みんなのケータイ

散在する電子マネー。かき集めたらいくらになるのか

メインで使っている電子マネー以外に、お金が散在してしまっている!

 散財ではなく散在である。みなさん、いろんな電子マネーにお金を散在させてしまってはいないだろうか。

 最初の頃はEdyやSuicaくらいしかなかったスマートフォンで使える電子マネーは、その後どんどん増え続け、QRコード決済が一種のブームのようになってからは、雨後の竹の子のように新サービスが出現した。店頭で電子的な支払いに使えるマネーという広い括りで言えば、もはや数え切れないほどだ。

 たいていは頻繁に使う数種類に絞られていくことが多いとは思う。でも、筆者の場合はポイント還元に惹かれたり、仕事上とりあえず試してみたり、というのを繰り返しているうちに、端数みたいな残高がそれぞれの電子マネーに散在するようになった。

メインはarrows 5G F-51A上のモバイルSuicaとモバイルnanaco。どちらかというとモバイルSuicaを使うことが多い

 後払い式の電子マネーなら使わなければなんてことないが、プリペイドだとチャージしたものを使い切らない限りいつまでもそこに残り続ける(電子マネーによっては有効期限があるので注意したい)。どうせ日々の生活に影響を与えるほどの残高にはなっていないだろうと思うのだけれど。

 それでも一応は自分の財産だし、使わないでいるのはもったいないわけで。今どこにどれくらいの金額が死蔵してしまっているのか確認してみることにした。メインで使っているのはarrows 5G F-51A上のモバイルSuicaとモバイルnanacoくらいのもの。これで移動や買い物の9割9分はまかなえるので、それ以外はほとんど休眠電子マネーである。整理してみると、以下のようになった。

Garmin Pay(モバイルSuica):829円
モバイルPASMO:1411円
楽天Edy:67円
nanaco(ICカード):1019円
Mobile Starbucks Card:226円
d払い(dポイント):164円
メルペイ:825円
PayPay:10円
pring:971円
Kyash:400円

 かき集めると、なんと合計で5922円。これだけあれば回転寿司でお腹いっぱい食べられそうだ。しかし、残高を知ったところでメインの電子マネーに統合することはまず不可能。となると、現金に払い戻す方法を考えたくなる。

 これらのうち、払い戻しや銀行口座とひも付けることで現金化できるのは、Garmin Pay(モバイルSuica)、モバイルPASMO、メルペイ、PayPay、pring、Kyashの6種類。モバイルSuicaは払い戻し手数料として220円が、モバイルPASMOは210円が、メルペイは200円が、それぞれかかる。

 PayPayは出金可能額が100円からで、PayPay銀行以外へは手数料が100円かかるから、10円のままでは動かしようがない。pringは月1回に限り銀行口座への出金が無料でできるので無駄にはならないとして、Kyashは出金手数料が220円かかるため、180円しか戻らないのが痛い。

 払い戻しに対応しないほかの電子マネーは、Amazonギフト券にするのがよさそう。nanaco ICカードと楽天Edyはコンビニで購入すればいい。楽天EdyはさらにAmazonのサイト上でチャージタイプを購入することもできる。d払いも同様にチャージタイプでいける。

 が、いずれも1円単位で購入・チャージできるものの、店頭でギフト券を購入するには最低金額が1500円から、チャージタイプは100円からとなるので、やはり今の残高では使えない。いったん余計な金額を電子マネーにチャージしなければならないのがつらいところ(店舗によっては現金と併用できるところもあるようだが、どちらにしても余計な出費が必要になる)。

 というわけで、手数料なしで出金できるpringだけいったん戻し、残りの約5000円分の電子マネーは、どこか使えるタイミングを見つけてちょこちょこ消費していくか、余計にチャージするしかなさそう。たぶん、ほとんどはもうしばらく眠っていてもらうことになるだろうけれど……。

とりあえずpringだけ銀行口座に戻した