みんなのケータイ

アカウントを作成してから10年、ようやく「Pinterest」の活用法がわかってきました

 SNSって、アカウントを作ったときは、そんなに便利さを実感できなくても、何年か経つと“便利だなぁ〜” って思えるものですよね。あくまでも個人の感想ですが、そんなことを感じております。

 筆者は、仕事柄、話題になりそうなサービスやアプリは早めに試すように心がけています。なので、TwitterやFacebook、Instagramなんかも、これから流行るぞ! という前にアカウントを取って、使い方を紹介する記事を書いたりしていました。ですが、使い始めた当時は、まだ周囲に使っている人が少なくて、うまく活用できず、記事を書き終えた後に放置したりしていました。

 Twitterは、スマホの普及に合わせて、あっという間に広がりましたが、筆者が始めた2009年には、今のように多目的に使うようになるとは思ってもみませんでした。Facebookは「すでに日本で普及しているmixiに勝てるのか?」という状況がしばらく続いたと記憶しています。自分の過去の投稿を振り返ると、2010年に使い始めた当初は、誰からも「いいね!」が付かず、その年の11月頃から、ようやく友だちに反応してもらえるようになっていました。

12年前の筆者のFacebookへの投稿。当時はFacebookがmixi以上に広く普及するとは予想していなかった

 それから数年後、Facebookは仕事にもプライベートにも欠かせないものになりました。今ではピークを過ぎて、もはや「更新が面倒」「そろそろ離れようかな」なんて思っているわけですから、時が経つのは早いものです。

 最近では、2018年に始めた「TikTok」が、積極的に使うようになるまでに、少々時間を要しました。TikTokは見ているだけで楽しいし、若い世代には流行ると思っていました。ですが、筆者のような中高年世代にまでは広がらないんじゃないかなぁと。しかし、筆者の予想に反して、同世代のユーザーが増えたようで、いまや筆者の「おすすめ」には、懐かしい歌や人が次々と出てきて、コメント欄は昭和世代の語らいの場になっていたりします。筆者が現在、最も閲覧時間が長く、コメントを書き込むことが多いSNSはTikTokだったりします。

 そんな筆者が、最近、頻繁に使っているのが「Pinterest」。アカウントを取得したのは、たぶん2012年。“これから流行るアプリ” として雑誌か何かに紹介したように記憶しています。その当時は、インフルエンサーのような人が「私はこういうものが好き」という写真をまとめて、それを公開し、他のユーザーと共有するサービスと認識していました。とにかくおしゃれなSNS。つまり、自分には無縁なものだと。

 Pinterestは、今でもそうした特徴があり、流行に敏感な女性からの人気が高いと認識しています。ですが、筆者は、最近、同世代の男性から「Pinterest」という言葉を耳にしたんですよ。

 筆者はこれから家を建てる予定で、ハウスメーカーにプランを依頼している段階です。そこで、ハウスメーカーの担当者から「こんな家にしたいというイメージはありますか?」「よかったらPinterestで共有してください」と言われたんですよ。それも1人ではなく、異なるメーカーの2人から。どちらも男性です。家づくりにおいて、Pinterestは非常に便利なツールとして定着しているのだと思われます。

 約10年間、ほとんど使うことがなかったアプリを起動し、もはや使い方を忘れていたPinterestを久しぶりに使ってみたところ、あら便利!Webの記事でも、自分が撮った写真でも、YouTube動画でも、ささっと簡単に保存でき、見やすく分類したり、整理したりもできます。筆者は今のところ、自分のメモ用として使っていますが、自分のボード(写真や記事を分類したページ)のURLをメールやLINEで送って、Pinterestをやっていない人に見せることも可能。ボードにテキストの情報を書き込んで、ブログのように使うこともできます。10年経って、ようやく「Pinterestってこういうふうに使えばいいのか」「おっさんにも役立つんだなぁ」と思った次第。

筆者のPinterestのプロフィール画面。ほぼ自分のメモ用なので、フォロワーはいない
家づくりの参考にしたい画像を整理している。打ち合わせ時に「こんな感じにしたい」と見せるために
画像を保存していくと、おすすめの画像などが紹介される。ブラウザで画像を検索するよりも効率的に探せるようになった

 SNSって、サービス開始から間もない時期は、アーリーアダプターというか先進的なユーザーが多くて、そこで共有されるコンテンツも偏りがち。ユーザーが増えるほどにコンテンツが多様化し、多くの人にとって役に立つプラットフォームになっていきます。当たり前のことではありますが、アカウントを取ったままで、あまり使っていないSNSに、ときどきアクセスしてみると、新しい発見があるかもしれません。

 筆者がアカウントは持っているものの、さほど活用できず、いまだに放置しているのは「LinkedIn」と「Tumblr」。LinkedInは、積極的に活用する人が増えているようですが、自分としては、まだ必要性が感じられず、知っている人とつながることが提案されても、「つながりを申請」をタップできずにいます。Tumblrにいたっては、久しぶりにアクセスしてみると、自分のプロフィールが「未設定」のままでした。ほとんど使わずに、荒れ地になっているような状態ですね。それでも、Pinterestのように、いずれ役に立つ場面に遭遇するかもしれないので、アカウントは削除せずに、アプリはインストールしたままにしておこうと思います。