みんなのケータイ

dカード GOLD会員なのに……新dポイントクラブでランク「2つ星」という落とし穴

 6月3日から、dポイントクラブ会員のランク付けが変更になりました。dポイントが貯まるdポイントクラブへは、ドコモユーザーでなくても入ることができますが、これまでの会員ランクはドコモ回線の契約期間に紐付いていたので、15年以上の筆者は最上位であるプラチナ。あまり有効活用はできませんでしたが、クーポンなどの特典が利用できるしくみでした。

 6月からはドコモの契約期間にも関係なく、前の3カ月に獲得したdポイントの累計数に応じて、毎月3日にその月のランクが決まります。ランクに応じて得られる特典もクーポンではなく、dポイントの獲得倍率が高くなるしくみです。

「dポイントクラブ」ではずっとプラチナステージだったのですが……

 筆者はドコモでは、月額6650円の「5Gギガホプレミア」を契約しています。最近はリモートで在宅仕事が多いので、3ギガ未満で1500円引きの5150円になることが多く、これに「みんなドコモ割」が適用され、さらに「dマガジン」などサービスの課金分が加わって、端末の割賦代金を除く月々のケータイ料金は、だいたい5000円ちょっとといったところです。

 ドコモのケータイ料金をdカード GOLDで支払うと、dポイントの付与率は10%(1000円につき100ポイント)。筆者の場合は毎月500ポイントほどが、自動的に貯まることになります。単純計算で3カ月の累計ポイントは、1500ポイントです。新しいdポイントクラブの5段階のランクに当てはめると、上から2つ目の「4つ星」。6月のポイント獲得倍率は2倍……となっているはずでした。

 ところが最初のランク判定日だった6月3日、dポイントクラブアプリに表示された筆者のランクは、ポイント獲得倍率が1.5倍の「2つ星」。なんで??

 あわてて過去3カ月のdポイントの獲得履歴をチェックすると、毎月獲得できているはずの「ドコモ回線ご利用料金」という項目が見当たりません。頭の中が「?」でいっぱいになり、さらに遡ってみると、なんと数カ月前にうっかり「ケータイ / サービス料金支払いへのポイント利用」を選択してしまっていたことがわかりました。しかも、2万ポイント分も。端末の下取りなどで結構なdポイントが貯まっていたので、ついやってしまったようです。

新「dポイントクラブ」では、2つ星へ大きくランクダウンしてしまいました
ドコモ回線ご利用料金でポイントを獲得できれば、ステージアップできるかな?

 なぜさっきから、「うっかり」とか「つい」とか言い訳をしているかというと、dカード GOLD会員である筆者が、ドコモのケータイ料金をdポイントで支払うのは、明らかに損だからです。せっかくの付与率10%の機会を失ってしまうワケですから、ほかで使った方がいいに決まっています。それなのに、おそらく魔が差したのでしょう。そのときはdポイントを使って買いたい端末もなく、また有効期限も気になっていたので、つい深く考えずに「ケータイ / サービス料金支払いへのポイント利用」を選択してしまったのです。

 これまではこんなうっかりがあっても、ポイント10%付与の機会を失うだけでしたが、新しいdポイントクラブでは、この獲得ポイントによってランク付けも変わってしまいます。ドコモで貯めたポイントをドコモで使う……なんて、ごく当たり前のことのように思えますが、それが会員ランクを下げ、今後のポイント獲得倍率にも影響することになるとは、なんという大きな落とし穴。みなさまもくれぐれもご注意ください。