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「HUAWEI WATCH FIT2」はiPhoneとも好相性

【iPhone 13 Pro】

 久しぶりにスマートウォッチを買いました。ファーウェイの「HUAWEI WATCH FIT 2」です。ファーウェイ公式のオンラインストアでの価格は2万680円ですが、筆者はAmazon.co.jpで1万6918円で購入。 “2万円を超えるとちょっと迷うけど、1万円台なら買い!” と思ったのが本音です。

1.74インチの有機ELディスプレイを搭載するHUAWEI WATCH FIT 2。素材が異なる3タイプが販売されているが、筆者が購入したのはアクティブモデルのアイルブルー

 筆者は、かつて「HUAWEI P20 Pro」「HUAWEI P30 Pro」など、ファーウェイのスマホをメインで使っていて、その当時は、文字盤が円形の「HUAWEI WATCH」を使っていました。ですが、ファーウェイがアメリカであれこれあって、Googleアプリが使いづらい状況になり、筆者も「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」を最後に “これは厳しい” と利用を中断。以降、iPhoneをメインに使うようになりました。それに伴い、スマートウォッチもiPhoneと相性がいいApple Watchに戻りました。

 Apple Watchは2015年に発売された初代モデルを含めて、これまでに数モデルを使ったことがあり、現在使っているのはSeries 6の44mmモデル。その機能や使い勝手には概ね満足していますが、唯一、改善を望んでいるのが電池持ち。アップルは標準的な使い方でのバッテリー駆動時間を「最大18時間」としています。つまり、毎日充電しなければなりません。されど、うっかり充電をし忘れることもあり、長時間の外出時に電池残量がピンチになることも……。

 筆者は、仕事柄、いろいろなメーカーのスマートウォッチやスマートバンドを試させていただいていますが、最近のモデルは総じて電池持ちがいいんですよね。なので “やっぱり時計は電池持ちが大事だよなぁ” と思っていた次第。そこで出会ったのがHUAWEI WATCH FIT 2でした。

 実は、2年前に前モデルの「HUAWEI WATCH FIT」が発売された際は、そんなに惹かれなかったんですよ。むしろ “Apple Watchに似た格安モデル” くらいに捉えていました。時計って常に身に着けるものですからね。“Apple Watchもどき” は正直、嫌だなぁと。

 ですが、2年経って、新たに登場した「HUAWEI WATCH FIT 2」を使ってみて、印象はガラリと変わりました。もはや “Apple Watchもどき” とは感じなかったんですよ。いまやApple Watchのように四角いディスプレイのスマートウォッチはたくさんあります。縦長の画面で、オリジナリティが感じられる文字盤を初期設定した「HUAWEI WATCH FIT 2」は、むしろ、いい意味で “Apple Watchの競合モデル” と思えました。

ほぼよい画面サイズで視認性は良好。筆者のような小さな文字が見えづらくなる世代にも適している印象
Bluetoothでの通話に対応するなど、前モデルから進化

 「HUAWEI WATCH FIT 2」を使って、最も気に入ったのは電池持ち。心拍数、血中酸素レベルや睡眠などの自動モニタリングや多彩なワークアウトモードなど、スマートウォッチに求められる基本機能はもれなく備えつつ、バッテリー持続時間は約10日間。筆者の実使用でも、充電は週に1回程度で間に合っています。

 それから、これは「HUAWEI WATCH FIT 2」というより、久しぶりにApple Watchを使ったときに感じたことですが、スマホと同期させる機能を使うには円形よりも四角い画面が適していますね。文字盤をホーム画面のように効率よく使えて、通知などのテキストも見やすく表示されます。「HUAWEI WATCH FIT 2」のディスプレイは縦長なので、なおさらスマホに近い感覚で操作でき、それがメリットと思えました。

スマホと同じ感覚でタッチで操作できる
物理ボタンは右側面に1つのみ

 「HUAWEI WATCH」は、ファーウェイのスマホに最適化されていて、iPhoneとペアリングして使う際には、何かしらの制約があると思っていました。しかし、「HUAWEI WATCH FIT 2」では、OSによる使い勝手の差分はほとんどないようです。設定やデータ管理に使う「HUAWEI Health」アプリは、iOS版もAndroid版も、ファーウェイのスマホにプリインされているものと同じデザイン。HUAWEI IDでログインして、他のOSで記録したデータを引き継ぐこともできます。

iPhoneにインストールした「HUAWEI Health」アプリで、運動の記録や健康状態を管理できる。また、健康指標のモニタリングや通知の設定などを行える
無料でインストールできる文字盤もたくさんある

 筆者が調べた範囲では、ファーウェイのスマホで使う場合とiPhoneで使う場合の差分は3つ。

 まず、ファーウェイのスマホでは、HUAWEI WATCH FIT 2からの操作でカメラを起動させてリモートシャッターで撮影できますが、iPhoneでは先にカメラを起動させておく必要があります。

 次に、ファーウェイのスマホでは、「ギャラリー」に保存した画像を簡単に「HUAWEI WATCH FIT 2」の文字盤に設定できる「OneHop」という機能を使えます。しかし、iPhoneではこの機能は使えません。

 そして、ファーウェイのスマホから「HUAWEI WATCH FIT 2」に音楽を取り込ん聴ける機能がありますが、これもiPhoneは非対応。とは言え、iPhoneで再生する「Apple Muisic」などの音楽を、「HUAWEI WATCH FIT 2」で一時停止・早戻し・早送りなどの操作をすることはできます。

 というわけで、iPhoneとペアリングして使っても、これとった不便は生じないと判断し、「HUAWEI WATCH FIT 2」の購入を決めました。なんと言っても1万6918円ですからね。お得な買い物だったと思います。

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