みんなのケータイ
Galaxy S20シリーズ相当の機能が加わった「Galaxy Note10+」
【Galaxy Note10+】
2020年6月12日 06:00
6月3日に、「Galaxy Note10+ SC-01M」などに対するソフトウェアアップデートの配信が始まった。既報の通り、このアップデートは、カメラの機能追加が中心。一部の機能が、最新モデルのGalaxy S20と同じになるということで、さっそく筆者もアップデートを実施した。
追加されるのは、「シングルテイク」や「マイフィルター」「プロ動画モード」といった機能の数々。2人以上の人物を検知すると、インカメラが自動で広角に切り替わる機能も追加された。そのほかのアップデート内容は、サムスン電子のサイトで公開されているので、対応端末を持っている人はぜひ確認してほしい。アップデートされたGalaxy Note10+を実際に使ってみて、おもしろいと思ったのが、Galaxy S20シリーズでも売りの1つになっていたシングルテイクだ。
シングルテイクとは、1回で、静止画や動画などをまとめて撮影できる機能のこと。約3秒~10秒、カメラを被写体に向けていると、最大14枚の静止画や動画が記録される。しかもそのうちの一部は、モノクロになっていたり、高速再生や逆再生になっていたりと、自動的に処理がかかったものになる。複数のカメラを同時に使っているようで、画角の異なる写真も保存される。
保存される静止画や動画はAIが判断しており、失敗が少ないのも特徴。カメラを構えているだけで、予想していなかった構図の写真や、高速再生でコミカルになった動画が作成されるため、撮ったあとにどんな映像が仕上がっているのかを確認する楽しさがある。筆者は人物撮影に使ってみたが、動画も残るため、人物やペット、乗り物など、動きがある被写体に使うことをお勧めしたい。
撮影した静止画や動画が14枚にもなると、ギャラリーが一気に埋まってしまうかと思いきや、サムネールで表示されるのは、最初の1枚のみで、タップするとその中身を開くことができる。ギャラリーが埋まってしまって、後から探しにくくなるということもないので安心だ。シングルテイクで撮ったことが分かるよう、サムネールには、左下に「◎」が表示される。
機能追加に加え、ユーザーインターフェイスが一部変更になったのも、6月3日のアップデートの特徴だ。アップデート後は、シャッターボタンの長押しで動画撮影モードに、下方向にスワイプすることで連続撮影モードになる。元々のバージョンでは長押しで連続撮影モードになっていたため、新たに動画撮影モードが加わった格好だ。動画撮影のために、わざわざモードを切り替えなくてもよくなり、覚えておけば素早く操作することができる。
冒頭で述べたとおり、これらの機能はGalaxy S20シリーズに搭載されているものと同じだ。Galaxy Note10+を購入したあと、Galaxy S20シリーズのシングルテイクなどの機能を知って使ってみたかったユーザーには、うれしいアップデートだったと言えるだろう。Galaxy Note10+は、2月にAndroid 10へのアップデートがあったばかり。発売が2019年10月で、まだ8カ月程度しか経っていないが、比較的頻繁に機能が向上している印象を受ける。ハイエンドモデルで、長く使うユーザーも多いだけに、こうした取り組みはぜひ継続してほしい。