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ビデオチャットが不満なので手持ちのアイテムで“テレビ電話”化してみた

【HUAWEI P30】

 新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続いたことで、ビデオチャットの利用機会が増えた人も多いのではないでしょうか。リモートワークだけでなく、家族や友達とコミュニケーションをしたり、オンライン飲み会をしたりするなど、プライベートでもビデオチャットが広く用いられるようになってきたようです。

 筆者もスマートフォンやタブレットを使ってビデオチャットする機会が増えているのですが、いざビデオチャットをしてみると不満を抱く点がいくつか出てきました。最大の不満はやはり画面が狭いことです。特にオンライン飲み会のように、多くの人が参加してのビデオチャットとなると参加者1人1人の顔が小さくなってしまう上、相手のカメラや通信環境によっては画質がかなり悪いこともあり、画面が狭いスマートフォンでは厳しい印象を受けるのも事実です。

 そしてもう1つは、家族が一度に参加するなど、同じカメラに複数の人が映ってのビデオチャットがやりづらいということ。1人でビデオチャットする感覚でカメラに顔を近づけてしまうと、実際の映像には頭しか映らず肝心の顔が全然見えない……ということも少なくありません。

 なのであればと、HUAWEI P30と自宅にあるアイテムを使って不満を解消してみることにしました。具体的にはスマートフォンの映像をテレビに出力して“テレビ電話”化し、なおかつ複数で同時に参加しても姿を確認しやすいよう、部屋全体を映し出せるようにする訳です。

ビデオチャットの“テレビ電話”化に使用したアイテムの数々。筆者の手元にあったものだが購入すると恐らく6000円程度(HUAWEI P30除く)

 まずはアンカーのUSB-C&HDMI変換アダプターとHDMIケーブルを使い、HUAWEI P30の映像をテレビに出力します。これだけでもかなりテレビ電話っぽくなるのですが、スマートフォンのカメラで広い範囲を映し出すにはカメラの設置場所が重要になってきます。

 そこでちょうどいい場所を考えた結果、テレビの上に置くことにしました。とはいえ液晶テレビの上にスマートフォンは置けないので、思いついたのは足が曲がって色々な場所に取り付けられるJOBYのゴリラポッドを活用することです。

 具体的にはアダプターを用いてHUAWEI P30を取り付けた後、ゴリラポッドの足を曲げてテレビの裏側とベゼル部分に引っ掛けるようにして設置する訳です。若干バランス調整に手間取りましたが、一度取り付けてしまえばビデオチャット中にずれたり落ちたりすることもないようです。

実際にテレビに取り付けてみたところ。ゴリラポッドのバランスを取るのに少々手間取るが、ベゼルが太めのテレビならば取り付けやすいと思われる

 これでビデオチャットの悩みを無事解消することができた訳ですが、この手法によるもう1つのメリットが、ビデオチャットの画面をスマートフォンに表示する必要がなくなること。背面のカメラを活用できるので、フロントカメラの性能が高くないスマートフォンを使っている場合は映像品質の向上を見込めるでしょう。

実際にGoogle Meetを使ってみたところ。大画面のテレビを使うので画面が非常に見やすいほか、より質の高い背面のカメラが使えるのもメリット

 一方でこの手法には弱点もありまして、1つはビデオチャットする度に三脚を設置したり、カメラを切り替えたりといった手間が発生してしまうこと。特に相手から急に連絡が来た時には活用が難しく、時間に余裕がある時でないと使いづらいのが難点です。

 そしてもう1つは、当たり前なのですが1人でビデオチャットする時よりも部屋の広い範囲が映ってしまうため、片付けをしていないと部屋の“アラ”が目立ってしまうこと。ビデオチャットのため広範囲を片付けないといけないというのもしんどいので、カメラの設置場所はフレキシブルに変えてみた方がよいのかもしれません。