みんなのケータイ

アンリミットだからモバイルルーター的な使い方をしたい!

【Rakuten Mini】

楽天モバイルが、キャリアとしてサービスを提供しはじめたのが2020年4月8日。ほとんどのエリアがau回線下という状況だったし、今でも都心部以外では“パートナー回線エリア”で利用する人がほとんどだろう。

 我が家は「都内にお引越しされる予定はおありですか?」と役所のスタッフがつい口走ってしまうほどの郊外にある。都下なのに。そのように都市部から離れていることもあり、楽天モバイル回線では、データ容量制限のある状態での利用を強いられていた。

 だがついに自宅に楽天の電波が届きはじめたのである。解約しなくて良かった……。

 楽天回線エリアで使える、ということはアンリミット(無制限)でデータ通信を行える。テザリングで消費したとしても、無制限なのだ。これはモバイルルーター的な使い方がはかどるのでは? と思い立った。

 しかも、今使っているのはRakuten Mini。WiMAX系SIMフリーモバイルルーター「Mobile Slim」を除けば、使ってきた歴代のどのモバイルルーターよりも小さい。バックパックに入れておいても全くじゃまにならず、むしろ入れておいたことを忘れてしまいそうなコンパクトさだ。 楽天モバイルが、キャリアとしてサービスを提供しはじめたのが2020年4月8日

 とはいえ、ボディが小さいということはそれだけ内蔵バッテリーも小さいということ。スペック上はLTEでの連続通信時間を約5.4時間としているが、実際にどれほどの時間もつのかは、使ってみないとわからない。

 というわけで、自宅に光回線を引いているにもかかわらず、モバイルルーターとしてのRakuten Miniの耐久レースを行ってみることにした。チキチキ。

 外出している体での利用、ということでノートPC(MacBook Pro)にモバイルディスプレイを接続し、共有された取材動画を視聴したりダウンロードしたりしながら、Googleドキュメントで原稿を執筆。ときどき息抜きにTwitterやFacebookをチェックしたり、メッセンジャーでやり取りをしたりするなどして“おうちノマド”を行った。

 自宅なのにテザリング環境で作業

 通信速度は下り10Mbps、上り13.8Mbps。Webサイトを開く際、「うんしょ」と一呼吸置く必要はあるが、耐えられないほど遅いわけではない。Googleドキュメントへの自動保存にも影響がない。

 バッテリー残量が減らないうちに……と思って作業を開始したが、スピードテストをしている間に1%減ってしまった。不安である。

 楽天モバイルアプリには「通信速度測定」機能がある。それによると、下り10.0Mbps、上り13.8Mbpsだそうだ。なお、この作業だけで1%もバッテリー残量が減ってしまった
左から1時間後、2時間後、4時間10分後。1時間後から2時間後までの消費が激しいのは、設定画面を開いていたことによるもの。ディスプレイがスリープ状態であれば、1時間で13〜14%程度の減りであることがわかった

 しかし、結果は思った以上に良いもので、ディスプレイを点灯させさえしなければ、4時間は余裕で使えるようだ。限界ギリギリ2%になったのは、なんと5時間10分後。ほかにスマホを持っており、ちょっとした情報チェックはそちらで行い、Rakuten Miniをモバイルルーターとしてのみ使う、という方法であれば実戦に耐えうるということが証明された。

取材動画のダウンロードが終わったにもかかわらず、データ通信し続けなければという義務感からわざわざクラウド上にある動画(約1時間)を視聴するなど、通常の外出先での作業よりデータ通信を行って、この時間まで使えた

 「Miniだから、バッテリーもMini」などと言ったことに申し訳なさを感じつつ、今後、カフェなどで作業しても後ろめたくならない世の中に戻ったら、積極的にRakuten Miniをモバイルルーターとして活用したいと考えた。

楽天回線エリア内のはずなのに、パートナーエリアのままでギガが減っているのが残念。惜しい