「Android 12」、◯◯しながら観る地図や動画の“窓”が拡大できるように

ピクチャー イン ピクチャーで、ブラウザの上に浮かぶYouTubeアプリ

　長くAndroidスマホを使ってきた筆者にとって、手放せない機能が「ピクチャー イン ピクチャー」（PIP）というもの。

　「◯◯しながら△△もする」と2つのアプリを同時に楽しめる機能のひとつです。たとえば、WebブラウジングやTwitterを見つつ、同時にGoogle マップを見たりNetflixを観たりできます。

　PIPは、Android 8から導入されていた機能なんですが、今秋登場したAndroid 12では、ちょっとパワーアップしています。それがタイトルでも触れた「拡大」なんです。

　ピクチャー イン ピクチャーを使うには、まず、GoogleマップやYouuTube、Netflixといった対応アプリをいったん起動し、下から上へフリックします。非対応アプリならば、アプリ切替画面になるところですが、PIP対応アプリなら、フリックによって小さくなって表示されます。

　これまでピクチャー イン ピクチャーにしたアプリは、一定のサイズで、小窓のようにして楽しむものでした。アプリが画面内で、別のアプリの上に浮いているかのように使えるんですが、当然のことながら、脇役的な使いかたになるわけです。

大きくできたYouTubeアプリ

　そのサイズは、アプリによってちょっと異なりますが、たとえばNetflixの場合は、気持ち上では“親指の爪先”みたいなサイズ感（うまく操作したら、もっと大きくすることもできました）。

　ところが、Android 12からは、画面の横幅いっぱいにまで広げられます。その操作も簡単で、浮いているアプリをググッとピンチアウト（2本の指で広げるような操作）で大きくできるのです。

　筆者にとっては、溜まりに溜まったNetflixの動画を観るのに、本当ピッタリな機能。これまでのPIPと比べ、格段に観やすくなったのです。自宅のなかでも、電車の中でも人気コンテンツを楽しみたい、でも、ほかのこともやらなきゃ……という、せわしない人生を送っている筆者には待望の機能でした。悲しくなんかないぞ。

　今のところ、大きな不満もなくもたつくこともありません。「Pixel 6 Pro」の大画面を活かす機能としても、たいへん満足しております。

　年末年始も、大画面で楽しむこともあれば、スマホ片手に楽しみたい。欲張りな方は、ぜひ使いこなしてみてください。