みんなのケータイ
5GルーターやCPEの展示も多かったComputex Taipei 2019
2019年5月31日 06:00
毎年5月下旬または6月上旬に台湾・台北で開催される「Computex Taipei」。台湾開催のIT関連展示会とあり、PCをメインに電子機器関連の展示が多く見られますが、今年は時代の流れなのか「5G」も一つのテーマとして掲げられていました。たとえばクアルコムがレノボと5GノートPCの発表を行うなど、Computexもセルラー通信関連の展示や発表が増えています。
台湾のネットワーク関連機器メーカーも5Gに注力しています。Askeyは家屋向けの5Gの屋内装置(CPE)の開発中のモデルを展示。ターゲットはアメリカで、T-Mobile向けの600MHzに対応した製品とのこと。なお台湾の5G開始はまだ先の予定で、周波数の割り当ても2020年の予定と先の話。
まずは海外で実績を作りつつ、台湾の5G開始時には通信キャリアへの売り込みを図りたいという考えです。もちろん日本やヨーロッパなどへの展開も考えているでしょう。
Gemtekもブース中央に「5G」の文字を掲げ、やはり開発中の5G CPEを展示。こちらはミリ波対応、バンドn257、n260、n261に対応します。
中国企業も5G関連の出展がいくつか目立ちましたが、Meig Smart Technologyは5Gモジュール、5GポケットWi-Fiルーター、5G CPEを展示。Wi-Fiルーターはサブ6GHz対応でアメリカで販売される予定とのことです。また5G CPEは4月に日本でTAKUMI JAPANが発表したモックアップとほぼ同じ形をしています。TAKUMI JAPANの5G CPEはこのMeigのODM品なのかもしれません。なお各社とも5Gモデムはクアルコムの「SDX55」を採用しているとのこと。
Computex Taipei 2019のスマートフォン関連の展示はASUSの「ZenFone 6」が目立った程度で、モバイル関連の展示はそれほどありません。しかし5Gは有線ネットワークを置き換える存在になりますし、5Gの開始はモバイルエッジコンピューティングを加速させます。通信機器やPC関連メーカーによる5G関連の展示は来年以降のComputexでより多く見られるようになるかもしれません。