マイルやSKYコインにも交換できる、「ANA Pocket」を使ってみた

　最近注目を集めているのが、移動に応じてポイントが貰えるサービス。たとえば10月には、アメリカ発のサービス「Miles」が日本に上陸。スマートフォンにアプリをインストールしておけば、移動とその移動方法を自動で検知。移動の種類と距離にあわせてポイントがたまり、特典と交換できます。

筆者は「Miles」も使用しています

　そして12月20日からアプリの配信がスタートしたのが、日本の航空会社ANAが提供する「ANA Pocket」（エイエヌエー ポケット）。こちらも移動の種類と距離にあわせてポイントが貯まるのは同じ。うれしいのは貯めたポイントを使って、ANAのマイレージに交換できること。筆者の場合、マイレージはANAで貯めているので、ピッタリのサービスと言えます。

ANAの新しいサービス「ANA Pocket」

　現状アプリはiOSのみの対応のため、iPhone 13 Proへインストール。Android版は2022年公開予定とのこと。インストール後は、名前や生年月日などを入力すれば利用可能。設定で気になるのは、位置情報の取得をアプリ使用時以外も許可する必要があること。とはいえ移動を検知するためには必要なので致し方ないでしょう。

移動を検知してポイントを貯めるため、位置情報の取得は「常に許可」にしておかないと、正確に計測できない

　また公開初日からしばらくはアクセスが多く、サービスにつながらないといったこともあったようですが、筆者の場合その4日後からインストールして使用開始しており、特に使えないほどの不具合はありませんでした。

　アプリをインストールすれば、あとは自動で移動を検知してくれるので、特に操作をすることはありませんが、ANA Pocketでは単純に貯めるのではなく、ゲーム感覚で楽しめる「チャレンジ」という機能も用意されています。

各種チャレンジが用意されている

　たとえば、「まだ間に合う！2021年のうちに朝型人間になろう！」というチャレンジでは、2021年12月20日から31日までのあいだ、4時から8時の時間帯で徒歩での移動をカウントし、2km以上移動したら、70ポイントが貰えます。

課題をクリアすれば、追加でポイントをゲット

　単純に移動するだけでなく、チャレンジをクリアすることでさらにポイントが貯まるわけです。ちなみに12時間ほど充電なしで使ってみましたが画面操作は28分、バックグラウンドでは4時間13分ほど稼働。それでもバッテリーの使用量はアプリ全体の1％ほど。なので、常時位置情報を取得してGPSが稼働していても、そこまでバッテリーに負荷をかけてはいないようです。

バックグラウンドでの稼働時間は長いものの、そこまでバッテリー消費は増えていない

　貯まったポイントは、クーポンが入手できる「Pocketガチャ」と、ANAのSKYコインに交換できる「SKYコインガチャ」。そしてANAのマイルと交換できる「マイルガチャ」の3つが用意されています。ガチャはそれぞれ500ポイントで1回。

　ガチャと言うことで、クーポンはコンビニやオンラインショップで使えるデジタルギフト券がランダムで、SKYコインとANAマイルは、それぞれ最低1コインもしくは1マイルが当たり、マイルは最大で1万マイルの当たりもあるとのことです。

3つのガチャが、それぞれ500ポイントで利用可能

最低でも1マイル、最大1万マイルのアタリもあるとのこと

　ただし注意点として、「マイルガチャ」を利用するには、月額550円の「ANA Pocket Pro」に登録する必要があります。平均すると月間で250から300マイルは獲得できるとのことですが、本気でANAのマイルを貯めている人以外には微妙な金額。

　また、有料会員への導線が、アプリ内ではメニューとして用意されておらず、説明にあるリンクからWebサイトでの登録となります。このあたりがちょっとわかりにくいのは残念。

「ANA Pocket Pro」を利用するためには別途クレジットカードでの支払登録が必要

　ここからはANAでマイルやプレミアムポイント（マイレージ会員のステータス用ポイント）を貯めている人向けのマニアな話ですが、マイルで手に入れた特典航空券で搭乗した場合、マイルやプレミアムポイントが貯まりません。

　そのため貯めたマイルもSKYコインに交換して、SKYコインで有償の航空券を購入するユーザーも多くいます。これならマイルもプレミアムポイントも貯まるわけです。

有償航空券派は、マイルよりSKYのほうがうれしいかも

　というわけで、なにがなんでもANAのマイルが欲しいという人以外は、無料会員でSKYコインをゲットするというのが、「ANA Pocket」のおトクな使い方かなと思います。