusだが、そのいずれも本体サイズはLibero 5G IIIよりわずかにコンパクト。問題となる高さでは、どちらも7mm以上値が小さいのだ。

 気になったのは、ディスプレイの明るさが足りないのではないかということだ。というのも、AQUOS sense5Gには「アウトドアビュー」設定があり、強い日差しの下でも高い視認性を保つことができる。しかし、Libero 5G IIIにはそのような設定項目がない。

 不安を抱えながら、冬から春にかけて、バイク用ナビとして使ってきたのだが、ついに雲ひとつない晴天の下でツーリングをする機会がやってきてしまった。

 バイク用ナビに転用できる手頃なスマホがほかになかったため、バイク用スマホホルダーにLibero 5G IIIを装着して、恐る恐る出発した。

 ところが、予想に反して、眩しいくらいの陽光が降り注ぐ天候の下でも、問題なく画面の情報を確認できたのだ。販売元のワイモバイルのサイトでもメーカーのZTEのサイトでも、これといってディスプレイの輝度について言及されておらず、「特筆すべきことがないのだろうなぁ」と思っていただけに、この結果に驚いてしまった。

 「次は、これをネタに原稿を書こう!」と思ったものの、その後、あの日のようなピーカンは訪れず、わずかに薄雲がかかった空の下で、AQUOS R7と並べて撮影してみたのだが、この写真からも、Libero 5G IIIがバイク用ナビとして問題なく使えそうだということがおわかりいただけるのではないかと思う。

左がAQUOS R7、右がLibero 5G III
AQUOS R7では「明るさの自動調節」と「アウトドアビュー」をオンに、Libero 5G IIIでは「明るさを自動調整」をオンにしてある

 これなら、真夏の太陽の下でも、安全にツーリングを楽しめそう。エントリーモデルゆえに、あまりレビューで取り上げられることのないLibero 5G IIIだが、その秘めたポテンシャルをこれからも探していきたいと思わされた。