みんなのケータイ

アンリミットだからモバイルルーター的な使い方をしたい!
【Rakuten Mini】
2020年12月25日 06:00
我が家は「都内にお引越しされる予定はおありですか?」と役所のスタッフがつい口走ってしまうほどの郊外にある。都下なのに。そのように都市部から離れていることもあり、楽天モバイル回線では、データ容量制限のある状態での利用を強いられていた。
だがついに自宅に楽天の電波が届きはじめたのである。解約しなくて良かった……。
楽天回線エリアで使える、ということはアンリミット(無制限)でデータ通信を行える。テザリングで消費したとしても、無制限なのだ。これはモバイルルーター的な使い方がはかどるのでは? と思い立った。
しかも、今使っているのはRakuten Mini。WiMAX系SIMフリーモバイルルーター「Mobile Slim」を除けば、使ってきた歴代のどのモバイルルーターよりも小さい。バックパックに入れておいても全くじゃまにならず、むしろ入れておいたことを忘れてしまいそうなコンパクトさだ。 楽天モバイルが、キャリアとしてサービスを提供しはじめたのが2020年4月8日
とはいえ、ボディが小さいということはそれだけ内蔵バッテリーも小さいということ。スペック上はLTEでの連続通信時間を約5.4時間としているが、実際にどれほどの時間もつのかは、使ってみないとわからない。
というわけで、自宅に光回線を引いているにもかかわらず、モバイルルーターとしてのRakuten Miniの耐久レースを行ってみることにした。チキチキ。
外出している体での利用、ということでノートPC(MacBook Pro)にモバイルディスプレイを接続し、共有された取材動画を視聴したりダウンロードしたりしながら、Googleドキュメントで原稿を執筆。ときどき息抜きにTwitterやFacebookをチェックしたり、メッセンジャーでやり取りをしたりするなどして“おうちノマド”を行った。
通信速度は下り10Mbps、上り13.8Mbps。Webサイトを開く際、「うんしょ」と一呼吸置く必要はあるが、耐えられないほど遅いわけではない。Googleドキュメントへの自動保存にも影響がない。
バッテリー残量が減らないうちに……と思って作業を開始したが、スピードテストをしている間に1%減ってしまった。不安である。
しかし、結果は思った以上に良いもので、ディスプレイを点灯させさえしなければ、4時間は余裕で使えるようだ。限界ギリギリ2%になったのは、なんと5時間10分後。ほかにスマホを持っており、ちょっとした情報チェックはそちらで行い、Rakuten Miniをモバイルルーターとしてのみ使う、という方法であれば実戦に耐えうるということが証明された。
「Miniだから、バッテリーもMini」などと言ったことに申し訳なさを感じつつ、今後、カフェなどで作業しても後ろめたくならない世の中に戻ったら、積極的にRakuten Miniをモバイルルーターとして活用したいと考えた。

