みんなのケータイ

自粛生活中に役立ったiPhone&Apple Watchアプリ

 緊急事態宣言が、筆者の住む東京を含む全国で解除されました。

 ライターという仕事柄、普段から自宅に仕事ができる環境が整っており、引きこもり生活にも慣れていたはずの筆者ですが、さすがに丸々2カ月の間、近所のスーパーやたまの散歩以外、ほとんど家から出ない生活をしたのは初めての経験でした。

 自粛期間中は仕事に加えて通販からリモート飲み会まで、パソコンに向かっている時間がやたらと長くなった一方で、スマホに触れる機会はぐっと減ってしまったのですが、そうした中、普段より使用頻度がアップしたアプリもありました。そんな「自粛生活に役立ったアプリ」を紹介したいと思います。

LINE

 「なんだ、LINEかよ」という声が聞こえてきそうですが、これまでほとんど使ってこなかったグループでのビデオ通話機能が、この自粛期間中、本当に役に立ちました。

 筆者は離れて暮らす家族や親戚とLINEグループを作っていて、ときたまメッセージをやりとりしていたのですが、帰省がままならない中、そのグループでビデオ通話ができたことは大きな支えになりました。70代の叔母にZoomの使い方をサポートするのはさすがにハードルが高いですが、すでに下地のあるLINEでビデオ通話に参加してもらうだけなら、なんとかなります。おかげで、100歳になる祖母とも互いの顔を見ながら話すことができました。

 なおこの自粛期間中、LINEのグループビデオ通話は機能がアップデートされ、iPhoneでは同時に表示できる人数が4人から6人に増えたほか、ビデオ通話中に画面をシェアしたり、YouTubeの動画を一緒に観賞できるようになっています(AndroidスマホはAndroid 10.6.5以上で利用可能)。

Googleフォトスキャン

 LINEのグループビデオ通話のおかげで、デジタルに苦手意識のある同級生とも、オンライン同窓会をすることができました。

 その際にひときわ盛り上がったのが、前述の画面をシェアできる機能を使って、懐かしい写真をみんなに共有したときです。

 この自粛期間中、部屋の掃除に取り組んだ人は多かったと思いますが、筆者も重い腰を上げ、長く開かずの扉となっていた押し入れを片付けました。その際に発見された懐かしい写真をスマホに取り込み、同窓会で披露したわけです。この写真を取り込むのに大変便利だったのが、Google提供のフォトスキャンでした。

 古い写真をスマホで複写しようとすると、写真の一部がテカってしまいがち。Googleフォトスキャンでは、画面に表示される指示に従って写真の角にカメラをあわせ、合計5回写真を撮影します。それがひとつに合成されるとあら不思議、テカったり、陰になっていた部分がなくなって、写真を見たままきれいに取り込むことができるのです。古い写真をデジタルデータ化する作業は、以前からいつかやろうと思っていたことだったので、大変良い機会になりました。

最初に全体が入るように写真を撮り、次に画面に表示される○印にあわせてカメラを動かして撮影。すると、写真のテカリや映り込み、陰が消えて、きれいな写真が取り込める

アクティビティ

 自粛生活の中で、大きな課題となったのが運動不足でした。普段から運動が苦手で、せっかく会費を払っているスポーツクラブもほぼ幽霊会員となっている筆者ですが、取材や打ち合わせに出かけなくなり、1日の大半の時間をPCの前で過ごすようになって、さすがにこのままではやばいと感じるようになりました。

 そんなときに思い出したのが、Apple Watchのアクティビティを友達と共有していたことです。

 ちなみにアクティビティとは、毎日できるだけ動いたり、立ち上がったりして、ムーブ、エクササイズ、スタンドの3つのリングが丸く閉じるのを目指す、ゲーム要素のあるアクティビティトラッカー。iPhoneやApple Watchで利用できます。達成度に応じてバッジがもらえるほか、Apple Watchを使っている人同士でデータを共有することも可能。さらに友達と7日間の目標達成度を競い合える、対戦機能も備わっています。そこで運動不足解消のため、友達にこのバトルを申し込みました。

 幸い友達も了承してくれて、自粛生活最後の1週間はこれまでの運動不足を補うかのように、毎日大量の汗を流しました。

 バトルでは日々のアクティビティの達成率によって、得点が加算されていくのですが、今日は筆者のリードで終わるだろうと油断していると、いつの間にか抜かされていたりして、勝負は最終日の日付が変わる直前までもつれ込みました。

 結果僅差で勝利し、どうにか記念のバッジを手に入れることができたのですが、良い刺激を与えてくれた友達に感謝。筆者ひとりだったら、とっくに挫折していたでしょう。

競争を申し込んで相手が承認すると、その翌日から1週間のバトルがスタート。アクティビティリングの達成率に応じて1日に最大600ポイント、1週間で最大4200ポイントが獲得できる。それには遠く及ばなかったものの、筆者も友達もかなり頑張った。勝者には勝利のバッジが授与される

 ここで取り上げたアプリはいずれも、ずっと筆者のiPhoneの中に入っていたにもかかわらず、その機能をフル活用できていなかったものです。緊急事態宣言は解除されましたが、まだしばらくは家にいる時間が長くなりそうなので、この機会にほかのインストール済みのアプリも見直してみようかと思っています。